音楽に哲学を

~日本のみならず国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】guca owl/Working Class King この歌詞の意味とは?本当の成功について哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

guca owl
Working Class King

について哲学的に考察していく。


 

guca owl「Working Class King」MV

www.youtube.com


Working Class Kingの歌詞

実家団地 じゃなく一軒家
こっちじゃボン扱いされてきた
恵まれてる 
それもわかってるから何度も
歌詞書いては消してんだ
No Lady, No Weed, Not Party
ラッパーにすりゃ
ノリ悪い口を開けば
真面目な言葉ばかり
でも出る気はないぜバラエティー
それが俺のplanning
どっちつかず欲張りなら無謀?
いやいけるだろ けどない根拠も
だから25までに
飯食えないなら
辞めると言ってた 
今が25俺が俺に信じてた
価値は何倍にも超えた
昔は仕事スケール持つ片手だけど
今ではメジャーに集られる
おかんのパートは辞めさせ
ダチがCEO
今市長と話してる
E.O.C
親知れず見ず知らずの道抜け
今じゃギャングスタ
ハスラーも踊らせる
お前には無理でも
俺には出来たぜ
Look at me now
どこまで来た俺は?
ハダシのガキが
今Working Class King
Yo 生駒山の麓から始め
何があるか?もう一度確かめる
やわな自信と不安 あの夢
言い忘れてた俺は幸せ
リッチな暮らし夢見た始めは
車ジュエリー行きたいアメリ
eiyo 見せるよP/Lシート
今じゃアルバムに使う8桁
Shit
Jawinから着るRRL
汚れは落とさず質だけ上げる
お前が心から歌ったせい
今大合唱で入ってるクレーム
メジャーが言う
君が次のブルーハーツ
NO NO NO NO 
俺はブラックハーツ
グラフィティーで告知する看板
大きな一歩だったなあれは
俺にはあるMoney, PowerとRespect
過度な謙遜と自己否定
どれもこれも混ざり合い
深みは増す
俺史上今が1番リアル
憧れてたマイクもまだこの手
俺と仲間 お前のおかげ
まだ通過点でもやるぞ宴
生駒山と目が合うこの場所で
俺が俺のままここまで来たぜ
こっからもいく俺のままで
I'm Working Class King
Working Class King
俺が俺のままここまで来たぜ
こっからもいく俺のままで
I'm Working Class King
Working Class King
首からは
ゴールドチェーンでもない
トップはその意味は
その内わかるさ
リッチより先買い取る仲間
この名は飾りじゃないのさ
9時から17時の鎖 
断ち切る旅に出る
マミー埋まってく白地図
俺もマミーも確かなことは
全国制覇間近ってことさ
Merlyからビジネス
JeloからFlowを
渋谷のHomieからはBlue Note
地元の希望背負うWILD SIDE
今は1人じゃないスタジオ
目指す高み それが成長
休みなきゃFeel削る感情
愛とハングリー
いるんだろうな両方
欲張りで無謀?
いやいけるかもよ
捨てたはずのLoveも巡り
巡り薬指に光る
ゴールドのリング
まるでトロフィー
今ベッドも横寝てんのもクイーン
家族仲間足りないものならねえ
唯一ないって いやLove MySelf
ハングリーなだけじゃ登れない
壁一度味わってみる
この幸せを俺が俺のまま
ここまで来たぜ
こっからもいく俺のままで
I'm Working Class King
Working Class King
俺が俺のままここまで来たぜ
こっからもいく俺のままで
I'm Working Class King 
Working Class King

 

序論

「Working Class King」は、

日本のラッパーguca owlが、

自らの人生と成長を振り返りつつ、

社会階層や成功の定義について

考えた曲です。

 

この曲には、

家庭環境や階層的背景、

自己実現への強い意志が込められており、

本当の成功とは何か」を

問いかけています。

 

新米ラッパーと哲学者メロディウスが

この曲の歌詞を通じて対話を行い、

guca owlが自身の経験から

導き出した哲学的なテーマについて

深く掘り下げていきます。


 

第1章 「Working Class King」から見える階層意識

新米ラッパー:

「guca owlは

『実家団地 じゃなく一軒家』と始めて、

家庭環境の違いが彼に影響を

与えたことを示してるよね。

 

周囲からは『ボン扱い』されたり、

『恵まれてる』と言われたり、

階層意識が彼の自己認識に

大きく影響してると思うんだ。」

 

メロディウス:

「そうだね。社会階層の違いは

自己認識や他者からの認識に

深く関わることが多い。

 

guca owlが感じた階層の違いは、

彼のアイデンティティ形成に

大きな役割を果たしたのだろう。

 

彼は、ある意味で恵まれた

家庭に育ちつつも、

周囲の人々の視線や期待が、

そのまま『彼が本当になりたい自分』とは

違うものであることを意識していたようだ。」

 

新米ラッパー:

「でも、その恵まれた環境に

甘んじることなく、自分自身で

『25歳までに成功しなければ辞める』って

決意を立てて、覚悟を持って進んでるよね。」

 

メロディウス:

「その決意が彼を支えているのだろう。

 

哲学的に見れば、

このような自己設定の期限は、

単なる行動指針ではなく、

自分の生き方に対する

強い問いかけのようなものだ。

 

この『25歳』という期限は、

guca owlにとっての自分への

チャレンジであり、

リスクを負いながらも本来の自分を

見出すための試みなんだ。」


 

