諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
&TEAM
Feel the Pulse
について哲学的に考察していく。
- &TEAM「Feel the Pulse」MV
- Feel the Pulseの歌詞
- 序論 大地の鼓動が告げるもの
- 第一章 「脈を打つ音」―存在と生命の交感
- 第二章 「風が僕らを突き動かす」―運命と自由意志の交錯
- 第三章 「越境する荒野」―試練と成長の哲学
- 第四章 「手と手を取り合って」―共同体の力と相互依存
- 第五章 「頂点への旅」―ニーチェ的超人の追求
- 結論 世界との一体感の探求
&TEAM「Feel the Pulse」MV
Feel the Pulseの歌詞
Woah, woah Woah, woah
目を閉じれば聞こえる
地面が脈を打つ音
風が僕らを突き動かす,
yeah
We can't just stay here
土の匂い芽吹く明日への期待,
it's alright
尾根を駆け抜け
手と手を取り合って
Run, run, let's make a way
We're heading to the very top
荒野を越えて
轟く鼓動
大地を揺らす
Woah, woah
Beating dum-dum-dum
Beating dum-dum-dum
Beating dum-dum-dum
Woah, woah
Beating dum-dum-dum
Beating dum-dum-dum
Can you hear the Earth pulse?
We're heading to the very top
荒野を越えて
轟く鼓動
大地を揺らす
Woah, woah
Beating dum-dum-dum
Beating dum-dum-dum
Beating dum-dum-dum
Woah, woah
Beating dum-dum-dum
Beating dum-dum-dum
Can you hear the Earth pulse?
Don't stop, let's make a way
We're heading to the very top
荒野を越えて
轟く鼓動
大地を揺らす
Woah, woah
Beating dum-dum-dum
Beating dum-dum-dum
Beating dum-dum-dum
Woah, woah
Beating dum-dum-dum
Beating dum-dum-dum
Can you hear the Earth pulse?
序論 大地の鼓動が告げるもの
この楽曲『Feel the Pulse』は、
単なる冒険の物語ではなく、
個人と自然、自己と他者との間の
根源的な交感を描き出している。
歌詞の随所に「大地」「風」「脈」など、
自然界の根源的な要素が登場し、
それらは人間の存在と切り離せないことを示唆している。
「耳を澄ませば聞こえる地面の脈」とは、
単なる物理的現象ではなく、
ハイデガーが語る「存在の呼びかけ」
に通じるものであろう。
第一章 「脈を打つ音」―存在と生命の交感
「Beating dum-dum-dum」
というリズムの繰り返しは、
心臓の鼓動と自然の脈動が
一つに重なる様を象徴する。
ベルクソンは『創造的進化』の中で、
「生命とは連続した変化と躍動である」と述べた。
大地の鼓動を聴くことは、
自己の生のリズムを感じ取ることであり、
人間が単独の存在ではなく、
宇宙全体の脈動に
包まれた存在であることを認識する瞬間である。
第二章 「風が僕らを突き動かす」―運命と自由意志の交錯
風が背中を押し、
我々を前へと導くという描写は、
運命と自由意志の間にある緊張を表している。
「人間は運命に従いながら自由である」
と述べたが、
この風もまた、我々の選択を試しつつも、
それを導く力として作用する。
風にただ流されるのではなく、
その風を活かして進むことこそ、
真の自由の実践である。
第三章 「越境する荒野」―試練と成長の哲学
「荒野を越える」という表現は、
個人が困難に直面することで
自己成長を遂げることを象徴する。
「木は天に伸びるためには、
その根を地獄まで伸ばさねばならない」
と述べたが、
荒野とはまさにそのような
内的探求の場である。
ここでの荒野は、
個人が試練を通じて自己の限界を超える象徴であり、
その先にある「頂点」は、自己実現の境地である。
第四章 「手と手を取り合って」―共同体の力と相互依存
「手と手を取り合う」という行為は、
共同体の重要性を強調する。
人間は他者と共に存在することを通して
自己を確立する存在である。
ハイデガーの「Mitsein(共存在)」の
思想が示すように、
孤立した存在ではなく、
他者との連携が人間の本質を支える。
ここでの「手と手を取り合う」行為は、
仲間と共に挑戦することが、
個人の成長を支える力であることを暗示する。
第五章 「頂点への旅」―ニーチェ的超人の追求
「We’re heading to the very top」
という言葉は、
ニーチェが語った「超人」の理念に通じる。
頂点とは、単なる地理的な高みではなく、
自己の限界を超えた境地であり、
成長の果てにある新たな自己の発見を意味する。
ニーチェが言うように、
「人間は乗り越えられるべき何か」であり、
この歌詞における「very top」は、
乗り越え続ける存在としての人間の理想を示唆している。
結論 世界との一体感の探求
『Feel the Pulse』の核心にあるのは、
個人の存在が自然と他者との
交感の中で完成されるという哲学的視点である。
荒野を越え、大地の鼓動を感じ取りながら
頂点を目指す旅は、自己と世界との一体感の探求である。
それは、単なる目的地への到達ではなく、
生命そのものの躍動を感じ取ることであり、
ベルクソンが言うような
「創造的進化」の一環である。
私たちはただ「いる」のではなく、
「進み、超え、つながる」
存在であることを、この歌詞は教えてくれる。
このように、『Feel the Pulse』は、
単なる冒険の物語を超えた
深い哲学的探求を含んでいる。
個人と自然、自由と運命、
自己と他者の間にある
緊張と調和の関係を通して、
私たちは存在の意味を
問い続ける存在として描かれている。
※すべてはメロディウスの趣味内での解釈となっておりますのでご了承ください。