音楽に哲学を

~国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】初音ミク/ニャン この曲の意味とは?NYANを繰り返すこの音楽と言葉を性的な視点以外で哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

初音ミク
ニャン

について哲学的に考察していく。


 

初音ミク「ニャン」MV

www.youtube.com


ニャンの歌詞

NYAN NYAN NYAN NYAN NYAN NYAN NYAN
「いい子でいな?」こたえは否
盗り合い絶えないこの世を見な「恥を知りな?」
自分に言いな
恥じらってばっかりも恥じゃないか
ターゲット、ロックオン
荒れる呼吸音
あっさりとあっけなく君はコンフュージョン
まあ!あっという間ね
奪うファイトマネー
皮被ってるのはお互い様ね
恵めよごはん!
持って来い小判!
ここにください太鼓判!
たかぶる衝動を剥き出して、
このあらわなハートに噛みついて!
甘やかして震わせて狂わせて
このあらわなハートを揺るがして!
さて、今宵は君と
ニャンニャンニャンニャンニャン!
NYAN NYAN NYAN NYAN NYAN NYAN NYAN
「夢を追いな?」
それはないな
かなわないことぐらいわからないかな
「しっかり生きな?」
"道徳"的な?
どう見たってもう後戻りできない
ターゲット、ロックオン
響く協和音
とっぱらうパーティション
ダイレクトメンション
まあ:あっという間ね
奪うファイトマネー
たぶんわたしはこどものままね
当てるスタンガン!
ここ掘れニャンニャン
狙い定めよ虎視眈々!
たかぶる衝動を剥き出して、
このあわれなハートを切り裂いて
たぶらかしてあからめてバグらせて
このあわれなハートを撃ち抜いてさて、
今宵は君たちと
ニャンニャンニャンニャンニャン!
NYAN NYAN NYAN NYAN NYAN NYAN NYAN


 

序論

 

この曲の歌詞、
まるで猫のように気まぐれで、
掴みどころがないね。

何か哲学的な意味を感じるけど、
どう解釈すればいいのかな。

人間の生き方とか
本質みたいなものを
問いかけている気がするけど。

確かにこの歌詞は
表面的には猫の
ニャンニャン」という
軽快なリズムに包まれている。

しかし、その裏には、
人生や道徳、
そして人間関係の複雑さを
問い直すテーマが
潜んでいるようだ。

特に「いい子でいな?」
「夢を追いな?」といった
言葉の選択に、
社会の規範と
個人の自由の間の
葛藤が見える。

では、歌詞を一つずつ
哲学的に紐解いていこうか。


 

規範と自由の葛藤

 

「いい子でいな?こたえは否」
というフレーズ、
何か挑戦的だよね。

良い子でいることを
否定するのって、
普通は道徳に反していると
思われるけど、
それが悪いとは
限らないんじゃないかな。

人が本当に自由になるためには、
規範を疑う必要があるのかな。

その通りだ。
道徳や規範は
社会を秩序立てるために
必要なものだが、
それに縛られすぎると
個人の自由が失われる。

歌詞は「自分に言いな」と
語りかけることで、
規範を疑うだけでなく、
自分自身に問いかける
重要性を示しているのだろう。

「恥じらってばっかりも
恥じゃないか」という言葉は、
自意識過剰な羞恥心を
克服することが
新たな自由への第一歩だと
教えているようだ。

 

確かに、
「恥」を超えることで、
自分らしく生きる道が
見えるかもしれないね。

でも、それって
簡単なことじゃないよ。

社会はすぐに
「恥を知りな」と
言ってくるから。

それこそが
「盗り合い絶えないこの世」
という現実だろう。

限られたリソースの中で
競争しなければならない
世界において、
他者の目を気にせずに生きるには、
勇気と強い自己意識が必要だ。


 

戦いと共鳴の矛盾

 

次の
「ターゲット、ロックオン」
「荒れる呼吸音」
というフレーズ、
これは何か戦闘的な
ニュアンスを感じるよ。

人は競争の中で
生きているってことかな。

そうだね。
人生そのものが戦いだ
というメタファー
だと考えられる。

「奪うファイトマネー」や
「皮被ってるのはお互い様ね」
という表現は、
私たちが皆、
表向きの顔を持ちながらも、
内心では同じように
生存競争をしている
存在であることを示している。

そして、ここでの競争は
単なる物質的なものだけでなく、
精神的な領域にも及んでいる。

 

でも、ただ奪い合うだけじゃなく、
「響く協和音」という
言葉があるよね。

競争の中でも、
何かしらの調和を
見つけられるんじゃないかな。

素晴らしい視点だ。
競争と共鳴は
一見矛盾しているようで、
実際には互いに補完し合う。

競争の中でこそ、
他者との調和が
求められる瞬間がある。

そして、その調和が
一時的であっても、
それは人生を彩る重要な要素だ。


 

欲望と感情の解放

 

「たかぶる衝動を剥き出して」
というフレーズ、
すごく感情的だね。

普段抑え込んでいる衝動を
解放することが
テーマなのかな。

その通りだ。
現代社会では、
理性が感情を支配することが
良しとされるが、
それによって
失われるものも多い。

「このあらわなハートに
噛みついて」とは、
衝動や本能を肯定し、
真の自己を解放する
叫びのように思える。

 

でも、それって
危険でもあるよね。

本能に任せすぎると、
自己中心的になったり、
他者を傷つけたりするかもしれない。

だからこそ、
「甘やかして震わせて狂わせて」
といった表現が続くのだろう。

感情や衝動を
完全に抑えるのではなく、
適度に解放し、
それを他者との関係の中で
磨いていく必要がある。

人間の本能と
理性のバランスこそが、
この曲の裏テーマの
一つではないだろうか。


 

結論

 

結局、この曲は
自由や本能、競争や調和、
そして人間関係の複雑さを
ユーモラスに描いているんだね。

その通りだ。
猫の「ニャンニャン」という
擬音に隠されたテーマは深い。

この歌詞は、
現代社会における
人間の矛盾や葛藤を
映し出しつつ、
それを軽やかに
笑い飛ばす力を持っている。

そして、私たちに
問いかけているのだ。

「君は自由に生きているか?」と。

 

僕たちも
この「ニャンニャン」の
精神を持って、
もっと自分らしく、
もっと自由に生きることを
目指してみるべきなのかもね。

そうだ。
自由とは、他者との
関係の中で育まれるもの。

競争も調和も恐れることなく、
堂々と自分の
心の声を聴くこと。

それがこの歌詞から
学べる哲学的な教訓だろう。