音楽に哲学を

~国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】じん/イライラしている! この曲の意味とは?重音テト出演のMV!テンポと曲調が良いこの音楽を哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

じん
イライラしている!



 

じん「イライラしている!」MV

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イライラしている!の歌詞

あ~~~~~!
イライラしている!
ちょ、ちょ、ちょ、
待って頂戴な 人生詰んでんじゃん
そこらかしこで
あっちこっちで皆死んでんじゃん
「忘れちゃった」なんちゃって
ジョークが効いてんじゃん
満員電車に
リップトークに乗って ドンブラコ
え、なんそれすごいねキマってる
あ、どうりで値段も終わってますわ
健全な一般庶民じゃあ
買えないけど
ねえねえねえ
将来夢って決まってる?
まあ、とっくに募集も終わってますが
安心とバイ菌だらけの
檻の中
あ~あ
目が覚めて
張り切って行ったんぞって
けっつまずいて不意に見返してみれば
金玉の中から 人生脱線してんぜ
あ〜〜!!!あ〜〜!!!
イッライラしている!!
這いつくばって ベソかいて
くたばるなんて
どっ白けてんな
はらわた ニラニラしている
ニヤけてんじゃねぇ
てめぇ その面覚えたぞ
もうええもうええ
(oeo) (oeo)
アカン!脳細胞が終わっていく!
(oeo) (oeo)
シャレんなんないくらいのペースで
(oeo) (oeo)
クソ喰らえな 今日が始まる
VIVA LA ご乱心チューン
シャバダバシャバダバ
な、な、ななんでもないです
やるだけ無駄なんで
どうでもいいです
そうやって 騙し騙し
なんにもないです
あ~
どいつも コソコソやってる
どっか ネジとかトンでる
「噂話なんてファンタジー
たって 興味あんでしょ
まあまあまあ
必死に下げて回ってる
今日も ニチャニチャやってる
常識人ぶっちゃえ
もう嬲っちゃえ つって
快感まみれ
マジでBooo
高すぎたプライドで 
人生パンクしちゃうぜ
あ〜イライラしている
お上品に気取って
カマトトぶって
ぶっ壊れてんな
いつまで ヘラヘラしている
流されんじゃねぇ
てめぇ 金玉ついてんだろ慣れあって 
安定不安定
しょうもなさ過ぎて
あ〜〜!!!あ〜〜!!!
イッライラしている!!
死んだ後でヘラって
恨めしや」って
真っ平御免だ!
はらわた ニラニラしている
バカにすんじゃねえ
てめぇ(規制)風情がよ
もうええもうええ
(oeo) (oeo)
俄然 脳細胞がキマっていく!
(oeo) (oeo)
シャレんなんないくらいのペースで
(oeo) (oeo)
クソ喰らえな 今日が始まる
VIVA LA ご乱心 NOW
ホンツツツツットにイライラしてる!!ワロてまうわ


 

序論

少年
「なんだかすごく怒りに満ちた歌詞だよね。

でも、ただの感情の爆発だけじゃない気がする。

 

何か深いことを言おうとしてるんじゃない?」

 

メロディウス
「そうだね、少年。


この歌詞は一見

ただの『イライラ』や

社会への不満のように見えるけれど、

実は現代人が抱える存在の悩みや

社会構造への問いかけを内包しているようだ。

 

分解して考えてみようか。」


 

第1章 イライラの本質

少年
「歌詞の冒頭、イライラしている!

ってすごく強烈だね。

 

これって感情の純粋な発露なのかな?」

 

メロディウス
「それもあるが、ただの怒りではない。

 

『人生詰んでんじゃん』というフレーズを見ると、

これは現代社会の閉塞感に対する叫びだ。

 

満員電車や手の届かない物価、

それに将来の夢が既に締め切られている感覚。

 

これらは現代社会における

選択肢の狭さを象徴している。」

 

少年
「選択肢がない、か。

確かに窮屈だね。

 

でも、どうしてこんなに

怒りが爆発するのかな?」

 

メロディウス
「おそらく、この怒りの根源は

『期待』と『現実』のギャップだ。

 

