音楽に哲学を

~日本のみならず国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】ROSE(blackpink ロゼ)/3am この曲の意味とは?恋愛の本質は矛盾?孤独や依存が成長に必要な理由を哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

ROSE

3am

について哲学的に考察していく。



 

ROSE「3am」MV

www.youtube.com


3amの歌詞

Eh-eh, eh-eh, eh-eh

I just saw a red flag
赤信号を見つけた

Gonna pretend I didn’t see that
見なかったことにしよう

’Cause is it really, really that bad?
だって、本当にそんなに悪いこと?

I need you really, really that bad
君が本当に、本当に必要なんだ

So, can we keep this story rolling?
だから、この物語を続けられる?

Forget that shit my mother always told me
母さんがいつも言ってたことなんて忘れて

‘Cause nothing’s really perfect like that
だって、完璧なものなんてないんだから

I need you really, really that bad
君が本当に、本当に必要なんだ

I need you really, really that bad
君が本当に、本当に必要なんだ

The one I run to
駆け寄る相手

Take my makeup off and say goodnight to
化粧を落として「おやすみ」と言える相手

The one I pretty talk and ugly-cry to
綺麗に語れて、醜く泣ける相手

The world can roll their eyes, but there’s no use
世界が呆れても、どうしようもない

I just want it to be you
ただ君であってほしいだけ

When it’s 3 a.m.
午前3時の時

And I’m losing myself in my mind again
また自分を見失っている時

The one who gives me love that is bulletproof
弾丸も効かない愛をくれる相手

The world can roll their eyes, but there’s no use
世界が呆れても、意味はない

I just want it to be you
ただ君であってほしいだけ

Eh-eh, eh-eh, eh-eh

I just want it to be you
ただ君であってほしいだけ

Eh-eh, eh-eh, eh-eh

I just want it to be you
ただ君であってほしいだけ

Hold me, kiss me on my face
抱きしめて、顔にキスして

Talk shit about the world with me all day
一日中一緒に世界の悪口を言おう

And even when I’m putting you through hell
地獄を味わわせても

Say I’m not like anyone else
「君は他の誰とも違う」と言って

Slowly, words roll off my tongue
ゆっくりと言葉が舌を滑る

You’re everything I need and it’s so dumb
君は必要な全てで、それがバカみたい

And even when you’re putting me through hell
君が地獄を味わわせても

You’re not like anyone else
君は他の誰とも違う

The one I run to
駆け寄る相手

Take my makeup off and say goodnight to
化粧を落として「おやすみ」と言える相手

The one I pretty talk and ugly-cry to
綺麗に語れて、醜く泣ける相手

The world can roll their eyes, but there’s no use
世界が呆れても、どうしようもない

I just want it to be you
ただ君であってほしいだけ

When it’s 3 a.m.
午前3時の時

And I’m losing myself in my mind again
また自分を見失っている時

The one who gives me love that is bulletproof
弾丸も効かない愛をくれる相手

The world can roll their eyes, but there’s no use
世界が呆れても、意味はない

I just want it to be you
ただ君であってほしいだけ

Eh-eh, eh-eh, eh-eh

I just want it to be you
ただ君であってほしいだけ

Eh-eh, eh-eh, eh-eh

I just want it to be you
ただ君であってほしいだけ

Eh-eh, eh-eh, eh-eh

I just want it to be you
ただ君であってほしいだけ

Eh-eh, eh-eh, eh-eh

I just want it to be you
ただ君であってほしいだけ


序論

少年: 
この歌詞を読んで、

何か哲学的なテーマを感じませんか?

 

恋愛の感情を通して、

人間の本質や依存、

孤独について考えられる気がします。

 

メロディウス: 
そうだな、少年。

この歌詞は、愛と孤独の間で

揺れる人間の姿を描いているようだ。

 

愛における矛盾や、

他者への深い依存、

そして自己認識の揺らぎが

テーマとして浮かび上がる。

 

それでは、この歌詞を題材にして、

いくつかの章に分けて考察してみようか。


 

第1章 赤信号と人間の選択

少年:
 「I just saw a red flag.

Gonna pretend I didn’t see that.」

というフレーズから始まる部分ですが、

これは人間が問題やリスクを

認識していながらも、

それを無視する選択をする姿を

表しているように思えます。

 

どうして人は赤信号を

無視して進んでしまうのでしょうか?

