諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
中島健人
jealous
について哲学的に考察していく。
中島健人「jealous」MV
jealousの歌詞/和訳
Jealous?
嫉妬してる?
Jet-set
ジェットセッター
All the guys goin’ for the girl that I’m cravin’
俺が夢中なあの子を狙う男たちが
Pumpin’ up, pumpin’ up, pumpin’ up
盛り上がってる
All the guys goin’ for the girl that I’m cravin’
俺が夢中なあの子を狙う男たちが
Pumpin’ up, pumpin’ up, pumpin’ up
盛り上がってる
Wake up, get busy
目覚めて、動き出す
君がいる街へのフライト11時
特別な場所my fantasy
Final call, final call, final call
最終案内、最終案内、最終案内
Fallin’ love, fallin’ love, fallin’ love
恋に落ちて、恋に落ちて、恋に落ちて
Ready for takeoff
離陸の準備はいいかい
君との世界はjet-set lifeのようなthriller
Please, fasten your seat belts
シートベルトを締めて
We gon’ fly
飛び立とう
No, I ain’t jealous, jealous
嫉妬なんかしてない
抑えきれないだけ curious, so curious
ただ好奇心が抑えられないだけ
いま頃君を包む月明かりにさえ欲しい全て
Ta-ta-la-ta-ta-la (That’s right)
タタラタタラ(その通り)
Ta-ta-la-ta-ta-la (That’s right)
タタラタタラ(その通り)
Ta-ta-la-ta-ta-la
タタラタタラ
No, I ain’t jealous, jealous So takeoff, takeoff, jet love
嫉妬してなんかないから、飛び立とう、ジェットラブ
So jealous
すごく嫉妬するけど
All the guys goin’ for the girl that I’m cravin’
俺が夢中なあの子を狙う男たちが
Pumpin’ up, pumpin’ up, pumpin’ up
盛り上がってる
好奇心旺盛知的です当然
Curiosity is the root of jealousy’s desire
好奇心は嫉妬の欲望の根源だ
君を知りたい a real sensation
君をもっと知りたい、リアルな感覚で
May I have your full (Attention?)
君の完全な(注意)をいただけますか?
君が眠る街許されたたった数日
かけがえのない時間 my dream
Final call, final call, final call
最終案内、最終案内、最終案内
Fallin’ love, fallin’ love, fallin’ love
恋に落ちて、恋に落ちて、恋に落ちて
Please, fasten your seat belts
シートベルトを締めて
Love’s gon’ fly
愛が飛び立つ
No, I ain’t jealous, jealous
嫉妬なんかしてない
独り占めしたいだけ curious, so curious
ただ君を独り占めしたいだけ、だから好奇心が抑えられない
君の瞳映る景色は僕だけ
Oh, girl, is it alright?
ねえ、君、大丈夫?
僕ら隔てる空さえ妬んでしまう true love
Oh, I’m so jealous (No, I ain’t, no, I ain’t)
ああ、嫉妬してる(いや、してない、してない)
No, I ain’t jealous, jealous (Oh, yeah)
嫉妬なんかしてないよ(ああ、そうだよ)
抑えきれないだけ curious, so curious
ただ好奇心が抑えられないだけ
いま頃君を包む月明かりにさえ欲しい全て
Ta-ta-la-ta-ta-la (That’s right)
タタラタタラ(その通り)
Ta-ta-la-ta-ta-la (That’s right)
タタラタタラ(その通り)
Ta-ta-la-ta-ta-la
タタラタタラ
No, I ain’t jealous, jealous So takeoff, takeoff, jet love
嫉妬してなんかないから、飛び立とう、ジェットラブ
So jealous
すごく嫉妬するけど
All the guys goin’ for the girl that I’m cravin’
俺が夢中なあの子を狙う男たちが
Pumpin’ up, pumpin’ up, pumpin’ up
盛り上がってる
序論
少年:
メロディウス、
この歌詞には
「嫉妬」と「好奇心」という
二つの感情が織り込まれています。
僕はこれらの感情が
愛においてどんな役割を
果たしているのか知りたいんだ。
嫉妬は悪いものだと
思われがちだけど、
歌詞の中では
「抑えきれない好奇心」と
結びつけられている。そ
れってどういうことだろう?
メロディウス:
良い問いだね、少年。
感情の中でも嫉妬は特に複雑だ。
人を苦しめるだけではなく、
自己発見や欲望の核心に
迫るきっかけともなる。
この歌詞は、
その二面性を描いているようだ。
では、このテーマを掘り下げるために、
歌詞をいくつかの章に分けて議論してみよう。
第1章 嫉妬の本質とその存在理由
少年:
「No, I ain’t jealous」と
否定しながらも「So jealous」と歌われる。
つまり嫉妬を否定しつつも、
実際には抱えている感情なんだね。
なぜ嫉妬を隠そうとするんだろう?
