諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
EXILE THE SECOND
クリスマスツリーが綺麗だから
について哲学的に考察していく。
EXILE THE SECOND「クリスマスツリーが綺麗だから」MV
クリスマスツリーが綺麗だからの歌詞
今年も街中に響く
季節彩るジングルベル
聞き馴染みある有名なキャロル
否でも応でも思い出すよ
ここ何年のこと
その度に何度も
絆創膏剥がすような情緒
あの頃豪華じゃないデート
足りない事でも
少しも気にならないで
楽しめたけど
You and I
2人遠い未来
無限大光る星みたい
なんて夢見てたよ
今年はもうキミはいない
部屋は静かな Silent night
雪降る聖なる Holy night
I'm still in love,
Just still in love
あの日はもう戻らない
それでも
クリスマスツリーが綺麗だから
冬空にそっと祈らせて
キミと過ごして気づけた
安らぎ見つけた
Oh Baby,
Happy merry Christmas
抱きしめたね
どれだけ嬉しかっただろうか
You and I
2人遠い未来
無限大光る星みたい
なんて夢見てたよ
今年はもうキミはいない
部屋は静かな Silent night
雪降る聖なる Holy night
I'm still in love,
Just still in love
あの日はもう戻らない
それでも
クリスマスツリーが綺麗だから
冬空にそっと祈らせて
降り積もっていく雪のように
出来事に上書きされて
後ろ見ても2人の足跡は
消えているから
嫌いになりそうだよ
真っ白なクリスマス
今年はもうキミはいない
部屋は静かなSilent night
雪降る聖なる Holy night
I'm still in love,
Just still in love
あの日はもう戻らない
それでも
クリスマスツリーが綺麗だから
冬空にそっと祈らせて
思い出す寒がりの
キミが胸踊らせ大好きな12月
歩きながら不意に腕掴んだぬくもり
白い息を吐きながら伝え合ったLove
今年はもうキミはいない
部屋は静かな Silent night
雪降る聖なる Holy night
Silent night, Holy night
序論
少年:
「メロディウス、
今年もクリスマスの季節がやってきたね。
この歌詞、
『クリスマスツリーが綺麗だから』を
聴いていると、
心に懐かしさと痛みが
同時に押し寄せてくるんだ。
でも、これは単なる
失恋の歌だとは思えない。
何かもっと深いことを
歌っている気がするんだ。」
メロディウス:
「少年よ、この歌詞は
個人の感情を超えて、
愛、時間、記憶、
そして人間が過去と向き合う方法を
哲学的に問いかけているように思える。
では、この歌詞の核心を掘り下げ、
いくつかのテーマに分けて考察してみようか。」
第1章 過去と記憶の本質
少年:
「まず、この歌詞は過去を
振り返るところから始まっているよね。
特に『否でも応でも思い出すよ』
っていうフレーズ、
まるで思い出が勝手に
押し寄せてくるみたいだ。」
メロディウス:
「その通りだ。
思い出というのは、
私たちの意思とは無関係に現れることが多い。
現代哲学者ポール・リクールは、
記憶を『時間の痕跡』と呼んだ。
君が感じるその懐かしさは、
過去に刻まれた『痕跡』が、
今という瞬間に引き寄せられている証だ。」
少年:
「でも、その痕跡に
触れるたびに痛みも伴うんだ。
歌詞で『絆創膏剥がすような情緒』
ってあるけど、
それって何度も癒えかけた
傷が開く感覚なのかな。」
メロディウス:
「記憶の特性の一つは、
過去を再体験させる力だ。
それは美しい思い出であっても、
心に宿る痛みであっても同じだ。
重要なのは、この痛みが私たちに
何を教えてくれるのか、ということだよ。
痛みは、君がその瞬間を
どれだけ愛していたかの証なのではないか?」
第2章 未来の夢と現在の喪失
少年:
「歌詞には『You and I 2人遠い未来
無限大光る星みたい なんて夢見てたよ』
ってあるけど、
未来への希望が喪失によって
壊れてしまった感じがする。」
メロディウス:
「未来という概念は常に未確定だ。
だが、人間はその未確定の未来に
期待や理想を投影する。
ここで描かれる
『無限大光る星』のイメージは、
かつての二人が共有した夢の象徴だろう。
しかし、喪失が訪れると、
その未来のビジョンは消え去り、
代わりに空虚な現在が残る。」
少年:
「それが『Silent night, Holy night』
という静けさに象徴されているのかな。
相手がいないクリスマスが、
ただ空虚で孤独だっていう。」
メロディウス:
「そうだね。
だが、ここで注目したいのは
『Silent night』や『Holy night』が
同時に聖なるものとして
描かれていることだ。
この静けさは、単なる孤独ではなく、
ある種の崇高さを持っている。
喪失の中にも、再び祈りを捧げる
余地があると示唆しているのではないか?」
第3章 美と祈りの再発見
少年:
「確かに、『クリスマスツリーが
綺麗だから 冬空にそっと祈らせて』
っていう部分には
救いがあるように感じるね。
美しいものが、失ったものに対する
祈りや思いを導いてくれるような。」
メロディウス:
「ここでのクリスマスツリーは、
ただの飾りではなく、
永続する美の象徴だ。
そしてその美は、喪失の中で
人間が希望を見出すきっかけとなる。
哲学者ハイデガーは、
美とは『真理が輝く出来事』だと言った。
つまり、
このクリスマスツリーの輝きが、
君にとっての真理を
照らしているのかもしれない。」
少年:
「じゃあ、その真理って何だろう?
この歌詞が言いたいのは、
喪失の中でも希望を持て、ってこと?」
メロディウス:
「希望というよりは、
喪失そのものを美と共に
受け入れる姿勢だと思う。
『降り積もっていく雪のように
出来事に上書きされて』という部分は、
時間の流れが喪失を癒していく
過程を示している。
しかし、完全に忘れることはできない。
その痕跡を持ちながら、
それでも祈りと美を通して生き続ける、
それが人間の在り方なのだろう。」
結論
少年:
「この歌詞って、
単なる悲しい恋愛ソングじゃなくて、
人間の記憶や時間、
そして美に対する
哲学的な問いを含んでいるんだね。」
メロディウス:
「そうだね。
『クリスマスツリーが綺麗だから』
というフレーズは、
過去の愛、
現在の孤独、
そして未来への祈りを
全て内包した詩的な表現だ。
喪失の痛みを抱えながらも、
それを超えて生きようとする
人間の美しさが描かれている。
この歌詞は、
君の心に問いかけるだろう――
過去をただ悲しむだけでなく、
美を見つけ、未来を祈れるか、と。」
少年:
「なるほど。
僕もこの冬空に祈りを
捧げてみようかな。
きっとその祈りは、
あの日の思い出とも
繋がっている気がするから。」
メロディウス:
「その祈りが君の未来を
少しでも照らしてくれることを願うよ。
さあ、歌詞を
もう一度心で味わってみよう。」