諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
Aimer
SCOPE
について哲学的に考察していく。
Aimer「SCOPE」MV
SCOPEの歌詞
飛び立って机上の空論も方程式も崩壊
片割れのピースはポケットの奥 まだしまって
痛くても(ひとり歩いて)
見せないよ(涙を乾かして)
やっと止まり木を見つけたから
空前絶後(ばたく空へ)切り開いて
もう前例だらけのまやかしdays
迷宮の先に輝く star
解きたくてずっと探していたlast piece
雄弁な嘘の裏をかいて
常識通りのmeasureを捨てただ真実を知りたくて
駆け巡れ超えてゆけ届くまでひた隠した声を確かな形にして
絡まった感情も飽和した定石も不正解
重なった亀裂の隙間兆しが差し込んで
予感めいた(視線の奥に)
きらめきは(声にならなくても)
壊れないように温めていて
今だから(信じるままに)解き放って
そう前人未踏に刻むdays
満天の嘘にまぎれたstar
見極めてたったひとつきりのlast piece
堂々巡りの問答を
常識まみれのnoiseを捨ていま真実を掴みとって
駆け巡れ超えてゆけ届くまでひた隠した声を確かな形にして
序論
この歌詞は、
まるで謎めいた
迷宮の中を彷徨いながら、
一つの「真実」を
探し求める心情が
描かれているように感じるよ。
痛みや困難に
立ち向かいながら、
それでも先を目指していく
姿が強く響いてくる。
そうだね。
この歌詞全体に
流れるテーマは、
「問いの探求」と
「真実への渇望」だ。
歌詞の中では、
「机上の空論」や「常識」
というものが崩れ、
既存の枠組みを超える
必要性が強調されている。
まさに天久鷹央の
推理カルテに通じる
探究心と自己超越の
物語と言えるだろう。
崩壊と飛翔
最初の
「机上の空論も方程式も崩壊」
という言葉が印象的だね。
理屈や既成概念が
壊れる瞬間って
怖いけど新しい
何かが始まる予感もある。
崩壊は、必ずしも
終わりではなく、
再構築への序章だ。
「片割れのピースは
ポケットの奥まだしまって」
という部分が象徴的だよ。
失われたと思えるピースも、
実は身近にある。
それに気づくには、
古い常識を壊し、
未知への飛翔を
決断する必要がある。
「痛くてもひとり歩いて、
涙を乾かして」という
フレーズを見ると、
自分自身で道を
切り開く強さが
求められている気がする。
でも、孤独は辛いよね。
確かに孤独は辛いが、
その孤独の中で
自分と向き合い、
再定義する時間でもある。
そして、「やっと止まり木を
見つけたから」と続く部分は、
どんな迷いの中にも
一時的な安息が
あることを示している。
これが探求の過程では
大切なことだ。
真実を求める旅路
「空前絶後切り開いて、
前例だらけのまやかしdays」って、
現実の偽りや型にはまった
生き方を否定しているみたいだね。
だけど、それを捨てるのって
簡単じゃない。
その通りだ。
偽りや慣習に疑問を
持つこと自体が哲学的行為だ。
しかし、歌詞はその先の
「迷宮の先に輝くstar」を
示唆している。
混乱の中にも
目指すべき目標がある。
その「star」が何なのか、
個人の経験や価値観によって
異なるだろうが、
共通するのは真実への希求だ。
でも、
「雄弁な嘘の裏をかいて」
って、真実にたどり着くには
嘘を見抜く力も必要だよね。
推理みたいに。
そうだ。
天久鷹央の推理カルテとも
リンクする部分だ。
真実を探るためには
「常識通りのmeasureを捨てる」
ことも不可欠だ。
既存の価値観やルールは
時に障害となる。
それらを乗り越え、
純粋な探求心で
未知へ踏み込む
勇気が求められる。
感情と理性の交錯
「絡まった感情も
飽和した定石も不正解」って、
感情や理性のどちらかに
頼りすぎるのは
ダメだってことかな?
そう解釈できるね。
感情と理性は
対立するものではなく、
相互補完的なものだ。
特に
「重なった亀裂の
隙間兆しが差し込んで」
という部分は、
矛盾や不完全さの中にこそ、
新たな真実が芽生えることを
示唆している。
「予感めいた視線の奥に、
きらめきは声にならなくても」って、
直感や感覚の重要性を
語っているようにも思える。
時には言葉にできないものが
真実を指し示すのかも。
まさにその通りだ。
哲学においても、
直感は論理を超える
真実の鍵となることがある。
「壊れないように温めていて」
という部分は、
探求する者の内なる
輝きや希望を大切に守る
必要性を教えてくれる。
結論 真実への到達
最終的に、
「駆け巡れ超えてゆけ届くまで」
という言葉が象徴的だね。
真実を求める旅路は、
決して終わらないけど、
それでも走り続けることに
意味がある。
そうだ。
真実の探求は、
個々の人生そのものだ。
「堂々巡りの問答を」
「常識まみれのnoiseを捨て」
とあるように、
葛藤や雑音を乗り越えた先に、
一瞬の「last piece」に出会える。
その瞬間は
儚いかもしれないが、
それが人を生きる意味へと
導いてくれる。