音楽に哲学を

~国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】TWICE/Strategy(ストラテジー) ft.Megan Thee Stallion この曲の意味とは?恋愛の作戦・戦略を描いた音楽を哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

TWICE
Strategy

について哲学的に考察していく。



 

TWICE「Strategy」MV

www.youtube.com


Strategyの歌詞

Hey, boy, l’ma get ya
ねえ、ボーイ、あなたを手に入れるわ

I’ma get you real good and I bet ya
絶対に夢中にさせてみせるから

Hey, boy, once I get ya
ねえ、ボーイ、一度手に入れたら

You’ll be, oh, so glad that I met ya
出会えたことに感謝するはずよ

Ow
ああ

Step one, do my highlight
ステップ1、ハイライトを整えて

Make me shine so bright in the moonlight
月明かりの下で輝く私にするの

Step two, silhouette tight
ステップ2、シルエットを完璧に

Baby, even my shadow looks good, right?
ねえ、影さえも美しいでしょ?

Step three, when I arrive
ステップ3、登場するその瞬間

Make you look my way with your heart eyes
あなたの視線をハートで満たしてみせる

Step four, got you on the floor
ステップ4、あなたを夢中にさせて

Make you say, “More, more, more”
「もっと、もっと」と言わせるわ

When I say, “Hi”
私が「ハイ」と言うとき

I’m feeling all your attention on me
あなたの視線を全て感じてる

Hi
ハイ

No reason to be so shy with me
そんなに恥ずかしがる必要なんてないのよ

I ain’t gonna bite, come on over (No)
噛みついたりしないから、こっちにおいでよ

I know you wanna move a little closer (Yeah)
少し近づきたいって分かってる

I got a plan to get you with me
あなたを手に入れる計画はできてる

I got you on my radar, soon you’re gonna be with me
レーダーに捕えたから、もうすぐ私のものになる

My strategy, strategy will get ya, get ya, baby
私の戦略であなたを手に入れるの

Winning is my trademark, soon you’ll never wanna leave
勝利が私の象徴、あなたはもう離れられない

My strategy, strategy will get ya, get ya, baby
私の戦略であなたを掴むのよ

Hey, boy, l’ma get ya
ねえ、ボーイ、あなたを手に入れるわ

I’ma get you real good and I bet ya
絶対に夢中にさせるから

Hey, boy, once I get ya
ねえ、ボーイ、一度手に入れたら

You’ll be, oh, so glad that I met ya
出会えたことに感謝するはず

When your cheeks go red (That’s cute)
頬が赤くなるその瞬間 (可愛いね)

I wanna dance, you said (“Oh, cool”)
「踊りたい」とあなたが言う (“ああ、いいね”)

‘Til I’m in your head (It’s cruel)
私があなたの心を支配するまで (残酷でしょ)

And you can’t forget
そして忘れられなくなる

You’re feeling things now, and you’re confused
いろんな感情に混乱してるみたいね

Watching my body getting loose
私の動きに目を奪われて

You don’t know what you’re gonna do
何をすればいいか分からないでしょ

You’re mine
もう、あなたは私のものよ

When I say, “Hi”
私が「ハイ」と言うとき

I’m feeling all your attention on me
あなたの視線を全て感じてる

Hi
ハイ

No reason to be so shy with me
そんなに恥ずかしがる必要なんてないのよ

I ain’t gonna bite, come on over (No)
噛みついたりしないから、こっちにおいで

I know you wanna move a little closer (Yeah)
少し近づきたいって分かってる

I got a plan to get you with me
あなたを手に入れる計画はできてる

I got you on my radar, soon you’re gonna be with me
レーダーに捕えたから、もうすぐ私のものになる

My strategy, strategy will get ya, get ya, baby
私の戦略であなたを掴むのよ

Winning is my trademark, soon you’ll never wanna leave
勝利が私の象徴、あなたはもう離れられない

My strategy, strategy will get ya, get ya, baby
私の戦略であなたを手に入れるわ

(Real hot girl, shh)
(リアルホットガール、シー)

Do you like that? (Huh?)
これ、好き? (えっ?)

