諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
Nissy
Liar
について哲学的に考察していく。
- Nissy「Liar」MV
- Liarの歌詞
- 序論 欺瞞と愛の本質
- 第一章 虚偽と欲望のパラドックス
- 第二章 愛と真実の曖昧な境界
- 第三章 自己欺瞞と他者の役割
- 第四章 欲望の不完全性
- 結論 欺瞞を超えた存在の受容
Nissy「Liar」MV
Liarの歌詞
La-la-la-la-la-liar...
情緒が異常な愛情表現は
Used to break my heart
but I wanted that
裏切るための前置きだった?
いっそ答えてよ
l just can't let you go
僕は君のOnly one?
Got somebody
Tell me now
Don't stop, baby
Round & round
Round...
真実はいつもLost & found
Got somebody
演じるClown
Don't stop, baby
消せないDoubt
Got somebody
Oh, baby,
I know you're just a liar Want you back now
かまわない Youre just a liar
Want you back now
身勝手な Desire
Want you back now
I don't care if you're a liar
Want you back now
Woo oh...
You're a liar Woo oh...
You're a liar
Baby,
you're just a liar Baby,
you're just a liar
誰が何を言ってきたって
Want you for myself,
I want you for myself
理屈じゃ止められない衝動
感情のまま
Don't wanna let you go
君は僕のOnly one
Got somebody
Show you now
Don't stop, baby
Up & Down
Down...
理想はいつもIn the cloud
Got somebody
ルールはFoul
Don't stop, baby
このままDrown
Got somebody
Oh, baby, I know you're just a liar Want you back now
DEttal You're just a liar
Want you back now
身勝手な Desire
Want you back now
I don't care if you're a liar
Want you back now
Woo oh...
You're a liar Woo oh...
You're a liar
So fly, baby,
la-la-la-la-la-liar...
Oh yeah
Oh, my lady,
la-la-la-la-la-liar...
Oh, Stay with me B-B-Bounce, bounce
君のEyes
Are you ready?
Lies
Are you ready?
Oh
Are you ready ?
Uh, are you ready?
My baby
見えないTruth
Are you ready ?
Woo
Are you ready ?
Woo
Are you ready ?
Woo...
Baby, you're just a liar
Oh, you're a liar
かまわない Youre just a liar
Want you back now
身勝手な Desire
Oh, you're a liar
I don't care if you're a liar
Liar
Woo oh...
You're a liar
Woo on...
You're a liar
Baby, you're just a liar Baby,
you're just a liar
Oh, wanted to believe
but you're a liar
序論 欺瞞と愛の本質
「Liar」という曲は、
愛と欺瞞の交錯を描き、
その中で揺れ動く感情と
理性の葛藤を浮かび上がらせます。
この曲の語り手は、
相手の嘘に気づきながらも、
その嘘を許し、さらには「欲しい」と求めます。
この状況において、
我々は「嘘」と「欲望」がいかに
密接に結びついているかを
再考する必要があります。
『善悪の彼岸』において、
「真理は人間の生存に不可欠ではなく、
錯覚や虚偽こそが生活を可能にする」
と述べました。
この曲はまさに、
嘘という虚構を抱えたまま
生きる人間の性を映し出しています。
第一章 虚偽と欲望のパラドックス
「I don’t care if you’re a liar
(君が嘘つきでも構わない)」
というフレーズに見られるように、
語り手は嘘を否定せず、
むしろそれを欲望と共に受け入れています。
この矛盾は、人間が単なる真実では
満たされない存在であることを示しています。
「人間の欲望は常に他者の欲望を映す鏡である」
と述べました。
つまり、語り手は相手の虚偽にすら
魅力を感じ、その「嘘」が欲望を刺激するのです。
第二章 愛と真実の曖昧な境界
「真実はいつもLost & found」
という歌詞は、
愛の中で真実が一時的に失われ、
また見出される過程を示唆しています。
この繰り返しは、
ジャック・デリダが指摘した
「解体」の思想を想起させます。
愛における「真実」は
固定されたものではなく、
常に生成され、解体されていくものであり、
その意味は関係性の中で変容します。
ここでは、真実の不在が
必ずしも不幸ではなく、
一種の美しさを持ち得るという
逆説が示唆されています。
第三章 自己欺瞞と他者の役割
「理屈じゃ止められない衝動」
というフレーズは、
自己欺瞞のプロセスを示しています。
『存在と無』で
「人は自己を欺きながらも、
その欺瞞を演じ続ける自由を持つ」
と述べています。
この曲の語り手もまた、
自分が嘘に騙されていることを知りつつ、
それを受け入れる自由を選択しているのです。
他者の虚偽はここで、
単なる欺きではなく、
自己の存在に新たな意味を与える役割を果たしています。
第四章 欲望の不完全性
「Up & Down」
「In the cloud」
などの歌詞は、
愛と欲望が常に揺れ動き、
決して完全には満たされないことを暗示します。
これは、ラカンの
「欲望は決して満たされることがなく、
常に新たな対象を求め続ける」
という理論と響き合います。
語り手の欲望は、
相手の嘘という不確実なものに依存しており、
その欲望自体もまた
不完全なまま終わりのない循環を続けるのです。
結論 欺瞞を超えた存在の受容
最後に、「Baby, you’re just a liar」
という言葉に込められた受容は、
欺瞞が存在すること自体を前提とした
新たな愛の形を示唆しています。
ここで重要なのは、
欺瞞を否定するのではなく、
それをも含めた存在を肯定することです。
ニーチェが「運命愛」と呼んだように、
全ての経験をありのまま受け入れることによって、
私たちは初めて自らの存在を肯定できるのです。
「Liar」は、虚偽と欲望、
愛と欺瞞の間を漂う人間の姿を映し出し、
その中でいかに人間が
自らの不完全さを受け入れていくかを
問いかけています。
この曲は、真実と虚偽の境界を越えた先に、
新たな愛の形が見出せることを示唆しているのです。
※すべてはメロディウスの趣味内での解釈となっておりますのでご了承ください。