音楽に哲学を

~日本のみならず国境を超えた音楽哲学がそこに~

【考察】INI/Break of Dawn あたしの!主題歌の意味を哲学的に徹底考察!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

INI

Break of Dawn

について哲学的に考察していく。

 

INI「Break of Dawn」MV

www.youtube.com

Break of Dawnの歌詞

When the day changed to night,

traffic lights turned to red

街の音が消えて

Tonight the shining stars,

looked dim through my eyes

不安は募る

Yeah 暗闇の中で

行き止まりのようで迷い感じる道

Even though, I'm alone, I just go

I know

君の声聞けば

Shine on

照らされるこのPath

落ち込んだ日も、

君のそばで目の前、

輝き出す Right now

僕の夜はいつでもほら

君の言葉で明けていくよ

君がもし 夜に迷えば

その時は僕に言わせて

Break of Dawn

oh oh

This is The Love

oh oh

This is The Love

oh oh

This is The Love

oh oh

交わした言葉が明日を灯す Light

輝き出した未来

踏み出せる一歩目が

I can go anywhere,

when I'm with you

僕の夜はいつでもほら

君の言葉で明けたんだよ

なんてことない毎日

君と一緒に迎えたいんだ

Break of Dawn

oh oh

This is The Love

oh oh

This is The Love

oh oh

This is The Love

oh oh

You brighten my day

You brighten my day

You brighten my day

You brighten my day

序論 夜と光の対立

夜はしばしば哲学において

「無知」や「不安」の

象徴として描かれる。

 

INIの『Break of Dawn』も、

この暗闇からの脱却を歌っている。

 

プラトン『国家』に登場する

洞窟の比喩を思い出すべきだ。

 

彼は、人々が暗闇(無知)の中に

閉じ込められ、

その影に惑わされる

存在であることを示唆した。

 

夜はその暗闇であり、

真実に至るためには光が必要だと考えられる。

 

第一章 光としての「言葉」:言語の存在論

「君の言葉で明けていくよ」と

歌詞にあるように、

「言葉」は夜を破る光として

描かれている。

 

ここで思い起こされるのは、

マルティン・ハイデッガーが提唱した

「言語は存在の家である」

という概念である。

 

言語は単なる

コミュニケーションの手段を超え、

私たちの存在そのものを定義する。

 

言葉が夜を照らし、

迷いを消すことは、

言葉が私たちの存在を

確かなものとする力を持つことを示唆している。

 

 

第二章 不安と迷いの道: 存在の探求

「暗闇の中で

行き止まりのようで迷い感じる道」

というフレーズは、

サルトルが語る「実存は本質に先立つ」

という考えに通じる。

 

人間はまず存在し、

その後に自己の本質を見出すのであり、

その過程ではしばしば不安や迷いが生じる。

 

暗闇は、まだその本質を見つけられずに

さまよう実存の象徴である。

 

だが、道が迷いで終わるのではなく、

「君の声」によって照らされることで、

未来が開けるのである。

 

第三章 伴侶としての「君」: 他者と共に歩む意味

「僕の夜はいつでもほら、

君の言葉で明けていくよ」

と歌詞にあるように、

ここで「君」という他者が持つ

重要な役割が浮かび上がる。

 

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン

「私の世界の限界は、私の言語の限界である」

という言葉を借りれば、

「君」という他者との対話が

私たちの世界を広げ、

新しい光を差し込むのだ。

 

ここで示されているのは、

他者との関係が私たちの存在を拡張し、

未来への道を照らしてくれるということだ。

 

第四章「Break of Dawn」とは何か: 暁の哲学的象徴

「Break of Dawn」は

文字通り夜明けを意味するが、

これは哲学的にどのような意味を持つのだろうか。

 

ヘラクレイトス「万物は流転する」

と言ったように、

変化は存在の本質である。

 

夜から朝への移行は、

その変化の象徴として捉えられる。

私たちは常に暗闇から光へ、

無知から知へと進む。

 

愛という光を伴い、

未来に向かって一歩踏み出す瞬間こそが、

「Break of Dawn」である。

 

 

結論 愛の光と共に進む未来

INIの『Break of Dawn』は、

暗闇の中での不安や迷いを超え、

他者との絆によって未来を

切り開いていく物語である。

 

プラトンハイデッガー

サルトルが語ったように、

私たちの存在は孤立したものではなく、

他者の言葉や愛によって照らされ、

導かれるものである。

 

「This is The Love」

という繰り返しは、

愛が私たちの存在の核心にあり、

未来を照らす光であることを強調しているのだ。

 

未来への一歩を踏み出す時、

私たちは常に夜明けを迎えるのだ。

 

それは「君」という存在によって可能となるのである。

 

※すべてはメロディウスの趣味内での解釈となっておりますのでご了承ください。