When I smack it and you watch it bounce it right back?
私が弾ませたのを見て、また跳ね返るその瞬間

He really lost it when he saw me do the right, left (Hmm)
右、左に動く私を見て、彼はもう夢中

I’ma man eater, you just a light snack (Baow)
私は男を食べ尽くす女、あなたはただの軽食

I got him pressed like he’s workin’ on his triceps (Hmm)
彼を追い詰めた、まるで腕立て伏せ中みたいに

I’ma flirt, I’ma tease, baby, hurt after me
私は挑発する女、去った後も痛みを残すの

Tell ‘em, baby, what’s a player to the G-A-M-E
教えてあげなさい、ゲームには勝てないって

Sayin’ need the word by him bringing me to the beach
ビーチに連れて行くって彼が言った言葉が必要

Jealous? Who? Girl, please
嫉妬してる? 誰が? まあ、いいわ

Left, right, left, right, do it to the beat (Do it to the beat)
左、右、左、右、ビートに合わせて

Talk with my body, that’s my strategy (Baow, baow)
体で語る、それが私の戦略

Other girls tryin’ but I’m really hard to beat (I’m really hard to beat)
他の子も挑んでるけど、私には勝てないわ

He’ll be mine off my strategy (Yeah, yeah)
私の戦略で彼は私のもの

Left, right, left, right, do it to the beat (Do it to the beat)
左、右、左、右、ビートに合わせて

Talk with my body, that’s my strategy (Baow, baow)
体で語る、それが私の戦略

Other girls tryin’ but I’m really hard to beat (I’m really hard to beat)
他の子も挑んでるけど、私には勝てないわ

He’ll be mine off my strategy (Yeah, yeah)
私の戦略で彼は私のもの

My strategy, strategy
私の戦略、戦略

Like gravity, gravity
まるで重力みたいに

One look at me, look at me
私を一目見れば、見れば

I bet ya, bet ya, bet ya, boy
賭けてもいいわ、ねえ、ボーイ

You’ll be down on your knees
膝をついてしまうわ

Calling me up, begging me, don’t leave
「行かないで」と懇願しながら私を呼ぶ

My strategy, strategy
私の戦略、戦略

Will get ya, get ya, get ya, boy (Ah-oh!)
あなたを掴むのよ、ねえ、ボーイ

Hey, boy, l’ma get ya
ねえ、ボーイ、あなたを手に入れるわ

I’ma get you real good and I bet ya (Real good and I bet ya)
絶対に夢中にさせるから (本当に夢中にさせる)

Hey, boy, once I get ya
ねえ、ボーイ、一度手に入れたら

You’ll be, oh, so glad that I met ya (Oh, so glad that I, ooh)
出会えたことに感謝するはずよ (本当に出会えてよかったって)

Hey, boy, l’ma get ya (Hey, boy, yeah)
ねえ、ボーイ、あなたを手に入れるわ

I’ma get you real good and I bet ya (Good and I bet ya)
絶対に夢中にさせるから (絶対にそうなるわ)

Hey, boy, once I get ya (Hey, boy)
ねえ、ボーイ、一度手に入れたら

You’ll be, oh, so glad that I met ya (Oh, so glad that I met ya)
出会えたことに感謝するはずよ (本当に出会えてよかったって)

Hey, boy, I’ma get ya
ねえ、ボーイ、あなたを手に入れるわ

I’ma get you real good and I bet ya
絶対に夢中にさせるから

 

序論

少年:

メロディウス、最近、

TWICEとメーガン・ザ・スタリオンが

コラボした「Strategy」

という曲を聴いたんだ。

 

歌詞がとても印象的で、

「戦略」をテーマに恋愛や魅力を

語っているみたいだ。

 

これって単なる

ポップソング以上のものがあるように思える。

 

僕らの哲学的な視点で

この曲を掘り下げられないかな?

 

メロディウス:

いい考えだ、少年。

 

音楽や詩は、その背後に

深い思想や人間性を秘めていることが多い。

 

この歌詞に登場する「戦略」とは、

個人の魅力を引き出し、

相手を惹きつける方法論だ。

 

しかし、それは単なる恋愛テクニックなのか、

それとも人間の存在や相互作用に関わる

本質的な問いを投げかけているのか?

 

さあ、このテーマを「戦略」の

哲学的意味を考察しながら深めてみよう。


 

第1章 戦略としての魅力の構築

少年:

歌詞の中でまず注目したいのは、

「Step one, do my highlight」

から始まる部分だ。

 

これは、外見を整えること、

つまり自己表現の一部としての

外面的な魅力を指しているように思える。

 

ここでは、自分を「光らせる」ための

手順が語られているけれど、

この行為は自己満足のためなのか、

それとも他者を惹きつけるためなのか、

どちらが本質だと思う?