第2章 真の成功とは何か - 表面的な成功と本質的な成功

新米ラッパー:

「歌詞の中では、guca owlは

『大きな一歩』と感じた瞬間や、

メジャーシーンでの成功に触れているけど、

その一方で『真面目な言葉ばかり』だったり、

『リッチな暮らし夢見た』という

思いが描かれてる。

 

この矛盾というか、

彼にとっての成功って何だと思う?」

 

メロディウス:

「成功に対するguca owlの考えは、

一見すると表面的な成功と

深い自己実現の間で

揺れているように見える。

 

彼は、物質的な成功に憧れつつも、

その本質的な意味について常に内省的だ。

 

彼が『トップはその意味は

その内わかるさ』と語っていることからも、

単なる成功のための成功ではなく、

自分が本当に何を目指しているのか、

その意味を深く理解しようとしているのだろう。」

 

新米ラッパー:

「つまり、guca owlにとっての

『成功』とは、

物質的な富だけでなく、

自己実現や仲間との関係、

そして自分の成長といった

要素が絡んでいるのかもね。」

 

メロディウス:

「その通り。

彼は仲間や家族を支え、

自分らしさを貫きながら進むことが、

彼にとっての『Working Class King』という

自己の在り方だと

考えているのかもしれない。」

 

第3章:自己肯定と自己否定のバランス

新米ラッパー:

「『過度な謙遜と自己否定

どれもこれも混ざり合い 深みは増す』

というフレーズが気になる。

 

guca owlは、謙虚さと自己否定の間で

自分を見つめているようだよね。」

 

メロディウス:

「これは、彼が抱える不安や、

自己への問いを象徴している言葉だ。

 

彼が本当に自信を持っている時もあれば、

自分に対して疑念を抱く時もある。

 

それが彼の深みやリアリティを

増しているのだろう。

 

哲学的に言えば、

自己否定と自己肯定のバランスを

取りながら自分を見つめ続けることは、

自己実現への重要な過程だ。」

 

新米ラッパー:

「自己否定の感情を抱きながらも、

自分を信じ続けることで、

彼は本物のリアルな

『Working Class King』に

なろうとしているんだね。」

 

メロディウス:

「そうだね。

自己否定を抱きつつも、

guca owlは自分の中に

ある真実を見つけ出し、

それをラップで表現し続けている。

 

これは、現代社会における

自己実現の難しさと、

それでも自分らしさを

貫こうとする姿勢を象徴していると思う。」


 

第4章 自由と束縛 - 社会からの解放

新米ラッパー:

「彼が『9時から17時の鎖』と

語っている部分も、面白いね。

 

これは、一般的な労働に対する彼の意識や、

自由を求める心が表れてるんじゃないかな。」

 

メロディウス:

「その通りだね。

この『鎖』という比喩は、

ラッパーやアーティストが

一般的な職業から解放され、

自分の創造性を最大限に

発揮するための自由への強い欲望を示している。

 

しかし、彼は単にそれを批判するのではなく、

そこからどう自分が解放され、

自分らしさを確立していくかにフォーカスしている。」

 

新米ラッパー:

「つまり、彼にとっては、

ラップを通じて自由を追求しつつ、

自分の信念を貫くことが、

自己の解放と成長につながるんだね。」

 

メロディウス:

「自由と束縛のテーマは、

哲学においても長らく

探求されてきたものだ。

 

guca owlが自分のスタイルや

言葉を通じてこのテーマを

追求することで、

彼は社会的な制約を超えた

自己表現を体現しているんだ。」


 

第5章:愛と自己愛の再発見

新米ラッパー:

「歌詞の最後の方で、

彼が愛や家族、仲間について語り、

また『Love MySelf』とも言っているよね。

 

これは、自己愛の大切さについて

語っているようにも感じる。」

 

メロディウス:

「自己愛のテーマは、

哲学や心理学でも非常に

重要視されている。

 

guca owlにとっては、

自分を愛し、自分の価値を信じることが、

成功や幸せを実現するために

欠かせないと考えているのだろう。

 

彼が『家族仲間足りないものならねえ』

と語ることで、自分を取り巻く人々や

自己愛の重要性に気づいている。」

 

新米ラッパー:

「自己愛と謙虚さ、

そのバランスを大切にしているんだね。

彼が愛を再発見し、

家族や仲間に支えられていることが、

guca owlの『Working Class King』という

存在の基盤になっているんだ。」

 

メロディウス:

「そうだね。彼がラップを通じて

自己愛を見つめ、

それを仲間と共有することで、

彼は自分の中で『キング』としての

在り方を築き上げているのだろう。

 

これは、物質的な成功ではなく、

精神的な成功への道を示唆している。」


結論

guca owlの「Working Class King」は、

単なる成功への道を描くラップ曲ではなく、

階層意識、自己否定と自己肯定、

自由と束縛、愛と自己愛といった

哲学的なテーマを扱っています。

 

彼の歌詞を通じて、

新米ラッパーとメロディウスは、

それぞれのテーマについて深く考察し、

guca owlがどのようにして

「Working Class King」としての

在り方を築き上げてきたかを理解しました。

 

物質的な成功だけでなく、

自分らしさや仲間との絆、

自由と愛を重視することで、

guca owlは自己実現への

道を歩み続けているのです。