諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
Reol
SHINOBI
について哲学的に考察していく。
Reol「SHINOBI」MV
SHINOBIの歌詞
唱えよ君が思いつくだけの祈りを宿してよ
笑えるくらいの強さを
忍びない僕たち割り切れない思い所持
命日までのサバイブ
ここにない理想郷を
語るならばご覚悟色即是空
享楽の音頭宣うインスタント
これでは食傷
たちまち踊りだす髑髏
娑婆では好都合
誰かの掌中を抜け出せ
生き伸ばす AAIGHT
さあ恥を忍んで延長戦
君の大義はなんだ攻防戦
まあ笑っても無常 恨んでも非情
大事なひとつ持って、
続行明日は今日の延長戦
行けよ一心不乱に絶頂へ
流行っても無常寂れては非情
どうせ僕らは泡沫の現世
従属のマイム 腐ったキャッシュ
てんで興ざめのランデヴ
のさばったALL THAT JAZZ
合切あっぷあっぷ
こんな世界に夢を見る
引き受ける地獄とお役目
その奥に自由を探した
迷えども逃げるなと言って
悲しみは時に通り魔のように
風立ちぬ昨日にお別れ
あの日を恥じたことを恥じて
涙が乾く前に足を出せ
あなたが選ぶそれこそが道理
この身は奇怪な不条理 君は射す光
清濁呑んだ平行線
痛い思いも舞台にゃ好条件
なら取っ払う武装差し出しましょう
じたひとつ背負って、
続行昨日は今日の前哨戦
その予想裏切った展開へ
乱破透破な影 未だ痛む痕
この身連れ立ってその先を
切り開く我が作法 忍んだら魔性
どうせ行くなら派手に最前線
泡沫の現世 どうなろうが選んだ我が道だけ
序論
この歌詞には、
複雑な感情や
矛盾を抱えながらも、
それでも前に進もうとする
強い意志を感じるよ。
理想と現実の間で揺れる心、
それでも何かを
選び取ろうとする覚悟。
この葛藤こそが、
僕たちが生きる
現代社会を
映しているんじゃないかな?
その通りだ、少年。
この歌詞には「色即是空」
という仏教的な概念も
登場している。
それは、物事の本質が
空(すなわち無)で
あるという教えだ。
しかし、この「空」を
ただの虚無ではなく、
可能性の広がりとして
捉えることが重要だ。
この歌詞を通じて、
私たちは無常や不条理を
どう生き抜くべきかを考えよう。
理想と現実の葛藤
「ここにない理想郷を
語るならばご覚悟色即是空」
というフレーズが印象的だね。
理想郷を
追い求めること自体が、
現実との摩擦を生むんだ。
でもその摩擦を恐れるなら、
そもそも何も変えられない。
だから、覚悟が必要だと
歌詞は教えているのかな。
興味深い解釈だ、少年。
理想郷を語る行為は、
現実の痛みや無常を
伴うものだ。
だが、「色即是空」の
教えが示すように、
理想もまた「空」であり、
それを追い求めることで
逆に現実に囚われる危険もある。
重要なのは、その理想が
「誰かの掌中」ではなく、
自分の内なる真理から
生まれたものであることだ。
この歌詞は
その覚悟を問うている。
そう考えると、
「誰かの掌中を抜け出せ」
というのは、
自分の価値観で
生きろってことなのかな。
他人や社会に縛られて、
自分を見失わないように
するためのメッセージだね。
その通りだ。
そして
「生き伸ばす AAIGHT」
の部分は、どんなに過酷な
現実であっても、
自らの覚悟を持って
生き抜く決意を示している。
歌詞全体が、
現実と理想の間で
揺れながらも自分の道を
切り開くことを
推奨しているのだ。
無常と非情の受容
「まあ笑っても無常
恨んでも非情」という部分、
すごく冷たいけど
真実味があるよね。
世の中は僕たちの
感情に左右されない。
だけど、
それが分かっていても、
やっぱり僕たちは
感情を持たずには
いられないんだ。
そうだな、少年。
無常や非情とは、
世界そのものの本質だ。
それを嘆いても
変わらないが、
それを受け入れることで
初めて次の一歩を踏み出せる。
「大事なひとつ持って」
という言葉が、
その鍵を握っている。
つまり、自分にとって
本当に大切なものを見つけ、
それを軸に
生きていくということだ。
それって
すごく難しいよね。
僕たちは多くのものを
抱えすぎているから、
本当に大事なものを
選び取るのは簡単じゃない。
でも、選ばなければ進めない。
その通りだ、少年。
選び取るという行為は、
捨てるという行為を伴う。
それこそが
「続行明日は今日の延長戦」
という言葉に
込められた意味だろう。
無常を受け入れながらも、
自分の選択に責任を持ち、
それを繰り返していくことが
人生の本質なのだ。
自由と使命の探求
「こんな世界に夢を見る
引き受ける地獄とお役目」
という部分は、ちょっと
矛盾しているようにも思えるね。
地獄を引き受ける一方で、
夢を見ることもある。
この二つは
どう両立するんだろう?
矛盾ではなく、
それこそが人生の真実だ、少年。
地獄とは現実の苦しみであり、
夢とは理想の姿だ。
この歌詞が示すのは、
その二つを同時に
抱え込む覚悟だ。
「お役目」という
言葉が示すように、
私たちには
何かしらの使命がある。
その使命を果たすために、
苦しみを引き受けるのだろう。
じゃあ、その使命の奥に
「自由を探した」
という部分は
どう解釈すればいいんだろう?
苦しみの中にも自由があるの?
その通りだ、少年。
自由とは、
外的な束縛がない状態ではなく、
むしろ内なる選択の力だ。
この歌詞は、どんなに
不条理で苦しい状況であっても、
自分の使命を果たす中で
真の自由を見いだせる
という哲学的な視点を示している。
結論
結局、この歌詞は
何を伝えたいんだろう?
僕たちに覚悟を持って
生きろと
言っているのは分かるけど、
その先に何があるのかな。
この歌詞は、
「泡沫の現世」という
儚い現実を舞台に、
己の道を選び抜くことの
重要性を語っている。
そして、その選択には
必ず痛みや矛盾が伴うが、
それを受け入れることで
初めて人生の真の意味を
見つけられるというメッセージだ。
じゃあ、僕たちは
どうすればいいの?
痛みや無常を恐れずに、
自分の使命を探し続けることだ。
そして、
理想と現実の狭間で
揺れながらも、
真の自由を追求する。
その姿勢こそが、
この歌詞が訴えかけている
「忍ぶ者」の生き方だろう。
少年よ、君もまた
自分の道を見つける
旅を続けるのだ。