 

メロディウス:

興味深いね、少年。

 

この歌詞は、まるでアリストテレス

「目的論」を彷彿とさせる。

 

他者の注目を引くための行動は、

自分の存在を証明し、

承認を得たいという欲求からくるものだ。

 

つまり、外面的な魅力を磨く行為

そのものが戦略的であり、

それは単なる自己満足ではなく、

「他者との関係性」を前提にしている。

 

このような行為は、

現代社会における

「自己ブランディング」の

一環ともいえるだろう。

 

少年:

でも、その「戦略」が

過剰になりすぎると、

本来の自分を見失ってしまう

危険性もあるよね。

 

他者からの承認を求めるがあまり、

自己を偽ることにならないのかな?

 

メロディウス:

そうだね。キルケゴールが言う

「絶望」もここに関係してくる。

 

他者の視線によって

定義された自分に依存しすぎると、

真の自己を見失う危険がある。

 

それを避けるためには、

「戦略」を自己表現の一部として

取り入れつつも、

自分自身の内面的な価値を

忘れないことが重要だ。


 

第2章 恋愛と戦略の倫理

少年:

次に、

「My strategy will get ya, get ya, baby」

というフレーズについて話したい。

 

歌詞全体を通じて、

「戦略」は成功するための

手段として繰り返し語られているけれど、

これは恋愛において

倫理的と言えるのかな?

 

戦略で人を惹きつけることは、

相手を操ることにならないのだろうか?

 

メロディウス:

面白い視点だ、少年。

プラトンの「饗宴」を思い出してほしい。

 

そこで語られるエロス(愛)の本質は、

自己を他者に捧げることと、

他者を高めることのバランスにある。

 

しかし、「戦略」を用いて

相手を惹きつける行為は、

相手を自己目的の手段として

扱っている可能性がある。

 

これは、カントの

「人間を目的として扱うべき」という

倫理に反するかもしれない。

 

少年:

そう考えると、

この歌詞の中の「戦略」は、

相手を魅了し、

虜にするための手段に見えるね。

 

でも、それが完全に

悪いわけではない気もする。

 

恋愛って、ある意味で「戦略」の

応酬みたいなものじゃない?

 

お互いに相手の気を引こうとする

行為そのものが、

人間関係を豊かにすることもあると思う。

 

メロディウス:

確かに。レヴィナスの哲学では、

他者との関係性は「顔」による呼びかけ、

すなわち倫理的な関係の中で成り立つ。

 

戦略も、相手に自分を

理解させるための一つの呼びかけと捉えれば、

それ自体が必ずしも不道徳とは言えない。

 

ただし、その戦略が相手の自由を

侵害しない範囲で行われることが前提だ。


 

第3章 身体と言語の戦略性

少年:

歌詞の後半では、

Talk with my body, that’s my strategy」

と言っているけど、

ここは身体そのものが

コミュニケーションの手段に

なっているみたいだね。

 

これはどう考えたらいいんだろう?

 

メロディウス:

興味深いポイントだ。

 

メルロ=ポンティ

身体性の哲学に触れてみよう。

 

彼は、身体は単なる物質ではなく、

世界と関わるための

「存在の場」であると言っている。

 

この歌詞における身体の戦略性は、

言葉を超えた存在の表現としての

身体を示している。

 

少年:

言葉で説明できない部分を

身体で表現する。

 

それって、言語による戦略と

同じくらい強力なものだよね。

 

でも、身体表現にも

ある種の解釈の余地があるから、

それが正確に伝わるとは限らない。

 

メロディウス:

その通りだ。

そして、その曖昧さこそが、

人間関係を面白くしている。

 

身体と言語の戦略が交差することで、

単なる論理では説明できない

深い関係性が生まれるんだ。

 

ここで語られる「戦略」は、

身体と言語の統合としての魅力の表現だろう。


 

結論

少年:

結局、この歌詞に描かれる「戦略」とは、

他者を惹きつけるための手段でありながら、

自分自身の魅力を表現するための

プロセスでもあるんだね。

 

でも、それは単なる技術ではなく、

倫理や自己認識と深く結びついている。

 

メロディウス:

その通りだ、少年。

 

「戦略」とは、

単なる恋愛テクニックを超えた

存在論的なテーマを含んでいる。

 

この曲は、外面的な魅力と

内面的な自己のバランスを

問いかけるメッセージとも言える。

 

TWICEの「Strategy」は、

現代社会における

自己表現と他者との関係性について

哲学的な洞察を与えてくれる、

興味深い作品だ。