諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
TWICE
The wish
について哲学的に考察していく。
TWICE「The wish」MV
The wishの歌詞
Make a wish, blow out the candlelight
窓の外広がる snow ice
同じ冬はないから only once
ベルが鳴る ding-dong,
待ち焦がれた大好きなみんなとの sweet time
Oh, will you like?
この日の為準備した this cake (Cake)
十本の火を灯そうほら
We are ready now 願い吹きかけて
La-la-la-light, 待ちに待った今日のparty
Holiday tree (Woo),君で溢れたone year
次の十年もずっと一緒に居よう
La-la-la-light, make a wish, blow out the candlelight
Yeah, yeah
Yeah, yeah
Let's keep the party going now
積もった話に花が咲く
今夜は眠らずガールズトーク (Uh-huh)
笑い声が響くよroom (Yeah)
穏やかで心地の良い mood
冬は願いが叶う季節って
あの星が手を振っているよ
Oh, shooting star (Star)
それぞれの願い照らした night (Night)
プレゼントはいらないわ
君がただ 隣にいれば
La-la-la-light,待ちに待った今日の party
Holiday tree(Woo),君で溢れた one year
次の十年もずっと一緒に居よう
La-la-la-light, make a wish,
blow out the candlelight
最後のカレンダーページを捲れば
始まるの new story
何度でも君と紡いで行こう
Snow and memories,
don't melt away, oh, yeah
La-la-la-light (Hey, hey)
待ちに待った今日の party (今日の party)
Holiday tree (Woo; Hey, hey)
君で溢れた one year
次の十年もずっと一緒に居よう (La-la-la-light)
La-la-la-light
Make a wish, blow out the candlelight
Make a wish, blow out the candlelight
序論
少年
「この歌詞には“Make a wish,
blow out the candlelight”
というフレーズが
繰り返し出てくるんだ。
僕はこの言葉が何を象徴しているのか、
どうしても気になって仕方ないんだよ。
単にロマンチックな言葉なのか、
それとももっと深い意味があるのかな?」
メロディウス
「良い問いだ、少年。
“願いを込めて火を吹き消す”
という行為には、
古来から人々が込めてきた
祈りや儀式的な意味がある。
それは人生の一瞬一瞬を
特別なものとして捉え、
未来へ願いを投げかける行為だ。
歌詞全体を紐解きながら、
我々がどのように
“願い”と“時間”を捉えているのか
考えてみようではないか。」
第1章 願いと時間の哲学
少年
「歌詞の中で“同じ冬はないから
only once”って言っているよね。
この言葉って、
時間が一方向にしか流れないことを
意味しているのかな?
冬が毎年訪れても、
それは同じ冬じゃないってことだよね?」
メロディウス
「その通りだ。
時間とは流れ去るものであり、
同じ瞬間は二度と訪れない。
この歌詞は、瞬間の儚さと
その中で願いを込める意味を描いている。
人は時の流れに逆らうことはできないが、
“願い”という行為によって
未来に何かを託そうとする。
それが人間の持つ希望の力だ。
そして、その希望が
次の行動や未来を形作っていく。」
少年
「じゃあ、“Make a wish”っていうのは、
時間を超えて未来に
働きかけようとする行為なんだね。
でも、願いっていつも叶うわけじゃないよね。
歌詞の“冬は願いが叶う季節”って部分は、
どう解釈すればいいんだろう?」
メロディウス
「興味深い質問だ。
“冬”という季節は、
寒さや死の象徴でありながら、
同時に再生と希望を含む。
それは“願い”が単なる結果ではなく、
そのプロセス自体が重要であることを教えてくれる。
願いが叶うか否かよりも、
願うことで未来を想像し、
現在を彩ることが人間の豊かさに繋がるのだ。」
第2章 集いと共有の意義
少年
「歌詞の中では
“待ち焦がれた大好きなみんなとの
sweet time”や“積もった話に花が咲く”みたいに、
人との時間を楽しむことが強調されているよね。
願いって、そういう
共有の中でも生まれるのかな?」
メロディウス
「良い視点だ、少年。
人間は社会的な存在であり、
他者と分かち合うことで
自らの願いを形作る。
たとえば、歌詞の“Holiday tree,
君で溢れた one year”は、
他者との思い出が
その年の象徴になっていることを示している。
このように、
個人の願いは他者との繋がりの中で育まれ、
共有されることでさらに深みを増す。」
少年
「でも、他者がいると自分の願いが
埋もれてしまうこともあるんじゃない?
特に、“君がただ隣にいれば”
みたいなフレーズを読むと、
相手に依存しすぎてしまう
危険もある気がするけど。」
メロディウス
「確かに、その危険性もある。
他者との繋がりは豊かさを与える一方で、
依存のリスクも孕んでいる。
しかし、歌詞全体を通じて見ると、
この歌はバランスを示しているように思える。
“プレゼントはいらないわ、
君がただ隣にいれば”という言葉には、
物質的な贈り物よりも
存在そのものを重視する姿勢が見える。
依存というより、相互に存在を
認め合う関係が描かれているのだろう。」
第3章 未来への物語の紡ぎ方
少年
「歌詞の最後の方で、
“最後のカレンダーページを
捲れば始まるの new story”ってあるよね。
これは、新しい年が
始まることを示しているけど、
単なる時間の流れだけじゃなくて、
“物語”として未来を捉え直している感じがするよ。」
メロディウス
「その通りだ、少年。
人間は自らの人生を物語として捉える生き物だ。
この歌詞では、
“Snow and memories, don’t melt away”
というフレーズが過去の記憶の大切さを示し、
“何度でも君と紡いで行こう”
で未来への意志を表現している。
過去、現在、未来が繋がり、
新たな物語が紡がれていく。
この循環の中で、
私たちは一人ではなく、
共にいる存在として
生きていくことが描かれている。」
少年
「物語を紡ぐって、
少し難しいけど素敵な考え方だね。
未来を単なる空白の時間じゃなくて、
自分たちで作り上げていくってことだよね。」
メロディウス
「その通りだ。
願いも物語も、自らの行為や
想像によって形作られるものだ。
歌詞の“次の十年も
ずっと一緒に居よう”には、
単に楽しい時間を共有するだけでなく、
共に物語を紡ぎ続ける意志が込められている。
これは偶然ではなく、能動的な選択だ。」
結論
少年
「この歌詞って、
単なるクリスマスソングだと思っていたけど、
こんなに深い意味が込められているんだね。
“願い”や“時間”、
そして“他者との関わり”について
考えさせられるなんて思わなかったよ。」
メロディウス
「そうだな。
この歌詞は、祝祭の喜びの中に
哲学的な問いを潜ませている。
それは、私たちがどう生き、
どう未来を紡ぎ、
どう他者と関わるべきかという
普遍的なテーマを内包している。
だからこそ、
この歌詞は一瞬の輝きではなく、
長く心に残るものになるのだ。」
少年
「うん。僕もこれから、
自分の願いを考えながら日々を過ごしてみるよ。
そして、他の人と物語を
紡いでいくことも忘れないようにする。」