音楽に哲学を

~日本のみならず国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】水曜日のカンパネラ/願いはぎょうさん この曲の意味とは?心が満たされない理由を哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

水曜日のカンパネラ
願いはぎょうさん

について哲学的に考察していく。


 

水曜日のカンパネラ「願いはぎょうさん」MV

www.youtube.com


願いはぎょうさんの歌詞

これじゃない 
あれが欲しい
心が満たされないや
人の世界に生きてく限り
願い事は尽きぬ定め
良しも悪しも損も得も
心の目で見れば同じもの
空に浮かぶ雲のように
ふわりただようだけ
人に話せない
願い事や出来心
心の弱さを
どこで打ち明けようか
さぁ天国だろうか
地獄なんだろうか
望みのその先は
欲深き君よ次は何を得るのか
願いはぎょうさん 
さんさん
降り注げ燦々 
たたりめぎょうさん
散々 降りかかりゃ散々
願いはぎょうさん
楽をして生きたいな
ずるがしこく勝ちたいな
努力を惜しみないものねだり
大切なもの見失う
強い人になりたきゃ
孤高のヒーローになりたきゃ
人だましたり
嘘をついたりせず
正直に生きて行け
尽きることのない
過ちや隠し事
夢の儚さを 
君と語り合えたら
人に話せない
願い事や出来心
心の弱さを
どこで打ち明けようか
願いはぎょうさん 
さんさん
降り注げ燦々 
たたりめぎょうさん
散々 降りかかりゃ散々
願いはぎょうさん 
さんさん
たたりめぎょうさん 散々
願いはぎょうさん


序論

少年:
「ねえ、メロディウス。

 

願いごとって、なんでこんなに

尽きないんだろう?

 

『願いはぎょうさん』って

言ってるけど、

本当に願い事って

降り注ぐように湧いてくるよね。」

 

メロディウス:
「確かに。人間の心は、

どこか常に欠乏感を

抱いているのかもしれない。

 

『心が満たされない』と言うように、

人は何かを求め続ける性質がある。

 

人の世界に生きる限り、

願いは尽きないものだ。」

 

少年:
「願いがあると、

確かに生きる力にはなるけど、

時には心が疲れることもあるよね。」

 

メロディウス:
「その通りだ。

願望には二面性がある。

 

良しも悪しも損も得も、

結局は人間の見方次第で異なってくる。

 

『心の目で見れば同じもの』という

歌詞が示すように、

願いをどう捉えるかで、

その価値や意味が変わってくるのだよ。」


 

第1章 願望の終わりなき連鎖

少年:
「でもさ、どうして

人って次から次へと

新しいものを求めるんだろう?

 

これじゃない、

あれが欲しいって気持ち、

まるで空に浮かぶ

雲のようにふわふわしてるけど、

どこにもたどり着かないような感じがする。」

 

メロディウス:
「それは『無常』という

概念に通じる。

 

すべての物事は移り変わり、

人の欲望もまた終わりがない。

 

だから、満たされた瞬間にも

新たな欠乏が生まれる。

 

『人の世界に生きている限り、

願い事は尽きぬ定め』、

この歌詞はその人間の

宿命を象徴しているようだ。」

 

少年:
「でも、そうやって

求め続けるのが人間の本性だって

わかっても、やっぱり

心が満たされないのはつらいよ。」

 

メロディウス:
「それも自然な感情だ。

 

何かを求める心が

人間を成長させることもあるが、

同時に苦しみの原因にもなる。

 

仏教ではこれを『渇望』といい、

苦しみの根源だとされるんだ。

 

『望みのその先』が何であれ、

また次の欲が生まれてしまう。」


 

第2章 人に話せない願いと心の弱さ

少年:
「この歌詞にも、

『人に話せない願い事や出来心』

ってあるけど、

どうして人は隠し事を

してしまうんだろう?」

 

メロディウス:
「それは、人間が弱さを

抱えているからだろう。

 

弱さを見せることに恐れを感じ、

自分を守るために隠したくなる。

 

けれども、隠し事をしている限り、

心がどこかで孤独を感じるのも確かだ。」

 

少年:
「わかるよ。

 

でも、それをどこで

打ち明ければいいのか、

なかなか答えが見つからない。」

 

メロディウス:
「そうだね。

打ち明ける相手を

見つけるのは難しいが、

それができれば心は少し楽になる。

 

人間は弱さを持っているからこそ、

それを分かち合える存在を求める。

 

それが『さぁ天国だろうか、

地獄なんだろうか』と

表現されているのかもしれないね。

 

誰かに話すことによって、

救われるのか、

あるいは新たな葛藤が生まれるのか、

人はそれを恐れるんだ。」


 

第3章 正直さと強さの本質

少年:
「『強い人になりたきゃ、

人をだましたり嘘をついたりせず、

正直に生きて行け』って

歌詞があるけど、

正直でいることって、

時にすごく難しいことじゃない?」

 

メロディウス:
「そうだね。

正直さは勇気を必要とするし、

時には不利になることもある。

 

それでも、正直さがあるからこそ、

強さが生まれるのだろう。

 

心に誇りを持つためには、

自分を偽らずにいられる強さが必要だからね。」

 

少年:
「じゃあ、強い人っていうのは、

自分の弱さや失敗をも

受け入れることができる人ってこと?」

 

メロディウス:
「その通りだ。

孤高のヒーローになりたければ、

自分の中にある欠点や

弱さも受け入れ、

他人を尊重しながらも

自分を貫く覚悟が必要だ。

 

だから、真の強さは他人を犠牲にしたり

嘘でごまかしたりすることではなく、

正直であることから生まれるんだ。」


 

 

結論 願いの終わりなき道とその先

少年:
「結局、僕たちが願いを

持ち続ける限り、

心が完全に満たされることは

ないってことか…?」

 

メロディウス:
「そうかもしれない。

 

しかし、願いは生きるための

エネルギーでもあるんだ。

 

歌詞にもあるように、

たとえ『たたりめ』や『散々』の

苦しみが降りかかったとしても、

その試練の中で人は学び、

成長していく。

 

願いは苦しみをもたらすが、

それを超えることで人は

新たな境地に至ることができる。」

 

少年:
「そうか…。

じゃあ、僕も次に何を得るのか、

ただ願い続けるだけじゃなくて、

自分で見つけていきたいと思う。」

 

メロディウス:
「それが大切なことだよ。

願いがぎょうさんあっても、

それをどう生きるかが

人間の本質だからね。

 

願いに惑わされず、

同時にその力を活かして

進んでいく道を見つけるのが、

君の課題だろう。」