諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
梅田サイファー
REVENGE
について哲学的に考察していく。
梅田サイファー「REVENGE」MV
REVENGEの歌詞
あきらめてねえまだスター
on my eyez (yeah)
Look at me now
こいつは憎しみと書きルビは愛(yeah)
とっとと空く空かねえ
はっきりしろやトップの席(yeah)
さもなきゃ引き摺り下ろす血走る真っ赤な目
Its my turn チェキ(yean)
くすぶってた梅田アメ村復讐に燃え潜む屋根裏
Paydayじゃベイベー 襲撃 on friday
みたかよ道端 to
地上波センスない奴ら切ないトラウマ
マジで許すつもりねえ
光る刃
乾かん前歯
縛るな噛み切ってやるぜ Chain
俺のライフは2度目何度ハートブレイク?
効かねえ歯止めまんまスタイルで挑め先は
hard way 知らねえまだ上
負けっぱなしじゃ意味ねえ聞かねえ
弱音誰もビビらへん
後で悔やんでも知りませんテレビ越しで見な指咥え
愛憎混じり愛想尽かす
アイドルもヘイトも振り向かす
善と悪あくまでもスタンス
原動力はラフでタフ
クラスの隅っこから実験室
グラスに並々のイメージ
苦楽も超えて日々 we made it
ネガもプラスにチェンジする為
己にリベンジ
こいつはリベンジ
人生は復讐のステージ
新たに記すページ
道半ば折れたやつらの分まで果たしていくリベンジ
人生は復讐のステージ
ライトを浴びてチェンジ
リベンジ リベンジ リベンジ
バカにしてたあいつらには
目にモノを見せる
分かってたはずさ 俺らアツくなるほど危険
持て余すくらいに集めたる皆の視線
自分の為仲間の為に果たしてくリベンジ
忘れるわけねえ 敗北したテイスト
何もできず立ち尽くした
あの日のショーケース
忘れるわけねぇ 敗北したテイスト
綿密な計画立て形勢逆転
どんなに泥水啜ってでも
お前の目の前で笑ってやる
たとえ傷だらけになっても
お前の耳に叫んでやる
どうせ晴れない世界影に光混ざりはしない
覚えてるかあの日あの時から決めていた今がその時
目指してる新天地
邪魔してくるエネミー
かたしてく適宜
続けるこれ規定路線を外すための試練 リベンジ
事件繰り返した実験室 尖らしたこの鉛筆
この足このナリで闊歩する街
俺ら存在するつまり
こいつはリベンジ
人生は復讐のステージ
新たに記すページ
道半ば折れたやつらの分まで果たしていくリベンジ
人生は復讐のステージ ライトを浴びてチェンジ
リベンジ リベンジ リベンジ
OK we will pay back tonight
序論
少年
「この歌詞を読んでみましたか?
梅田サイファーの『REVENGE』という曲です。
『人生は復讐のステージ』なんて、
すごく強烈なフレーズですよね。
そして、この曲が実写版
『推しの子』の
8話の主題歌になっていると聞いて、
余計に気になりました。
物語とどう絡んでいるのか、
深く考察したくなりました。」
メロディウス
「実写版『推しの子』か。
それはまた興味深いね。
この作品自体が人間の光と影、
芸能界の成功と挫折、
そして真実への執念というテーマを描いている。
この『REVENGE』という曲も、
それと密接に関係しているように感じる。
今日は、この歌詞を3つの観点から考察してみよう。
まず、第1章では復讐という
テーマの哲学的な側面、
第2章では芸能界や現代社会との接点、
第3章ではこの歌詞が『推しの子』という
物語とどのように結びついているかを
議論してみようではないか。」
少年
「ぜひお願いします!
