音楽に哲学を

~国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】XIIX(テントゥエンティ)/煌めき この曲の意味とは?泥臭い僕の旅路や魔法という言葉が繰り返されるこの音楽を哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

XIIX
煌めき

について哲学的に考察していく。


 

XIIX「煌めき」MV

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煌めきの歌詞

例えば花の匂いに
吸い寄せられたミツバチは嬉しいんだろうか
大好きなもの夢中になると
大好き過ぎても少し苦しいよな
突然の雨濡れた花びら
こぼれ落ちた雫が次の朝に陽を映して光る
一歩一歩踏みしめた
でこぼこあなぼこくねった道
いつまでもいつまでも
君のそばにいたいよ
きっときっとを繰り返した
泥臭い僕の旅路は
魔法って言葉じゃ足りないけど
たった1秒の煌めきはきっとさめない魔法
例えば夢が潰えて崩れ落ち
涙を流す子供達を見て
「君の涙は美しい」だなんて
気持ちはわかるけどでも勝手だよな
悲しみの雨には
長靴を喜びの門出には
さようならに「また会える」を添えて
一歩一歩駆け抜けた
青草道草茂った道
いつまでもいつまでも
君のそばにいたいよ
一生一緒の約束守り抜いてみせるから
君の声は誰にも似てない煌めき
僕が笑えば君も笑うし
僕が泣いたら君も泣くだろう
そういうことさ全部がそうさ
僕のためがやがて君のために全てのために
だから世界はこれからも続いてく
一歩一歩踏みしめた
でこぼこあなぼこくねった道
いつまでもいつまでも
君のそばにいたいよ
きっときっとを繰り返した
泥臭い僕の旅路は
魔法って言葉じゃ足りないけど
たった1秒の煌めきはきっとさめない魔法


序論

 

この歌詞を読むと、
何気ない出来事が
「魔法」や「煌めき」として
描かれているけど、
それがどういう意味を持つのか、
少し難しい気がするんだ。

日常を詩的に
表現しているけど、
その裏に何か深いメッセージが
隠れているように感じる。

鋭い観察だ、少年。
この歌詞には、
人生における一瞬の輝きや、
日々の営みの中で
生まれる特別な
感覚が描かれている。

それは単なる
美しさではなく、
苦しみや別れを含んだ
「生きることの本質」を
表現しているのだろう。

我々の対話で、
その深層に迫ってみよう。


 

喜びと苦しみの交差点

 

歌詞の冒頭では
「大好きなものに
夢中になると
大好き過ぎても
少し苦しいよな」
ってあるけど、
これはどういう
感情なんだろう?

好きなことがあるはずなのに、
なぜ苦しみを感じるんだろう。

良い問いだ、少年。
人間は何かに強く惹かれるとき、
それを失うことへの恐れや、
期待に応えられないことへの
不安を感じるものだ。

蜜蜂が花に
吸い寄せられるように、
何かに夢中になる喜びは、
同時に執着や葛藤も生む。

この歌詞は、
そうした
「喜びと苦しみの同居」
を描いている。

 

じゃあ、苦しみがなければ
喜びも感じられないってこと?

その通りだ。
例えば、突然の雨が
花びらを濡らしても、
翌朝の光がその雫を
輝かせるように、
困難があるからこそ
美しい瞬間が生まれる。

人生の「煌めき」は、
その対照の中で
見出されるものだ。


 

人と人のつながりが生む魔法

 

歌詞の中では
「君」という存在が
重要な役割を
果たしているみたいだね。

「いつまでも
君のそばにいたい」とか、
「君の声は誰にも
似てない煌めき」とか…
特別な誰かとの
関係を通じて「魔法」を
感じているのかな。

その通りだ、少年。
「君」とのつながりは、
この歌詞における
「魔法」の源泉だろう。

人間は孤独な
存在ではあるが、
他者との共鳴を通じて、
自己を超えた価値や
意味を見い出す。

相手と笑い、涙を
分かち合うことが、
この歌詞の「煌めき」を生む鍵だ。

 

でも、どんなに
大切な関係でも、
永遠に続くわけ
じゃないよね。

別れや喪失が
訪れることもある。

確かにそうだ。
しかし、この歌詞は、
その儚さを
「魔法」として
肯定しているのだろう。

別れや喪失さえも、
未来の輝きを
形作る一部だ。

過去の瞬間が
永遠に心に刻まれるように、
出会いと別れの中で
我々は成長する。


 

人生という旅路の意味

 

歌詞では
「でこぼこあなぼこ
くねった道」を歩くことや、
「泥臭い旅路」という
言葉が出てくるけど、
これはどんな意味を
持っているのかな?

それは、人生そのものを
象徴しているのだろう。

人生の道は決して
平坦ではなく、
苦難や挫折が伴うものだ。

しかし、その
「でこぼこ」や
「泥臭さ」こそが、
人生を豊かにし、
「煌めき」を際立たせる。

たとえ不完全であっても、
一歩一歩を踏みしめることで、
その瞬間瞬間が魔法に変わるのだ。

 

 

つまり、道が険しいからこそ、
そこに価値があるということ?

その通りだ、少年。
この歌詞が繰り返す
「一歩一歩」という言葉は、
人生のプロセス
そのものを尊重している。

我々は目的地だけでなく、
歩む過程の中にこそ
「煌めき」を
見つけることができる。


 

結論

 

じゃあ、この歌詞が
伝えたい
「煌めき」や「魔法」って、
苦しみや儚さを含んだ
人生そのものを
肯定している
ってことなのかな?

その通りだ、少年。
「煌めき」は単なる
幸運や成功を指すのではなく、
苦難や別れ、
日常の些細な
出来事の中に潜む。

それに気づくことが
できるかどうかが、
人生の豊かさを決めるのだ。

そして、
その一瞬一瞬の輝きが、
たとえ短くても、
永遠に心の中で生き続ける。

それこそが、
この歌詞の言う
「さめない魔法」なのだろう。