 

メロディウス: 
興味深い問いだ、少年。

この行為は、現実から目を

背けたいという人間の心理を象徴している。

 

プラトンの言う「善の追求」からは

外れる行動のように見えるが、

ここでの「善」とは

主体的な価値観に基づく幸福への追求だ。

 

愛という感情はしばしば非合理的で、

その中で人は自己欺瞞に陥ることもある。

 

しかし、それもまた人間の美しさだといえる。

 

少年: 
なるほど。

それでも「red flag」を

見た瞬間に迷う心は、

どこか人間らしいですよね。

 

たとえ危険だとしても

「必要なんだ」と言う気持ちが勝つ。

 

この衝動をコントロール

することが成長なのか、

それとも受け入れることが

人間らしさなのか、悩みます。

 

メロディウス: 
その問いには

明確な答えはないだろうな、少年。

 

カントは

「人間は理性によって自らを律すべきだ」

と説いたが、

愛はしばしば理性を超越する存在だ。

 

ここで重要なのは、

なぜその選択をするのか、

そしてその結果をどのように受け止めるかだ。


 

第2章 愛と依存の境界

少年: 
「I need you really, really that bad.」

 

この言葉には、依存の強さが

表れているように感じます。

 

愛と依存はどう違うのでしょうか?

 

メロディウス: 
愛とは、自己を超えた

他者への純粋な思いやりであり、

依存は他者を通じて

自分の欠けた部分を埋めようとする

行為だと言えるかもしれない。

 

この歌詞における「I need you」は、

依存のニュアンスが強いが、

それもまた人間の自然な姿だ。

 

例えば、サルトルの言葉を借りれば、

人間は「他者のまなざし」によって

自らを認識する存在だ。

 

依存は、自己が他者を必要とする証でもあるのだ。

 

少年: 
でも、依存しすぎると

自分を失うんじゃないでしょうか?」

 

「Take my makeup off and say goodnight to.」

この部分では、自分をさらけ出す

安心感が描かれているようですが、

それもまた、他者に

寄りかかりすぎている危険性があるのでは?

 

メロディウス: 
確かにその通りだ。

 

しかし、愛とは本来

「自分を委ねること」でもある。

 

ヘーゲル弁証法的な視点から考えれば、

自己と他者が相互に影響を

与えながら成長することが理想の関係だ。

 

依存と愛は対立するものではなく、

むしろ共存するものだと言える。


 

第3章 愛と孤独、そして夜の時間

少年: 
この歌詞では

「When it’s 3 a.m.

and I’m losing myself in my mind again」

というフレーズが印象的です。

 

夜中の3時、孤独の中で自分を見失う瞬間。

人は孤独の中で何を求めているのでしょう?

 

メロディウス: 
夜は、人間が最も内省的になる時間だ。

 

静寂の中で、

心の中の不安や孤独が

浮き彫りになる。

 

だが、その孤独を埋めるために

愛を求めることは、

ある意味で人間らしい行為だと言える。

 

この歌詞の「bulletproof love」

という表現は、

孤独や不安を撃退するような

強い愛への願望を示している。

 

だが、本当に孤独を完全に

消し去ることが可能だろうか?

 

少年: 
それは難しいですよね。

孤独は、僕たちの一部みたいなものですから。

 

でも、孤独の中で誰かを求めることは、

弱さなのでしょうか?

それとも強さなのでしょうか?

 

メロディウス: 
それはどちらでもない、少年。

 

ただ一つ言えるのは、

孤独を受け入れることで人は

成長するということだ。

 

ニーチェ

「孤独は深い洞察の源である」と述べた。

 

孤独に向き合う勇気と、

それを乗り越えるために他者を求める行動。

この二つのバランスが重要だ。


 

結論

少年: 
最後に、この歌詞は人間の愛や

孤独をどう描いていると思いますか?

 

メロディウス: 
この歌詞は、愛と孤独、

依存と自己認識という

矛盾するテーマを描き出している。

 

そして、その矛盾こそが人間の本質だ。

 

愛を通して他者とつながりながらも、

孤独と向き合うことで自己を見つけ出す。

 

このプロセスが人間らしさだといえる。

 

少年、君もこの歌詞を通じて、

自分の中にある矛盾や不安を見つめ、

それを糧に成長していくといいだろう。