メロディウス:
嫉妬は弱さと見なされがちだからだ。
嫉妬心を表に出すと、
自分が未熟であると
認めているように思われる。
しかし、嫉妬は
人間の自然な感情であり、
他者への関心や愛情の深さを
示す証拠でもある。
ここでの「No, I ain’t jealous」
という否定は、
自己を守る防御反応とも取れるね。
しかしその直後に「So jealous」と
本音を吐露している。
この揺れ動く心は、
感情の複雑さを象徴しているよ。
少年:
つまり、嫉妬は単に
ネガティブなものじゃなくて、
自分の欲求を
再確認するための指標にもなるんだね。
歌詞の中では
「君を知りたい a real sensation」
とあるけど、
嫉妬が他者への理解や接近を
促すということなのかな?
メロディウス:
その通りだ。
嫉妬はしばしば
他者への興味を高め、
好奇心へと変わる。
この変換が重要だ。
嫉妬がただの苦しみで
終わるのではなく、
行動や探求の動機になる。
第2章 好奇心と嫉妬の相互関係
少年:
でも、歌詞には
「好奇心旺盛知的です然」とあるように、
嫉妬が知的な好奇心に
変わる様子も描かれているね。
これってどういうこと?
メロディウス:
好奇心は嫉妬のポジティブな
側面だと考えられる。
例えば、他者が自分の愛する人に
向ける視線に嫉妬を感じるとき、
その背後には
「なぜ自分ではなく彼らなのか?」
という問いが生まれる。
こうした問いが、
自己や他者についての理解を深める
知的なプロセスを引き起こす。
歌詞の
「Curiosity is the root of jealousy’s desire」
という一節は、
まさにこのプロセスを示唆しているよ。
少年:
つまり、
嫉妬は否定すべきものじゃなくて、
知的な探求の入口でもあるんだね。
だけど、
「君の瞳映る景色は僕だけ
欲しいすべて」という歌詞からは
独占欲も見える。
好奇心と独占欲は矛盾しないの?
メロディウス:
矛盾しないよ。
むしろ、人間の欲望の両面だと言える。
独占欲は「所有したい」という
欲望の表れであり、
好奇心は「理解したい」
という欲望の表れ。
この二つは同じ根から生まれているんだ。
この歌詞ではその両方が
共存しているようだね。
第3章 愛と嫉妬の真実
少年:
でも「愛」がテーマなのに、
どうしてこんなに嫉妬や
独占欲が強調されているんだろう?
純粋な愛とは違う気がする。
メロディウス:
純粋な愛は、自己を超越して
他者を思いやる形だとよく言われるね。
しかし、現実の愛はもっと複雑だ。
この歌詞が描くのは、
人間らしい愛の姿だ。
嫉妬や欲望、
好奇心が混ざり合う中で、
愛は育まれる。
歌詞中の「No, I ain’t jealous」と
「独り占めしたいだけ curious」
という矛盾した表現は、
愛が本質的に自己矛盾を
抱えた感情であることを教えてくれる。
少年:
愛は矛盾そのものということ?
メロディウス:
そうだ。愛は理性を超越する感情だ。
矛盾を受け入れることで初めて、
その深みを理解できる。
ここで描かれているのは、
人間的な愛の本質への問いだ。
第4章 嫉妬と空間の哲学
少年:
「僕ら隔てる空さえ妬んでしまう」
という表現が気になる。
この空間的な隔たりが嫉妬を
引き起こすんだね。
物理的な距離が感情に影響を与えるの?
メロディウス:
もちろんだ。
距離や時間の隔たりは、
愛する者に触れられない無力感を強調する。
この無力感が嫉妬の感情を引き起こすんだ。
だが同時に、物理的な距離は
愛を理想化する要因にもなる。
「隔たり」を通して、
愛はより強烈で幻想的なものになる。
この歌詞の「jet-set life」は、
物理的な移動と感情の
流動性を象徴しているね。
少年:
つまり、距離があるからこそ
感情が膨らむということ?
メロディウス:
その通り。距離が愛を試し、強化する。
嫉妬はその過程で生まれる
副産物と言えるだろう。
結論
少年:
メロディウス、つまり嫉妬は
悪い感情だと単純に
切り捨てられないんだね。
愛と結びつくことで、
好奇心や自己理解への
扉を開くものでもある。
そして、距離や隔たりは、
嫉妬を通じて愛をより鮮明にする。
メロディウス:
その通りだ、少年。
この歌詞が教えてくれるのは、
感情の矛盾を恐れず、
それを受け入れることで
人間的な愛の本質に近づけるということだよ。
嫉妬、好奇心、独占欲。
それらはすべて愛の一部であり、
それを知ることで
初めて本当の愛が見えてくるのだ。
少年:
感情の矛盾を愛する…
それがこの歌の哲学なんだね。
メロディウス:
そうだ。
そしてその哲学を知ることで、
君の愛もまた深まるだろう。