歌詞も物語もどちらも
深いテーマを扱っているので、
どんな話になるのか楽しみです。」
第1章 復讐というテーマの哲学的側面
少年
「まず、『人生は復讐のステージ』
という言葉について考えたいです。
この言葉は、単なる怒りや
報復を指しているようには感じません。
むしろ、自分を傷つけたものに対する
超越的な挑戦のような気がします。」
メロディウス
「その通りだ、少年。
哲学的に考えると、復讐には2つの側面がある。
一つは、他者に報いを与えることで
快楽を得ようとする『報復』としての復讐。
もう一つは、過去の挫折や自分を
取り巻く理不尽な状況を乗り越え、
新しい自分を築くための『再生』としての復讐だ。
梅田サイファーの歌詞は、
明らかに後者に焦点を当てている。
彼らが目指すのは単なる破壊ではなく、
自分自身や周囲を変革する行為だ。」
少年
「『こいつは憎しみと書きルビは愛』
というフレーズも、
その考えを象徴している気がします。
憎しみが動機になっているようで、
実際には深い愛が込められている、
と解釈できませんか?」
メロディウス
「まさにそうだ。
この愛とは、おそらく自己への愛、
そして仲間や夢への愛だろう。
復讐を語る多くの物語では、
行為者は最終的に
その行為の無意味さに気づき、虚無に陥る。
しかし、この歌詞の主体は違う。
彼らは自分自身を更新し、
成長させるために復讐を選んでいる。
言い換えれば、
これは『再生の哲学』とも言えるだろう。」
第2章 芸能界と現代社会の接点
少年
「次に、歌詞と芸能界や
現代社会との関係について
考えてみたいです。
歌詞には、
『地上波』『テレビ越し』『皆の視線』
といったフレーズがあり、
現代のエンターテインメント業界を
強く意識しているように感じます。」
メロディウス
「そうだな。
この歌詞は、芸能界の厳しさや競争の激しさ、
そしてその裏側にある挫折や怒りを描写している。
芸能界では、才能だけでなく
運や人脈が成功の鍵になることも多い。
だからこそ、失敗や裏切りが
個人に深い傷を与える。
しかし、この歌詞にあるように、
彼らはその挫折を力に変え、
自分の道を切り開こうとしている。
『推しの子』も同じように、
芸能界の光と影をリアルに描き出している作品だ。」
少年
「『人生は復讐のステージ』という言葉は、
芸能界を舞台にした
『推しの子』のテーマにも
マッチしているように思います。
アクアや他のキャラクターたちも、
それぞれの復讐や目的を抱えて動いていますよね。」
メロディウス
「その通りだ。
さらに、この歌詞の
『ネガもプラスにチェンジする為己にリベンジ』
という部分は、芸能界の辛さを
乗り越える希望を象徴しているように思える。
これは現代社会全体にも通じるメッセージだ。
多くの人が競争の激しい環境で
心を傷つけられながらも、
再び立ち上がる姿を描いている。」
第3 章 『推しの子』との結びつき
少年
「最後に、この歌詞と
『推しの子』の物語との
結びつきについて話したいです。
実写版8話では、アクアが
自分の過去や母の死に対する
復讐心を抱えて動いていました。
この歌詞は、
その心情を代弁しているように感じます。」
メロディウス
「そうだね。
アクアの物語は、
まさに『人生は復讐のステージ』という
言葉そのものだ。
彼の復讐は単なる怒りではなく、
自分の存在理由を確かめるための行為でもある。
この歌詞の中で語られる『リベンジ』も、
過去の傷を乗り越えて
未来を切り開くための行動として描かれている。」
少年
「さらに、
『道半ば折れたやつらの分まで
果たしていくリベンジ』という部分は、
アクアが母や周囲の人々の無念を
晴らそうとしている姿と重なる気がします。」
メロディウス
「その解釈は深いね。
アクアだけでなく、
『推しの子』に登場する多くのキャラクターが、
過去の痛みや失敗を力に変えようとしている。
歌詞の中にある『乾かん前歯』
『縛るな噛み切ってやるぜ Chain』
という強烈なイメージも、彼らの決意と重なる。
束縛から解き放たれ、
逆境を跳ね返そうとする
意志が描かれているのだろう。」
結論
少年
「この歌詞と『推しの子』の
関係を深く考察してみて、
復讐というテーマが
単なる破壊や報復ではなく、
自分を変え、
未来を切り開くためのものだとわかりました。」
メロディウス
「その通りだ、少年。
『REVENGE』という曲は、
『推しの子』のテーマと完全に調和している。
人生における困難や挫折を否定せず、
それを力に変えようとする姿勢が、
どちらにも共通している。
そして、それこそが
現代の私たちにとっても重要なメッセージだ。
復讐とは、他者を打ち負かすだけではなく、
自分を更新し、再生するための手段でもある。
この曲が、そして『推しの子』が、
より多くの人に
希望と勇気を与えていることを願うよ。」