音楽に哲学を

~日本のみならず国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】imase/プリズム この曲の意味とは?恋愛の本質とは何なのか哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

imase
プリズム

について哲学的に考察していく。


 

imase「プリズム」MV

www.youtube.com


プリズムの歌詞

さよならしてから
どれだけ経ったか
今更ここまで尋ねて来たのは
どの恋も貴方のような
面影を見るから
写し出す瞳には貴方と涙だけ
埋めさせて流れ着く
2人は帰る場所へ
何をしていたの?
答え合わせをしよう
この先は切れ目なく居たいよ
近づく嵐の前触れのような
静けさにまた
落ち着かないようで
腫らしてしまった瞼
はらはらと崩れるような
約束はいいから
声をきかせてよ
今日は何をしたの?
思いつく限りの話を
誰に似たのだろう
互いに引き合うの
もつれ合う糸のようだけど
写し出す瞳には貴方と涙だけ
埋めさせて流れ着く
2人は帰る場所へ
何をしていたの?
答え合わせをしよう
この先は切れ目なく居たいよ
側に居るとふいにあの頃の記憶が
昨日のことのよう
鮮明に浮かぶの
ぼやけやしない
いつまででも
貴方を忘れてしまっても
同じ場所で同じよう
恋に落ちるランデブー

 

序論

ある日、少年が

哲学者メロディウスのもとを訪れる。

 

彼は恋愛における

「忘れられない記憶」と

「別れの後に訪れる感情」について

考えていた。

 

彼の手には一冊のノートがあり、

その中には歌詞が書き留められている。

 

彼はその歌詞について

メロディウスと議論したいと思っていた。

 

メロディウスは、

彼が歌詞に込められた深い意味を

探るのを手助けすることに興味を抱く。

 

彼らは一緒に、歌詞に込められた感情や、

その背後にある

人生と愛についての問いを考察する。


 

第1章 別れと記憶

少年:

「この歌詞には、

別れた後の時間の流れについて

書かれているんです。

 

歌詞の中で、

『さよならしてからどれだけ経ったか』

という部分が、

特に僕の心に響きました。

 

なぜ人は、さよならした

相手を忘れられないのでしょうか?」

 

メロディウス:

「興味深い問いだね、

少年。人は過去に触れた

大切な感情や記憶を手放すのが難しい。

 

別れの瞬間は特に強く刻まれ、

時が経っても残り続ける。

 

それは、ただ単に記憶としてだけでなく、

心の一部として人の内に存在するからだろう。

 

この歌詞の中で

『どの恋も貴方のような

面影を見るから』という一節があるね。

 

新たな出会いがあっても、

かつての恋人の面影が浮かび上がるのは、

その人の存在が深く

刻まれているからかもしれない。」

 

少年:

「そうですね。

例えば、他の人に惹かれても、

その人の中に別れた恋人の影を感じてしまう。

 

『写し出す瞳には貴方と涙だけ』

という部分も、

そうした感情の表れなのでしょうか?」

 

メロディウス:

「その通りだ。

『瞳』という言葉はしばしば

真実や心の鏡として使われる。

 

ここでは瞳の中に貴方と涙が

映し出されている。

 

それは、過去の恋愛が

今でも心に重く残っていること、

そしてその痛みが消えずに

続いていることを意味しているのだろう。

 

これは、愛や別れの感情が

単なる過去ではなく、

今でも心に影響を与え続けていることを示している。」

 

第2章 時間と愛の持続

少年:

「歌詞にはまた、

『この先は切れ目なく居たいよ』

というフレーズがあります。

 

これって、時が経っても

変わらない愛を意味しているのでしょうか?」

 

メロディウス:

「そうだろう。

愛には時に『無限』を求める欲望が宿る。

『永遠に続いてほしい』、

『終わりなくそばにいたい』という願望は、

愛する者の心に深く根付いている。

 

だが、現実には

すべてのものに終わりがある。

この歌詞で歌われている愛の持続は、

もしかすると一種の

幻影なのかもしれない。

 

しかし、その幻影に意味を

見出すこともまた、

愛の一つの形ではないだろうか?」

 

少年:

「でも、幻影だとしたら、

僕たちはなぜその幻影に

惹かれるのでしょう?」

 

メロディウス:

「それは、人が愛において

何か超越的なものを

感じたいと願うからだろう。

 

愛はしばしば時間や空間を

超越する感覚を伴う。

 

たとえ現実の相手がいなくなっても

その存在の記憶は人の中で

永遠に生き続けることがある。

 

それこそが、

この歌詞の中に込められた

切ない愛の形だろう。

 

『側に居るとふいに

あの頃の記憶が昨日のことのよう』

という表現がその感覚をよく表しているね。」


 

第3章 答え合わせと愛の本質

少年:

「歌詞の中で

『答え合わせをしよう』とありますが、

恋愛において

本当に答え合わせをすることなんて

できるのでしょうか?」

 

メロディウス:

「それは非常に難しい問題だ。

 

恋愛は、相手と自分の間に絶えず

揺れ動く感情や経験の積み重ねだ。

 

お互いの気持ちや考えを

完全に理解することはほぼ不可能だが、

それでも『答え合わせ』を望むのは、

関係性の中で安心を求めたい

という欲求かもしれない。

 

愛する相手と同じ記憶や感情を共有し、

同じ価値観で繋がっていたいと

願う心理があるのだろう。」

 

少年:

「じゃあ、

『この先は切れ目なく居たい』

というのも、

その答え合わせの

延長線上にあるのでしょうか?」

 

メロディウス:

「そうかもしれないね。

愛の答え合わせができると

信じているからこそ、

その愛が永遠に続いてほしいと

願うのだろう。

 

だが、真実として愛には

時に限りがある。

 

愛は流動的で、変化し、

時には終わりを迎えるものだ。

 

しかし、その変化や終わりをも含めて

愛というものの全体像が見えてくる。」

 

結論

メロディウスと少年の対話を通じて、

歌詞に込められた

別れと愛の本質が少しずつ

浮き彫りになっていく。

 

別れた恋人への想いが長く続くのは、

その人との思い出や愛が

ただの記憶以上のものとして

心に根付いているからだ。

 

また、人は愛に無限の持続を望むが、

現実にはそれは一種の幻影に

過ぎないかもしれない。

 

しかし、その幻影にこそ人は惹かれ、

そこに意味を見出す。

 

愛とは、過去と未来の狭間で揺れ動き、

終わりを知りつつもその中で

答えを見つけようとする人間の営みである。