人は本来、自分の人生に価値や

自由を見出したい。

 

しかし、社会のルールや

現実がそれを阻むとき、

フラストレーションが生まれる。

 

『金玉の中から 人生脱線してんぜ』

という表現は、このギャップの皮肉な表現だね。」

 

少年
「なるほど。
じゃあ、このイライラって、

自分の無力さに対する怒りでもあるのかな?」

 

メロディウス
「その通りだよ、少年。
ここで問うべきは、

この怒りが何に

向けられているのかということだ。

 

それは他人なのか、

社会なのか、

それとも自分自身か。」


 

第2章 日常の不条理と滑稽さ

少年
「歌詞の中で

『リップトークに乗って ドンブラコ』とか、

『健全な一般庶民じゃあ 買えないけど』

みたいな言葉が出てくるけど、

これは何を意味しているのかな?」

 

メロディウス
「これらは日常の不条理さや

格差社会の現実を表している。

 

満員電車は都市生活の象徴であり、

『リップトーク』という

軽薄な会話は表層的な

人間関係を指しているようだ。

 

そして、その裏にある格差――

『高すぎたプライドで 人生パンクしちゃう』

という歌詞がそれを物語っている。」

 

少年
「日常がこんなに滑稽に描かれていると、

ちょっと笑っちゃうね。

でも、笑いながらも心が痛むというか。」

 

メロディウス
「まさにその感覚だ。


滑稽さと不条理の中にこそ、

人生の深みがある。

 

この歌詞は一種のブラックユーモアであり、

そこに込められた批判精神は鋭い。

 

『VIVA LA ご乱心チューン』

というフレーズは、

混沌とした現実に対する皮肉であり、

同時にそれを笑い飛ばす力強さも感じられる。」


 

第3章 怒りの哲学的意義

少年
「でもさ、怒りってどうして

湧いてくるんだろう?

これって本当に意味があるの?」

 

メロディウス
「哲学的に見ると、

怒りは『現実を変えたい』

という強い意志の表れだ。

 

スピノザは、感情を

『身体と心の活動性を高めるもの』と考えた。

 

つまり、この歌詞の怒りは、

現実に対する反発であり、

現状を打破したいという欲求の象徴だ。」

 

少年
「じゃあ、この歌詞の主人公は、

ただ怒っているだけじゃなくて、

何か変えたいと思っているのかな?」

 

メロディウス
「その可能性は高い。

しかし、怒りが具体的な行動に

転じるかどうかは別の問題だ。

 

歌詞の中で

『クソ喰らえな 今日が始まる』

という言葉があるが、

これは怒りを抱えながらも

日常を生きる矛盾を象徴している。」

 

少年
「矛盾、か。

確かに人間ってそうだよね。

怒りながらも前に進むしかない。」


 

結論 イライラを超えて生きる

少年
「結局、この歌詞は

何を伝えたいのかな?

 

イライラして終わりなの?」

 

メロディウス
「いや、この歌詞が示しているのは、

『イライラ』の先にあるものだ。

 

それは現実を笑い飛ばし、

自分の足で立ち上がる力だ。

 

『ヘラヘラしている 流されんじゃねぇ』

という言葉には、他人に惑わされず、

自分の人生を生きろという

メッセージが込められている。」

 

少年
「じゃあ、この歌詞の怒りは、

最終的には前向きなメッセージになるのかな?」

 

メロディウス
「そうだね。
この歌詞はただの不満や

怒りの表現ではなく、

そこから『自分を取り戻す』ための

一歩を促しているんだ。

 

怒りを通して人生の滑稽さや

不条理を見つめ直し、

それでも生きる価値を見出す。

 

それがこの歌詞の哲学的な核だよ。」

 

少年
「なるほど、怒るのも悪くないんだね。

怒りを抱えながら、

それを力にして生きていく――

なんだかちょっと勇気が湧いてきたよ。」

 

メロディウス
「そうだ、少年。


怒りもまた、生きる力の一つだ。

それをどう昇華させるかが、我々の課題だね。」