諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
SKY-HI×REIKO
Tokyo Night Dreaming feat. No Rome
について哲学的に考察していく。
- SKY-HI×REIKO「Tokyo Night Dreaming feat. No Rome」MV
- Tokyo Night Dreamingの歌詞
- 序論
- 第1章 東京という舞台―広大さと孤独の狭間
- 第2章 愛と虚無の交差点
- 第3章 真実と虚構の狭間で
- 第4章 光と影が交差する夜
- 結論 儚さの中で愛を歌う理由
SKY-HI×REIKO「Tokyo Night Dreaming feat. No Rome」MV
Tokyo Night Dreamingの歌詞
銀河系よりも広く感じちゃう様な
大東京が端で
二度と会う事もない
あなたと今一瞬の初めまして
人混みなのに誰もいない
今死んだって見てもくれない
君の出した電波に呼ばれて
ラッシュに飲まれてる片足で
つぎはぎの愛と
継ぎ足したアルコール
傷つきたい満たしたワンナイト
この都会のネオンライトに
照らされたいと
群がる星が見えない夜
寂しがりやのぼくら
あんまり目の合わないドクター
真っ赤な目 真っ青な下
中途半端な優しさは毒だ
嘘やブラフ 加工と画角
普通から間違う
奴を指差すのがバズ
風に揺られて笑う 傷を涙で流す
バカだから今日も歌う
バカみたく歌うLove
I say the same thing every single time
It's always on my mind,
Can we just get it right?
I lie awake,
I couldn't sleep tonight
Can we just get it right?
Let's do this one more time
Tokyo Night Dreaming...
Tokyo Night Dreaming...
Tokyo Night Dreaming...
Tokyo Night Dreaming...
この街のどこかに
思い出を置いていこう
お隣のあなたも僕らと遊ぼう
強がってもホントは僕ら
寂しがりや
come over hold me tighter
大人になってから気づいたんだ
そんなに真面目じゃなくていいな
愛、愛、愛し合ってたい痛い
泣いたって会いたい
病んだって愛情さ My Love
過去現在未来
the time just flies by
過去現在未来
the time just flies by
逃さない one last dance
I say the same thing every single time
It's always on my mind,
Can we just get it right?
I lie awake,
I couldn't sleep tonight
Can we just get it right?
Let's do this one more time
I say the same thing every single time
Why don't we let it by?
Can we just get it right?
I lie awake,
I couldn't sleep tonight
Can we just get it right?
Let's do this one more time
Tokyo Night Dreaming...
Tokyo Night Dreaming...
Tokyo Night Dreaming...
Tokyo Night Dreaming...
序論
少年:
メロディウス、
この歌詞を読んでいると、
不思議と都会の孤独感と同時に、
どこか普遍的な人間の愛やつながりへの
渇望が浮き彫りになりますね。
どうしてこんなにも心に響くのでしょう?
メロディウス:
少年よ、この歌詞は
単なる東京の夜景を描いたものではない。
それは私たちが生きる時代の
断片、矛盾、そして希望を映し出している。
歌詞全体が一つの問いを
投げかけているようだ。
「現代人は、無数の出会いと孤独の中で、
本当の愛や絆を見つけられるのか」と。
少年:
なるほど、それを踏まえて、
章ごとに深掘りしていきたいと思います。
歌詞を通じて、都会の光と影、
人間関係の儚さ、
そしてそれでも愛を求める
心の哲学を探りましょう。
第1章 東京という舞台―広大さと孤独の狭間
少年:
歌詞の冒頭、
「銀河系よりも広く感じちゃう様な
大東京が端で」とありますが、
東京の広大さが逆に孤独を
強調しているようです。
この感覚、どう考えればいいのでしょう?
