音楽に哲学を

~日本のみならず国境を超えた音楽哲学がそこに~

【考察】Novelbright/Ivyアイビー 大倉とみちょぱへの結婚ソングの歌詞の意味を哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

Novelbright
Ivy(アイビー)

について哲学的に考察していく。

 

Novelbright「Ivy」MV

www.youtube.com

Ivyの歌詞

ふたりがひとつになるこの日
照れくさいけれど詩にこめたよ
何気ない変わり映えのない日々で
時間が経つごとに
恋が芽生えていく
解けて絡まってを
繰り返してた僕を
転ばないように君は固く結んだ
この足で走って
どこまでも連れて行くよ
笑いの絶えない
僕らの居場所へ
「愛してる」を超えた言葉を
君と見つけたい
「ありがとう」と
甘える君を抱きしめたい
「ただいま」の数が
増えるたび愛は増していく
君と過ごす日々に花束を
気づけばいつも隣にいて
誰よりも大きな声で笑ってた
休みなく忙しない中でも
君は周りみんなを笑顔にしていた
たまにはいいんだよ
愚痴くらい吐いてもさ
頑張りすぎなくらい
頑張ってるから
今までたくさん
支えてもらったから
今度は僕が胸張って守るよ
「愛してる」の先に
広がる景色を見せるよ
僕にしかできない形で君に残すよ
「おかえり」の数が
増えるたび愛は増していく
君と歩いた日々に花束を
寝起きがとにかく悪いとこも
その顔すら今は愛おしく感じてる
会えない日は
次会う日の予定を立てよう
寂しい思いは
もう二度とさせないから
涙は嬉し泣きする日まで
取っておいてね
君と歩いて行きたい
「愛してる」を超えた
言葉を君と見つけたい
「ありがとう」と甘える
君を抱きしめたい
「ただいま」の数が
増えるたび愛は増していく
君と過ごす日々に花束を

 

序論 愛と絆の象徴としてのアイビー

アイビー(常緑樹)の花言葉

「永遠の愛」「友情」「結婚」である。

 

この植物はどんな環境でも

しっかりと根を張り、

絡まりながらも成長を続ける。

 

その姿は、愛する者との

関係が複雑でありながらも、

時間をかけて深まる過程を象徴している。

 

Novelbrightの『Ivy』は、

アイビーの象徴する絆と重なり、

愛が単なる感情を超えた

「存在の約束」として描かれている。

 

第一章 愛の芽生えと日常の力

1 「何気ない日々」で育まれる愛の本質

「変わり映えのない日々で

時間が経つごとに恋が芽生えていく」

という歌詞は、

愛が特別な瞬間ではなく、

日常の中に芽生えるものであることを示している。

 

アイビーが日陰でも成長するように、

愛もまた、派手さのない

日常の積み重ねから生まれる。

 

2 ハイデガーの「日常性」と絆の深化

ハイデガー「日常の繰り返しにこそ

人間の本質が現れる」と述べた。

 

愛もまた、

日常という反復の中で徐々に形を成し、

絆として根付いていく。

 

アイビーの蔓が絡まり成長するように、

愛は関係性を通じて自然と深化するのである。

 

第二章 絡まりと解け合いの弁証法

1 デリダの「脱構築」と愛の再解釈

「解けて絡まってを繰り返してた」

という表現は、

関係性が一度崩れても

再構築されるプロセスを暗示する。

 

これはデリダ脱構築の考えに通じ、

愛は不確定な瞬間を含んでこそ、

真の意味でのつながりを生む。

 

2 「結ぶ」ことの意味 – 信頼と不変性

「君は固く結んだ」という歌詞は、

アイビーの花言葉である

「友情」や「結婚」に通じる。

 

結ぶという行為は、

変わらない信頼を築くものであり、

相手との関係が困難を

乗り越え成長することを象徴する。

 

第三章 「愛してる」を超える言葉の探求

1 ウィトゲンシュタインの「語りえぬもの」への挑戦

「愛してる」を

超える言葉を探すという願望は、

ウィトゲンシュタイン

「語りえぬもの」に挑む姿勢を示している。

 

アイビーのように愛も言葉を超え、

存在そのもので表現されるのだ。

 

2 レヴィナスと「他者」との対話

レヴィナスは、

他者との関係が自己の存在を

定義すると説いた。

 

相手の「ありがとう」に応え、

共に言葉を超えた絆を築くことは、

愛が深まる瞬間である。

 

第四章 帰る場所と存在の確認

1 「ただいま」という儀式と愛の蓄積

「ただいま」の数が増えるたび、

愛は存在の証明として成長する。

 

アイビーの蔓がしっかりと根を張るように、

「ただいま」という言葉の反復が、

関係性を強固にする。

 

2 カントの道徳哲学と守るべき愛

愛する者を守るという行為は、

カントの「義務としての愛」に対応する。

 

守ることは、感情的な執着を超えた

倫理的な行為であり、

アイビーの花言葉である

「結婚」に通じる誓いである。

 

第五章 不完全性の受容 – 無償の愛

1アガペーとしての愛 – 欠点の愛し方

寝起きの悪さすら

愛おしいと感じることは、

無償の愛(アガペーの象徴である。

 

アイビーが不完全な環境でも成長するように、

愛もまた相手の欠点を受け入れることで成熟する。

 

2 フランクルの意味探求と相手の不完全性

フランクルは、困難の中にこそ

人生の意味があると説いた。

 

相手の欠点を愛することは、

その関係に意味を見いだし、

深い絆を築くことにつながる。

 

第六章 未来への歩みー希望と絆の成長

1 ヘーゲル弁証法と涙の意味

涙を「嬉し泣き」に

取っておくという姿勢は、

ヘーゲル弁証法における

否定の否定を思わせる。

 

悲しみを超えた先にある喜びは、

新たな愛の形を生む。

 

2 アイビーの「結婚」「友情」から見る未来への誓い

次に会う日の予定を立てることは、

未来に向けた希望の表明である。

 

アイビーの「永遠の愛」

という花言葉が示すように、

愛とは単なる瞬間の感情ではなく、

共に未来を歩む誓いそのものである。

 

結論 愛の花束と永遠の絆

『Ivy』の詩は、

アイビーの花言葉に象徴されるように、

「永遠の愛」「友情」「結婚」という

普遍的な価値を描いている。

 

愛は、日常の中で育まれ、

欠点を含めて受け入れることで成熟し、

未来への希望へとつながる。

 

相手との絆を花束として贈ることは、

感謝と誓いの象徴であり、

その花束には「共に歩む未来」

という意味が込められているのである。

 

※すべてはメロディウスの趣味内での解釈となっておりますのでご了承ください。