音楽に哲学を

~国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】WHITE SCORPION(ホワスピ)/I do love you!! この曲の意味とは?好きいう気持ちや感情を描いた音楽を哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

WHITE SCORPION
I do love you!!

について哲学的に考察していく。



 

WHITE SCORPION「I do love you!!」MV

www.youtube.com


I do love you!!の歌詞

I do love you !...
Yeah! Yeah! Yeah ! ...
I do love you !
Yeah! Yeah ! Yeah !
I really do !
Can you feel it?
風が向きを変えて日差しを急かしたら
菜の花が咲き始める
いつもの街角を
一気に駆け抜けて
ワクワクする感情を
自分でも気づかぬふりをして
スケートボード乗ったままで
フットブレーキかけても恋は止まらない
あのバス停で待ってる君を意識しすぎてぎこちなくなる
I do love you! 
君が大好きだ
普通の好き”とは全然違う
ここで声を掛けなくたって
僕の想いが伝わって欲しいよ
出会ってから一度も言ってないけど
Say ! You will love me! Always!
花屋のショウウィンドウ 色は鮮やかでも
香りまでは届かない
想い続けるだけで満足してたのに
この先に君がいる切なさが加速して行く
バスを追いかけ併走しながら
僕は自分の恋を試してたもしも
このまま平行線じゃ
何も始まらない淡いロマンス
You do love me!
もしもこんなこと君から言われても
僕は信じないさ
願いが叶う可能性
100%無理だってわかる
だから僕は心の中で叫ぶ
Like ! Say you love me! Someday !
結局 僕が追い抜かれ
(バスは先に行ってしまう)
坂道を一気に降りて行く
(ちょうど次の停留所)
ガードレールに君は腰掛けて
(僕を待っててくれたのか?)
スケートボードをゆっくりターンして
一緒に行こう
I do love you! 君が大好きだ
普通の“好き”とは全然違う
ここで声を掛けなくたって
僕の想いが伝わって欲しいよ
You do love me!
もしもこんなこと君から言われても
僕は信じないさ
願いが叶う可能性
100% 無理だってわかるだから
僕は心の中で叫ぶ
Like! Say you love me! Someday !
Like ! Say you love me! Always!
I do love you ! ...
Yeah ! Yeah ! Yeah !..
I do love you !
Yeah! Yeah! Yeah !...
I do love you !
I do love you ! ...


序論 愛の叫びの意味

少年
「この歌詞を読んでいると、

『I do love you!』と

何度も繰り返しているのが印象的です。

 

でも、愛の告白って一度で

伝わるものだと思うんですけど、

どうして何度も繰り返しているんでしょう?」

 

メロディウス
「いい質問だ、少年。

 

愛の告白を繰り返すのは、

ただ相手に伝えるためだけではないんだ。

 

むしろ、この繰り返しには、

愛する者が抱える葛藤や不安、

自分自身への問いかけが込められている。

 

愛とは簡単に片づけられる感情ではなく、

時に複雑で矛盾したものだ。

 

だからこそ、人は愛を表現するときに

繰り返し言葉を紡ぐのだろう。」

 

少年
「ということは、

この歌詞の主人公は

ただ感情を叫んでいるだけじゃなくて、

自分自身の気持ちとも

向き合っているんですか?」

 

メロディウス

「そうだ、少年。

 

この歌詞には、

愛することの美しさと難しさ、

そして人間の感情の本質が描かれている。

 

さあ、この歌詞を深く読み解き、

愛の哲学を考えてみよう。」


 

第1章 愛の叫びと自己理解

少年
「『I do love you!』と

繰り返し叫ぶ主人公ですが、

これってちょっとしつこい気もしますよね。

 

相手にはどう映るんでしょう?」

 

メロディウス
「それが愛の複雑さだよ、少年。

 

愛は単に相手に伝えるだけの行為ではなく、

自分自身を納得させるプロセスでもある。

 

この主人公は、自分が相手を

本当に愛しているのか、

そしてその気持ちを

どう扱うべきかを

確かめようとしているのだろう。」

 

少年
「でも、歌詞には

『願いが叶う可能性100%

無理だってわかる』とも書いてあります。

 

