諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
竹内まりや
Days of Love
について哲学的に考察していく。
- 竹内まりや「Days of Love」MV
- Days of Loveの歌詞
- 序論
- 第1章 流れ星と願い - 一瞬に込められる無限
- 第2章 奇跡の意味 - 日常の中の非日常
- 第3章 永遠と時間の哲学
- 結論
竹内まりや「Days of Love」MV
Days of Loveの歌詞
藍色の秋の夜空を
ふたり黙って見ていた
願い事を胸に
こんな幸せが
きっといつまでも続くようにと
流れ星に Make a wish
出会いから
今日までの日々たどれば
ささやかな出来事さえも
すべてがみんな
奇跡のように思えて泣けるの
小さな時を重ねながら
あなたと創る毎日
それは永遠の Days of Love
おうし座の
メテオシャワーが降る夜
手をつなぎ寄り添い合って
また同じ夢追いかけようと
ほほえむ
あなたを Love you for good
明日が良い日であるように
祈る気持ちで眠るの
ずっと一緒ね My Dear
終わりのない Our Love
それは永遠の
Days of Love
序論
少年:
メロディウス、
この歌詞には
何か不思議な温かさを感じます。
ただの恋愛の歌に見えるけど、
その奥にはもっと深い意味が
隠されているような気がするんだ。
メロディウス:
そうだな、少年。
この歌詞は「永遠」や「奇跡」
といった普遍的なテーマを
歌いながらも、
日常の一瞬一瞬の大切さを
思い出させてくれる。
それでは、
この詩を哲学的にひも解いていこう。
まずは序章として、
歌詞全体のテーマを整理しよう。
この詩は、「日常の中にある永遠」と
「奇跡としての人間関係」を
中心に展開されているようだ。
第1章 流れ星と願い - 一瞬に込められる無限
少年:
「流れ星に Make a wish」っていう
言葉が好きなんだ。
流れ星って一瞬で消えてしまうけど、
その瞬間に願いを込めることで、
何か永遠に繋がるような感覚がある。
これはどういうことなんだろう?
メロディウス:
いい着眼点だ、少年。
この部分は、
哲学者ヘラクレイトスの
「万物流転」に通じるものがある。
一瞬の出来事も、
その背後には永遠の流れが存在する。
流れ星が空を横切る一瞬は、
宇宙的時間の中では
無に等しい短さだが、
その一瞬に人間の願いが
込められることで、刹那が永遠に変わる。
少年:
でも、願い事って
本当に叶うのかな?
願いを込めるだけで
何かが変わるようには思えないけど。
メロディウス:
願いそのものが叶うか
どうかは重要ではない。
願うという行為は、
未来に対する希望を形にすることで、
今この瞬間に
生きる意味を与えてくれる。
人間は刹那の中に
無限を見いだすことができる存在なのだ。
この歌詞が伝えているのは、
そうした「希望」という
哲学的な態度ではないだろうか。
第2章 奇跡の意味 - 日常の中の非日常
少年:
「すべてがみんな
奇跡のように思えて泣けるの」
という部分が心に刺さるよ。
どうしてささやかな出来事が
奇跡だと感じられるんだろう?
メロディウス:
この感覚は、
哲学者ガブリエル・マルセルの
「存在の驚き」に似ている。
日常の一瞬一瞬に奇跡を見出すことは、
人間が「ただ存在する」ことへの
感謝を覚える瞬間だ。
人間関係においても、
偶然の積み重ねによって
出会いが生まれ、
それが特別な絆に育っていく。
こうしたプロセスは、
合理的に説明しようとしても
全容を理解することができない。
少年:
確かに、誰かと出会って
その人と親しくなるなんて、
考えれば考えるほど不思議だよね。
そういう奇跡って、
やっぱり運命とかで
決まっているのかな?
メロディウス:
それは議論の余地があるな。
「運命」という概念に依存せずとも、
奇跡としての出会いを認識できる。
それは、君がその出来事を
特別なものとして受け入れるか
どうかにかかっている。
例えば、星空を見上げて
美しいと感じるのは、
それを美しいと思う心があるからだ。
同様に、関係性を奇跡と見るのは、
君の主観的な意識が
その価値を作り出している。
第3章 永遠と時間の哲学
少年:
歌詞の中で、
「それは永遠の Days of Love」
と歌っているけど、
永遠って実際には
どういうことなんだろう?
だって、時間はどんどん過ぎていくのに。
メロディウス:
永遠とは、時間の長さのことではない。
それはむしろ、
今この瞬間が無限の
価値を持つという感覚だ。
哲学者カール・ヤスパースは
「境遇的時間」と
「永遠の現在」という
概念を区別した。
君が大切な人と過ごしている瞬間、
それは時間の流れを超越した
「永遠の現在」として感覚される。
歌詞が伝えたいのは、
そのような時間の質的変容ではないだろうか。
少年:
じゃあ、僕たちが誰かと
過ごす毎日が、
永遠と繋がっているということ?
メロディウス:
その通りだ。
永遠はどこか遠くにあるものではなく、
君が今この瞬間に
深く存在することで現れる。
歌詞の中の
「小さな時を重ねながら」という表現は、
そのことを象徴している。
時間は過ぎ去るものだが、
愛や喜びと共に過ごした瞬間は永遠に刻まれる。
結論
少年:
今日の話で、
この歌詞がただのラブソングじゃなくて、
生きることや時間、
奇跡について教えてくれる
歌だって分かったよ。
特別な出来事じゃなくても、
毎日が奇跡の連続なんだね。
メロディウス:
その気づきこそが、
この歌詞が目指している到達点だと思う。
何気ない日常の中に
「永遠の愛」を見つけるということ。
それは哲学的な
「生の賛美」にも通じる。
少年よ、これからも流れ星を見たら、
刹那の中に無限を探し続けてほしい。