メロディウス:
東京は象徴的だな、少年。
無数の人々が行き交い、
それでも誰一人として
真のつながりを持たない。
その広さは、個人の存在を
微塵のように感じさせる。
一瞬の「初めまして」さえ、
二度と会えない可能性がある儚さだ。
これは、現代の都市生活が
抱える本質的な孤独の象徴だろう。
少年:
確かに。
人混みの中で
「誰もいない」と感じる心情は、
物理的には満たされているけれど、
精神的には飢えている
現代人の姿そのものですね。
第2章 愛と虚無の交差点
少年:
続いて、
「つぎはぎの愛と
継ぎ足したアルコール」という部分、
都会での一夜限りの関係や
虚無感が漂います。
ここでの愛は
どのようなものなのでしょう?
メロディウス:
ここで描かれる「愛」は、
深い絆というよりは、
刹那的なつながりのことだ。
都市生活では、
瞬間的な満足が追求されやすい。
アルコールや一夜限りの関係は、
空虚を一時的に埋めるが、
根本的な孤独を癒すことはない。
だからこそ、傷つきたいという
矛盾した願望が出てくる。
愛を渇望するがゆえに、
傷つくことを恐れない姿だ。
少年:
まるで都会に生きる人々が
自分の存在を確認するために、
敢えて傷を負う道を選んでいるようですね。
愛は癒しであり、
同時に痛みを伴うものだと。
第3章 真実と虚構の狭間で
少年:
中盤、
「嘘やブラフ 加工と画角
普通から間違う
奴を指差すのがバズ」
という歌詞では、
SNSや現代の情報社会が
暗に描かれています。
ここに、何か哲学的な問いが
隠されていそうですね。
メロディウス:
その通りだ、少年。
この部分は、人々が真実と虚構を
見極めるのに苦労している
現代社会を象徴している。
「普通」とは何か、
「間違い」とは何か。
それすらも相対化されている時代だ。
私たちは自分の価値観を失い、
他者の目に映る自分を気にしすぎている。
この歌詞はその危うさを
見事に切り取っている。
少年:
確かに、バズや加工の文化に染まると、
本当の自分や他者とのつながりが
ますます希薄になりそうです。
真実の愛や絆も、
その中で見失われるかもしれませんね。
第4章 光と影が交差する夜
少年:
歌詞の後半では、
「この都会のネオンライトに
照らされたいと群がる
星が見えない夜」とあります。
都会の明るさが、
逆に本来の星空を見えなくしている。
この矛盾には、
どんな意味が込められているのでしょう?
メロディウス:
東京のネオンは、
夢や欲望の象徴だ。
しかし、それがあまりに眩しすぎて、
私たちは自然や本質的なもの、
つまり星空のような
普遍的な価値を見失っているのだ。
この光の中で、
私たちは満たされるのではなく、
むしろ空虚感に囚われていく。
それでも、人々はその光に群がる。
なぜだと思う?
少年:
きっと、その光の中に
希望を見いだしたいからでしょうね。
たとえそれが偽りの光でも。
結論 儚さの中で愛を歌う理由
少年:
結局この歌詞が
伝えたいことは何なのでしょう?
都会の孤独、虚無感、
そして愛を求める矛盾が
渦巻いているように見えますが。
メロディウス:
この歌詞が問いかけているのは、
矛盾や儚さを抱えながらも
「それでも愛し合いたい」という
人間の本質的な願いだ。
過去も現在も未来も、
時間は飛ぶように過ぎ去る。
それでも、東京の夜に夢を見て、
愛を求め、そしてまた歌い続ける。
それこそが人間の強さでもあり、
儚さでもある。
少年:
東京の夜のように
複雑で矛盾だらけの人生でも、
「もう一度やり直そう」と
歌う姿勢が、
何よりも尊いということですね。
メロディウス:
その通りだ。
歌詞の最後にある
「Let’s do this one more time」
という言葉には、
絶望ではなく希望が込められている。
少年よ、人生は儚くとも、
それを歌い、踊り、愛することで
輝きを取り戻す。
それが、この歌詞が
私たちに教えてくれる哲学だろう。