諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
DUSTCELL
NO PAIN
について哲学的に考察していく。
DUSTCELL「NO PAIN」MV
NO PAINの歌詞
ダサすぎて話になんねえ
そんな剣じゃ私には届かない
本物の REAL 見せてやるよ
I'm an artist
お前は最初からいない土俵
やなことも全部音にして
money making
私は死ぬまで歌うこの場所で
最高の仲間たちと見たい景色がある
邪魔すんじゃねえ
有象無象の Hater
お山の大将やってな
誰にも響かなくたっていい
どうでもいい、どうでもいい
私と愛する人のために歌を歌う
ついでにいつかお前も救われたらいいね(笑)
でもやっぱどっか可哀そうね…涙
私は強く優しくならざるを得なかった
皮肉にもこんな素敵な曲が出来た
だから感謝するぜ
お前と出会えたこれまでの全てに
私は守らなきゃいけないもんがある
お前とは背負ってる物が違う
血反吐吐くような努力で掴んだ BUDOKAN
私が立ってる間に鍵垢でダサい dis (終わってんな〜涙)
どっちが REAL かは明白だが
自分の目で見極めな
本物が分からない
馬鹿はこっちから願い下げ
臆病なやつほど攻撃的
I've got NO PAIN, I'm a Dreamer
私はたくさんの愛をもらってるだから自分を信じられる、強く。
愛する人たちと見たい景色
本物が見たいなら私についてきな
序論
少年
この歌詞を読むと、
ある種の「闘い」の匂いがしますね。
作者が誰かに
何かを突きつけているような、
そして自分の生き方を
貫いている様子が見えます。
でも、それがただの自己主張ではなく、
「愛」と「夢」が根底にある気がします。
メロディウス
確かに、この歌詞は
鋭い言葉を持ちながらも、
その奥には深い信念と覚悟が
潜んでいるようだね。
特に「愛する人たちと見たい景色」
という一節から、
これは単なる攻撃ではなく、
より大きなビジョンを示していると感じる。
さて、この歌詞を通して、
彼女が問いかけている
「REAL」とは何なのか。
そして、この歌が
もしアンサーソングだとすれば、
それはどんな文脈の中で生まれたのか。
我々の対話でそれを掘り下げていこう。
第1章 「REAL」とは何か
少年
まず、この「REAL」という
言葉が気になります。
「本物のREAL見せてやるよ」
という挑発的な表現。
彼女にとっての「REAL」とは、
何か具体的なものを指しているのかな?
メロディウス
「REAL」とは、
表面的な成功や虚飾ではなく、
真実に基づいた価値観や行動を
指しているようだね。
歌詞全体から、彼女が自らの
「努力」や「愛」、
そして「夢」を通して、
この「REAL」を証明しようとしているのが見える。
例えば、
「血反吐吐くような努力で掴んだ
BUDOKAN」という部分。
ここでは、彼女が努力によって
到達した成功の象徴として、
現実的で重みのある「REAL」を
語っている。
これは「本物の努力」こそが
「REAL」を作り出すというメッセージだろう。
少年
それに対して、
「臆病なやつほど攻撃的」というのは
どういう意味なんだろう?
彼女が言う「REAL」とは、
ただの強さではなく、
ある種の「誠実さ」も含まれている気がする。
メロディウス
そうだね。
臆病さゆえに攻撃的になる者たちに対し、
彼女は自分の信念を貫く強さと、
それを優しさとして昇華する力を見せている。
この「REAL」とは、内面の弱さを受け入れ、
それを乗り越えることで
初めて到達するものなのかもしれない。
第2章 アンサーソングの文脈
少年
ところで、この歌詞は
誰かへのアンサーソングなのかな?
たとえば、「ダサすぎて話になんねえ」とか
「鍵垢でダサい dis」という部分が、
特定の人物や文化への反発のように思えるけど。
メロディウス
確かに、これらの表現は
具体的な相手を想定している
可能性が高いね。
しかし、それ以上に注目すべきは、
この歌が単なる反撃ではなく、
「救済」を意図している点だろう。
「ついでにいつか
お前も救われたらいいね(笑)」
という一節に、
そのニュアンスが表れている。
彼女は敵対者に対しても
完全に拒絶しているわけではなく、
むしろその「哀れさ」を受け止めている。
少年
「救われたらいいね」という言葉、
優しさのようで少し皮肉めいてもいるけど、
そこに本気の気持ちがあるようにも思える。
この歌詞は、単なる対抗ではなく、
むしろ「気づき」を
促すようなメッセージにも感じるな。
メロディウス
その通りだ。
アンサーソングという形式を借りながら、
最終的には「本物」を示すことで、
相手が何かに気づくきっかけを
与えようとしているのだろう。
そして、「REAL」がわからない者に対しても、
彼女は「ついてきな」と呼びかけている。
これが愛情の深さだね。
第3章 愛と夢の哲学
少年
「私はたくさんの愛をもらってる
だから自分を信じられる、強く」
という一節、
ここが歌詞全体の核なのかもしれない。
彼女にとって「REAL」を
支えているのは「愛」なんだろうね。
メロディウス
そうだね。
そして、その「愛」が彼女に
「夢」を追い続ける力を与えている。
愛する人たちとの
「見たい景色」があるからこそ、
彼女は攻撃を受け流し、
自分の道を突き進むことができる。
この哲学は、自己中心的な
成功の追求とは一線を画している。
少年
つまり、彼女の「REAL」とは、
「愛」と「夢」の交差点に
あるものなのかもしれない。
誰かを傷つけるための歌ではなく、
大切なものを守り抜くための宣言なんだね。
メロディウス
その通り。
そして「守らなきゃいけないもんがある」
という一言が、
それを明確に示している。
彼女が背負っているものが大きいからこそ、
この歌には説得力が生まれているのだろう。
結論
少年
この歌詞を通して感じたのは、
「REAL」とは単なる自己主張や
他者への攻撃ではなく、
愛と夢に支えられた真実の生き方だということ。
彼女はその哲学を持って、
この歌を通して
何かを証明しようとしているんだね。
メロディウス
その通り。
そして、この歌は
アンサーソングでありながらも、
単なる批判に留まらず、
救済と成長の可能性を示している。
それは、自分自身を強く信じ、
愛する人々のために行動することで、
「REAL」を体現するという生き方そのものだ。
少年
最終的には、
この歌詞は相手への挑戦状でありつつ、
同時に未来への希望を
歌っているように思える。
強く優しく生きる彼女の姿勢が、
「REAL」の本質を語っているんだね。
メロディウス
まさにそうだ。この歌詞は、
作者自身の人生哲学の結晶だろう。
そして、それに共鳴する者たちにとっても、
大きな力と気づきを与えるだろうね。