諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
りりあ。
ずるい君。
について哲学的に考察していく。
りりあ。「ずるい君。」
ずるい君。の歌詞
あぁこんな時には君のことを思い出す
まぁそんなこと言っても
君に触れることは出来ないけど
聖なる夜に恋人のフリをして歩く
君の隣は私じゃなきゃ
いやこんなことを言えてたら
今頃君の手を握ってるよな
ずるい君にはわからないでしょうね
きっとあの子とも…?
考えたくないや
そっと口には
君の唇が触れてるのにまだあたしたち…
ねえ、あたしは初めてだったの
でもねこれは内緒にしとくの
これは、思わせぶりってやつかな
でもねこれは気づかないふりするの
友達同士でできないこと
君の中でこれはできるに入ってるのかな
そんなことを考えてたら
今日が終わっちゃう
だから忘れさせてよ
そんなこと言って
誤魔化さないでよ
伝えたいことが言えないじゃん、
もうばか触れたいのにさ…
じっれたい
足りない
キリがないよ
ずるい君にはわからないでしょうね
ずっと私は気づかないふりするから
優しくしてよね
傷を作らないでね
嘘でもいいから
ほんのちょっと愛してみて
ほんのちょっと愛してみて
序論
この歌詞、なんだか
胸が締め付けられるような
感情が詰まってるね。
愛と孤独が混ざり合っていて、
まるで心の中の矛盾が
そのまま歌になったみたいだ。
君はどう思う、メロディウス?
確かに、この歌詞には
繊細な感情の揺らぎがある。
愛を求める一方で、
その愛が満たされない
切なさもある。
そして「ずるい君」
というフレーズに、
この矛盾の核心が
隠されているようだ。
君の純粋な問いに答えるなら、
この歌詞は人間関係の
根本的なテーマを
反映していると言えるだろう。
愛とは何か
でもさ、
「ほんのちょっと愛してみて」
って、愛ってそんなに
軽くお願いできるものなのかな。
愛ってもっと深いもので、
相手と共有するものだと
思うんだけど…。
興味深い指摘だ。
愛とは確かに深いもの
である一方、
この歌詞で語られる愛は、
むしろ愛の欠如や渇望を
示しているように感じる。
「ほんのちょっと」
という表現は、
愛を求める行為が
自己保存の一部に
なっていることを
象徴している。
完全な愛を
得られないことを
知りつつも、
少しでも触れたいという欲望。
これは、人間の本質的な
不安定さを反映している。
なるほど。
つまり、この
「ずるい君」って、
自分の気持ちを
分かってくれない存在だよね。
でも、その相手を
求め続けることって、
何か矛盾してない?
矛盾している。
しかし、それこそが
愛の本質とも言える。
愛は理性的であると同時に、
非合理的な欲望に満ちている。
矛盾の中で揺れる
この歌詞の語り手は、
愛の不完全性を
受け入れつつも、
それを乗り越えたいという
無意識的な欲望を
示しているのだ。
ずるさと無意識のゲーム
「ずるい君には
わからないでしょうね」って、
何か皮肉っぽいけど、
それ以上に
諦めみたいなものを感じる。
相手を責めるけど、
本当は自分も何かに
縛られてる気がするんだ。
興味深い視点だ。
ここで言う「ずるい」とは、
単なる相手への
非難ではなく、
語り手自身の
無意識的な投影でもある。
つまり、自分が
相手に対して期待し、
失望するその感情を、
相手の「ずるさ」として
表現しているのだ。
実際、この関係性は
一種の心理的な
ゲームのようでもある。
語り手は
「わからないでしょうね」
と言いながらも、
相手に自分を
理解してほしいと願っている。
それって、
相手だけじゃなくて、
自分自身にも
矛盾があるってこと?
その通りだ。
この歌詞の語り手は、
自分の感情を
完全に制御できない。
そしてその矛盾を、
無意識的に
「ずるい君」に押し付ける。
しかし、
それが人間関係の
複雑さでもある。
相手を通して自分自身を
知りたいという欲望が、
ここには隠されている。
愛の傷と自己の癒し
語り手は
「傷を作らないでね」って
言ってるけど、
もう既に
傷ついているようにも
見えるよね。
愛って、
傷つけるものなのかな?
これは深い問いだ、少年。
愛は、しばしば人を傷つける。
しかし、その傷が
必ずしも否定的なものでは
ないことも重要だ。
愛の痛みを通じて、
自分自身を見つめ直し、
成長することもできる。
この歌詞の語り手も、
自分が傷ついていることを
認めつつ、それでも
「ほんのちょっと愛してみて」
と願っている。
この矛盾した感情は、
人間が成長する過程
そのものを象徴している。
じゃあ、この
「ずるい君」にも
意味があるってこと?
その通りだ。
語り手にとって
「ずるい君」は単なる
存在ではなく、
自分の未熟さや孤独を
映し出す鏡でもある。
愛の関係における傷は、
相手を通じて自分自身を
深く知るための入口でもあるのだ。
結論
最初はこの歌詞、
ただ切ないだけだと
思ってたけど、
話してるうちに
すごく深い意味が
ある気がしてきた。
愛って、簡単に手に
入らないからこそ、
人間にとって
意味があるんだね。
その通りだ、少年。
この歌詞は、愛の複雑さと
矛盾を巧みに表現している。
人は愛を求めながらも、
その中で傷つき、
成長していく。
そして、「ずるい君」
という存在は、
語り手にとって
その矛盾を理解し、
乗り越えるための
きっかけなのかもしれない。
愛とは何か、
それを考えさせてくれる
この歌詞は、
私たち自身を映す
鏡のようでもある。
愛は鏡か…深いな。
僕ももっと、
自分と向き合ってみるよ。