音楽に哲学を

~国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】Vaundy(バウンディー)/走れSAKAMOTO この曲の意味とは?アニメ SAKAMOTO DAYSオープニングの言葉について哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

Vaundy
走れSAKAMOTO

について哲学的に考察していく。

 

 

Vaundy「走れSAKAMOTO」MV

www.youtube.com


走れSAKAMOTOの歌詞

坂道を見ていたせいで眼の奥が痛む
風を受け止まったせいで足首が痛む
時折夜道が怖いなら
指差し
踏み出し
肩を鳴らせ
今だ
真っ赤になるまで
アクセル踏み込んでそれじゃ足りないまだ
クタクタになれきっと航路に立っている
真っ赤になっても
涙を飲み込んでもう気にしないでいよう
睨んでいよう
飛び出して
走れ
SAKAMOTO DAYS
殺伐を溌溂で刺す店長に勝つ策略を
否デブに説法
限界は超えてきたと彼の頬が言っていた
振り切ったものは全て心の中に宿る
ここでは涙も強さだと
指差し
「任せた」
肩を鳴らせ
ほら
真っ赤になるまで
アクセル踏み込んでそれじゃ足りないまだ
クタクタになれずっと航路に立っている
真っ赤になっても
涙を飲み込んでもう気にしないでいる
睨んでいる
飛び出して
たぎれ
真っ赤になるまで
アクセル踏み込んでそれじゃ足りないまだ
グシャグシャになれきっと航路を走っている
真っ赤になっても
涙を飲み込んでもう気にしないでいよう
笑っていよう
飛び出して
走れ
SAKAMOTO DAYS


序論

 

走れSAKAMOTOの
歌詞を読んでみると、
単なる「走る」という
行動の表現以上に、
内面の葛藤や決意、
そして超越が感じられる。

メロディウス、この歌詞は
どのような物語を
伝えようとしているんだろう?

少年、この歌詞は、
一つの挑戦の物語だ。

そしてその挑戦は、
外部の敵との戦いであると同時に
自分自身との戦いでもある。

「坂道」「アクセル」「涙」
といった具体的なイメージが、
それを象徴している。

では、歌詞の構成を元に
考察を深めていこう。


 

坂道と痛みの象徴性

 

冒頭で「坂道を見ていたせいで
眼の奥が痛む」とあるけれど、
これには何か深い象徴が
隠されている気がする。

坂道とは
何を指しているんだろう?

坂道は人生の困難や
課題を象徴しているように思える。

そして「眼の奥が痛む」
という表現は、
その課題を直視することの
苦しさを示しているのだろう。

坂道を見つめること、
それ自体が痛みを伴う行為だ。

つまり、困難と向き合う
覚悟を問われているのだ。

 

その後の「風を受け止まったせいで
足首が痛む」も興味深いね。

風というのは外部からの
圧力や試練を
表しているのかもしれない。

挑戦する中で受ける傷や疲れが、
ここで表現されているんだろうか。

その通りだ。
そして「時折夜道が怖いなら」の
部分で描かれるのは、
未来への不安や迷いだろう。

しかし、それを克服するために
「指差し 踏み出し 肩を鳴らせ」
と続く。

ここには、
行動によって不安を打ち消し、
前に進むための意志が感じられる。

「坂道」や「風」は
挑戦を象徴し、
それに立ち向かうための
覚悟がこの冒頭部分に
凝縮されているのだ。


 

真っ赤なアクセルと超越

 

「真っ赤になるまで
アクセル踏み込んで」と
繰り返されるフレーズは、
非常に力強いね。

これは、全力を尽くす
姿勢を象徴しているのかな?

そうだ。
真っ赤という表現には、
情熱や限界まで挑む
姿勢が込められている。

そして
「それじゃ足りないまだ」
と続く部分には、
現状に満足せず、
更なる高みを目指す意志が
感じられる。

アクセルを踏み込むことは、
挑戦と進化の象徴だ。

 

でも、その過程では
「涙を飲み込む」という
苦しみも描かれているね。

苦しさを伴いながらも、
それを気にせず前進する。

その矛盾する感情が
この歌詞にはあるように思える。

そこがこの曲の本質だろう。
挑戦には必ず苦しみが伴うが、
それを乗り越えることで
人は成長する。

さらに「クタクタになれ」
「グシャグシャになれ」
というフレーズからは、
失敗や挫折を恐れず、
自分を壊してでも
前に進む覚悟が表現されている。

ここでは挑戦の美しさだけでなく、
その代償もリアルに描かれているのだ。


 

涙と強さ、そして航路

 

「振り切ったものは
全て心の中に宿る」という
部分が特に印象的だ。

これは、経験が
自分の力となることを
示しているのかな?

その通りだ。
ここでは過去の苦難や努力が、
自分を形作る要素として
心に蓄積されていく
様子が描かれている。

そして
「ここでは涙も強さだと」
というフレーズには、
感情や痛みさえも
自分を強くする糧になるという
メッセージが込められている。

 

涙を弱さではなく
強さとして捉える視点は、
挑戦の過程において重要だね。

そして「航路」という
言葉も興味深い。

これは人生の進むべき道を
象徴しているのかな?

そうだ。
航路という言葉は、
ただ走るだけでなく、
目的地に向かう方向性を
示している。

迷いや苦しみの中でも、
進むべき道を見失わないことの
重要性を教えているのだろう。

涙を飲み込みながらも、
航路を見据えて進む。

その強さこそが、
この歌詞の中心にあるテーマだ。


 

結論 走るということの哲学

 

この歌詞全体を通して、
「走る」という行為が
人生そのものを
象徴しているように思える。

困難や苦しみ、
そして限界を超える挑戦の中に、
生きる意義が見出されているんだね。

その通りだ。
この曲は、
挑戦と超越の物語であり、
「走る」という行為を通じて、
リスナーに生きる力を与えている。

坂本という名前が象徴するのは、
特定の個人ではなく、
挑み続けるすべての人間の姿だ。

そして、「真っ赤になるまで
アクセルを踏み込む」
その姿勢が、
この歌の核であり、
生の哲学でもある。