音楽に哲学を

~国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】YZERR/South Side(サウスサイド)この曲の意味とは?ミニワイザーが映ったMV!音楽内の言葉を哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

YZERR
South Side

について哲学的に考察していく。


 

YZERR「South Side」MV

www.youtube.com


South Sideの歌詞

初めは皆んな笑われる
君達には出来やしないってそれでもまだ言じてる
俺もいつかはやれるんだって
積み上げてきたんだ
今まで数えきれない涙流して
地元を上げて有名になって
数えきれない金を稼いでる
ドン底から夢を叶えて
客が叫ぶ South Side
言わなくても皆んなわかってる
生まれ育ち South Side
お前らも俺も変わりやしないって
何度も言う South Side
今ドームに仲間と立って
Yeah Kawasaki South Side
Ghetto育ちも言い訳になんねえ
負の連鎖を断ち切りたくて
音楽だけじゃ飯食えないって
身内も言じてはくれなくて
ゴールは見えるから辛くねえ
売れた奴と自分を比べて
俺らが絶対一番だって見返す為喉を枯らしてる
ポケットにある小銭数えて
ダチはやめたよ割りには合わねえって
何個もある夢を数えて
こんな所で諦めきれねえ
ドン底から夢を叶えて
客が叫ぶ South Side
言わなくても皆んなわかってる
生まれ育ち South Side
お前らも俺も変わりゃしないって
何度も言う South Side
今ドームに仲間と立って
Yeah 川崎South Side
お金稼げば妬まれて
揚げ足取って脅されて
歌詞一つで怒られて街を背負って
認められてまたプレッシャーに押し潰されそう
ボロボロの中で出すヒット
今月で底尽きそうなキャッシュフロー
何度も助けたこの韻とフロー
限りがある時間を数えて
今だけじゃなく先を眺めてたくさんある札を数えて
こんな所で満足出来ねえ
ドン底から夢を叶えて
客が叫ぶ South Side
言わなくても皆んなわかってる
生まれ育ち South Side
お前らも俺も変わりゃしないって
何度も言う South Side
今ドームに仲間と立って
Yeah 川崎South Side


 

序論

 

僕たちは日々、
何かを追い求めながら
生きているけど、
目の前の壁にぶつかるたびに
諦めそうになる。

YZERRのSouth Sideの歌詞は、
そんな壁を乗り越えた
人間の物語だよね。

ドン底から這い上がり、
夢を掴むまでの道のりを
描いているけど、
どうしてここまで
心に響くんだろう?

それは、歌詞が
単なる成功談ではなく、
「夢と現実」という
普遍的なテーマを
描き出しているからだろう。

この物語には、
希望と絶望、
闘志と挫折が
織り交ぜられている。

その感情のリアリティが
聴く者を惹きつけるのだよ。

では、彼の歌詞を
哲学的に掘り下げてみようか。


 

笑われる者からの出発

 

初めの歌詞
「皆んな笑われる
君達には出来やしないって」
という部分には、
社会の中で感じる
疎外感や否定の声が
現れているよね。

夢を語った瞬間に、
それが非現実的だと笑われる。

その冷たい視線が
どれだけ心に突き刺さるか、
痛感するよ。

まさにそうだ。
しかし、その笑い声は
彼にとって「出発点」
だったのだろう。

哲学者ニーチェは、
「逆境こそが人を強くする」
と語った。

彼にとって
他人からの否定は、
「夢を実現するための燃料」
だったのではないだろうか?

だからこそ、歌詞の中で
「それでもまだ言じてる」
という決意が続くのだ。

これは、否定される者が
希望を持ち続けることで
「主体性」を取り戻す瞬間だ。


 

積み上げられる努力と涙

 

「数えきれない涙流して」
という部分は、
夢を追うための犠牲を
象徴していると思う。

何かを積み上げるためには、
必ず代償がある。

それは孤独や
苦しみだったりするけど、
彼の場合は、
地元や仲間とのつながりを
糧にして乗り越えているよね。

その視点は鋭い。
ここで注目すべきは
「地元」という存在だ。

彼は「South Side」という
言葉を繰り返し、
地元との一体感を強調している。

これは、彼が孤独ではなく
「共同体」の一員として
夢を追っていることを
示している。

実存主義哲学者サルトルは、
「人間は他者との関係の中で
自分を見出す」と語ったが、
まさにその通りだね。

彼の努力は、地元や仲間への
愛によって支えられている。


 

夢と現実の狭間

 

それでも
「音楽だけじゃ飯食えないって
身内も言じてはくれなくて」
という現実に直面する。

この部分は
すごくリアルだよね。

どんなに夢を追っても、
現実の重さに
引き戻される瞬間がある。

この矛盾は、
夢を追う者すべてが
抱える問題だろう。

ここで哲学的に
興味深いのは、
「音楽」という
抽象的なものと「飯」という
具体的なものの対比だ。

カントの哲学では、
理性が追い求める理想と
感性が捉える現実との
ギャップが語られているが、
彼の歌詞はまさに
そのギャップを反映している。

彼は現実に
押しつぶされそうに
なりながらも、
「ゴールは見えるから辛くねえ」
と前を向いている。

この視点の切り替えこそが、
彼の強さなのだろう。


 

成功がもたらす新たな試練

 

「お金稼げば妬まれて
揚げ足取って脅されて」
という歌詞からは、
成功が新たな試練を
生むことがわかるね。

夢を叶えた後にも、
まだ闘いが続いているんだ。

その通りだ。
成功は終点ではなく、
新たな出発点に過ぎない。

ヘーゲル弁証法では、
矛盾を乗り越えた先に
新たな矛盾が
生まれるとされている。

彼の成功もまた、
社会との新たな闘争を生んだ。

それでも彼は「South Side」
というルーツを守り続け、
仲間と共に前に進んでいる。

これは「自己同一性」を
保ちながら成長していく姿
そのものだ。


 

結論

 

South Sideの
歌詞全体を通して、
夢を追うことの美しさと
厳しさが伝わってくるね。

特に、地元や仲間との
つながりが彼の強さの
根源であることが印象的だった。

そうだね。
この歌詞は、
個人の物語でありながら、
すべての人が抱える
普遍的なテーマを内包している。

夢と現実の間で
揺れ動く人間の姿は、
まさに哲学的探求の対象だ。

彼の言葉を借りるなら、
僕たちは皆「South Side」で
生まれ育ったようなものだろう。

つまり、どんな環境にいようと、
自分のルーツを大切にしながら
夢を追い続けることが大切なのだ。