諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
ReoNa
GG
について哲学的に考察していく。
- ReoNa「GG」MV
- GGの歌詞
- 序論 生と死の狭間で—「GG」の象徴的意味
- 第一章 Hello, Goodbye—存在の循環とニヒリズム
- 第二章 もがけ、あがけ—苦悩を超えてニルヴァーナへ
- 第三章 Good Gameと美—不条理の中の美の追求
- 第四章 I’ve Got a Feeling—空虚の肯定と限界の超越
- 結論 さよなら、GG—ゲームの終焉と新たな始まり
ReoNa「GG」MV
GGの歌詞
Hello, hello
Unhappy に hello
泥水込めふっ放した
そんな世界だ
ドンマイ don't mind
そのままで never mind
何度でも死に戻れ
Goodbye, goodbye
Hello, hello, halo to goodbye,
yeah, yeah, yeah Run away, away, away
into the game, yeah, yeah
残弾は気にすんな
もがけあがけ Nirvana
Hey, yeah, live and let die, you see?
Sayonara GG
Sayonara
叫べ Grunge
さよならGG
Sayonara
楽しんだもん勝ち
そうだろう?
We are the champions
Hello, halo
Unlucky でも never mind
ゴミのように美しく
Good game, good game
Good game
I've got a feeling
I've got for everything
I've got a feeling
I've got nothing left
I've got a feeling
錆びつく前に燃えつきろ
Bang, bang, bang,
撃ちまくれ
Yeah
序論 生と死の狭間で—「GG」の象徴的意味
ReoNaの「GG」の歌詞は、
ゲームオーバーと新たな挑戦が
共存する世界観を描く。
その背後には、
「ゲーム」という人生の縮図を通じて、
生の有限性と永劫回帰を問う哲学的問いが潜む。
「何度でも死に戻れ」
というフレーズが示すのは、
ゲームでのリセットに似た、
永遠に続く存在の更新である。
第一章 Hello, Goodbye—存在の循環とニヒリズム
「生きることと死ぬことの同時性」
「Hello」から「Goodbye」への移行は、
人生の一瞬ごとの始まりと終わりを象徴する。
これはハイデガーの「現存在」の
概念に通じ、
私たちは常に死を見据えながら
生きる存在であるとされる。
ハイデガーの「現存在」とゲームのリセット
「Run away into the game」という歌詞は、
存在が常に一つの終わりから
次の始まりへと移行することを示唆する。
ハイデガーの言うように、
死を意識することで
人は本来的な生を見出すのである。
第二章 もがけ、あがけ—苦悩を超えてニルヴァーナへ
サルトルと「投企」の自由
「もがけ、あがけ」という言葉は、
自己の限界を越える努力を示唆する。
サルトルの
「人間は自由の刑に処されている」
という言葉が示すように、
私たちは常に選択を通じて
自分を創り上げる運命にある。
「楽しんだ者の勝ち」—エピクロス的快楽主義
「楽しんだもん勝ち」という歌詞には、
エピクロスの快楽主義が見出される。
人生が短く不確実である以上、
現実の瞬間を楽しむことこそが至上の価値となる。
第三章 Good Gameと美—不条理の中の美の追求
カミュと「不条理の反抗」
「Good game」という言葉は、
不条理な世界の中で意味を求め続ける
カミュの反抗の哲学を思わせる。
人生に明確な意味がなくとも、
その無意味さに反抗し、
美を見出すことが重要である。
「ゴミのように美しく」—美学と倫理の交差
「ゴミのように美しく」という
矛盾したフレーズは、
醜さの中にも美を見出す美学的視点を示唆する。
これは、倫理的価値が
見出されにくい状況でも、
人間は美を創造する力を持つという
信念を反映している。
第四章 I’ve Got a Feeling—空虚の肯定と限界の超越
「錆びつく前に燃えつきろ」一瞬の生の輝き
「燃えつきろ」というフレーズは、
限られた時間をいかに全力で生きるか
という問いを投げかける。
これはニーチェの
「一瞬を永遠として愛せ」という運命愛に通じる。
ニーチェと「運命愛」の教え
ニーチェの思想では、
人は運命に対して積極的に
「Yes」と言わねばならない。
「I’ve got nothing left」という言葉は、
全てを失った状態でも
自己を肯定する覚悟を求めている。
結論 さよなら、GG—ゲームの終焉と新たな始まり
「さよなら、GG」
という歌詞の最後には、
終わりと始まりの境界が消える。
「Goodbye」から「Hello」への循環は、
人生の無限の試行と成長を示唆する。
最終的に、
「楽しんだ者の勝ち」というメッセージは、
私たちがどのように生き、
何に価値を見出すかという問いを突きつけている。
ReoNaの「GG」は、
哲学者の思想を体現し、
不条理の中で輝く生を歌い上げている。
この曲は、終わりのないゲームの中で、
いかに全力で生き、自己を肯定できるかを
問い続けているのである。
※すべてはメロディウスの趣味内での解釈となっておりますのでご了承ください。