それなら、叫び続けても

無駄なんじゃないですか?」

 

メロディウス
「確かに結果としては

無理かもしれない。

 

しかし、愛の表現には結果だけではなく、

その過程や行為自体に意味がある。

 

この主人公は、叶わないと

分かっていても愛を叫ぶことで、

自分の感情を確かめ、

自分がどういう人間なのかを

知ろうとしているのかもしれない。」

 

少年
「愛を通して自分を理解する…。

それってどういうことですか?」

 

メロディウス
「愛は自己と他者の間にある

橋のようなものだ。

 

誰かを愛するとき、

人は相手を通して自分自身を見つめる。

 

たとえば、この主人公が

『普通の“好き”とは全然違う』と言うのは、

自分の中でこれまでにない

感情に気づいたからだろう。

 

つまり、愛することは

自己探求の一つでもあるのだよ。」


 

第2章 自然と感情の象徴

少年
「この歌詞には『風が向きを変えて』とか

『菜の花が咲き始める』みたいな

自然の描写がありますよね。

 

こういうのって、

どうして入っているんでしょう?」

 

メロディウス
「それは感情と

自然の密接なつながりを表している。

 

たとえば、『風が向きを変える』

という描写は、

主人公の心の変化や

新しい感情の芽生えを象徴している。

 

自然は、人間の感情を象徴的に

表現するための強力なツールなのだよ。」

 

少年
「じゃあ、この自然の描写が

主人公の恋心を映しているんですね。

 

でも、自然って自分の力では

どうにもならないものですよね。

 

だったら、主人公の恋も

運命に任せるしかないんでしょうか?」

 

メロディウス
「そうとも言えるが、

自然の中にいる人間には行動する自由もある。

 

この歌詞では、スケートボード

乗ったままブレーキをかける場面が出てくるね。

 

恋は止められないと言いながらも、

主人公はそれでも行動しようとする。

 

その姿勢が、この歌の重要なポイントだ。」

 

少年
「なるほど。運命に流されるだけじゃなくて、

自分で何かしようとする姿勢が大事なんですね。」


 

第3章 行動と言葉の葛藤

少年
「でも、この主人公は

『声を掛けなくたって僕の想いが

伝わって欲しい』とか、

『心の中で叫ぶ』って書いてあります。

 

なんだか直接行動に移せてない気がします。」

 

メロディウス
「確かに、少年。

 

この主人公の行動と言葉にはギャップがある。

 

しかし、それが人間の恋愛のリアルさでもある。

 

愛を伝えたいと思いながら、

実際に行動に移すのは簡単ではない。

 

相手を傷つけるかもしれない恐れや、

自分が拒絶されるかもしれない

不安があるからだ。」

 

少年
「じゃあ、結局主人公は

何もできずに終わっちゃうんですか?」

 

メロディウス
「いや、最後に主人公は

坂道を一気に降りて行き、

相手のそばにたどり着く。

 

この行動は、主人公が言葉ではなく

行動で愛を示す覚悟を決めたことを

意味している。

 

つまり、愛は言葉だけでなく

行動によっても証明されるのだよ。」

 

少年
「言葉だけじゃなくて、

行動が愛を支えてるんですね。」


 

結論 愛の不完全さとその美しさ

少年
「この歌詞を読み解くと、

主人公の愛ってすごく不器用だし、

不完全な気がします。

 

でも、それが逆にリアルな感じもしますね。」

 

メロディウス
「その通りだ、少年。

 

愛とは常に不完全で、

不安や葛藤を伴うものだ。

 

この歌詞の主人公は、

相手への思いを

どう伝えるべきか迷いながらも、

自分の感情に向き合い、

行動することで愛を表現している。

 

その不完全さこそが、

愛の美しさを際立たせているのだ。」

 

少年
「不完全だからこそ、

愛は意味があるんですね。

 

僕も、いつかこんなふうに

誰かを本気で愛する日が来るのかな。」

 

メロディウス
「その時は、少年、

恐れずに自分の心と向き合うことだ。

 

愛することは、相手のためであると同時に、

自分自身を知るための大切な旅でもある。

 

この歌が教えてくれるのは、

愛する勇気と、

それに伴う美しい不完全さだ。」