諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
宇多田ヒカル
Electricity
について哲学的に考察していく。
- 宇多田ヒカル「Electricity」MV
- Electricityの歌詞
- 序論
- 第1章 距離を超えるつながり
- 第2章 Electricityの正体
- 第3章 愛と宇宙のつながり
- 結論 愛は光、そして祝福
宇多田ヒカル「Electricity」MV
Electricityの歌詞
君と僕の間に誰も入れやしない
離れていてもそれは変わんない
薄暗いレストランに遅れてきた君
僕らの席だけ一気に違う惑星みたい
続かない会話には慣れているんだが
君と話してるとあっちゅう間に朝
Electricity かなにか
Between us
Between us
Electricity between us
Between us
Between us
この街に移り住み出来た
都合の良いルーティーンやお友達
ごめんなさい もう要らない
美しい鉱物や夕焼け
噂の緑を観に来ました
あなたはどの銀河系出身ですか?
Electricity かなにか
Between us
Between us
Electricity between us
Between us
Between us
解明できないものを恐れたり
ハマる陰謀論に
そんな人類みんなに
アインシュタインが娘に宛てた手紙
読んでほしい
愛は光愛は僕らの真髄
私たちの細部に刻まれた物語
この星から文字が消えても終わんない
I just wanna celebrate with you
I just wanna celebrate with you
I just wanna celebrate with you
I just wanna celebrate with you
序論
「Electricity」という歌詞。
この楽曲は、人間関係、宇宙、
そして愛という普遍的なテーマを通じて、
深い洞察を提供しているように思える。
彼らはそれをただの歌詞としてではなく、
哲学的な探求の題材として捉え、
その意味を紐解いていく。
第1章 距離を超えるつながり
少年
「君と僕の間に誰も入れやしない、
離れていてもそれは変わんない」
っていうフレーズがあるよね。
この言葉って、距離とか時間を
超えて存在する何かを示しているんじゃないかな。
物理的な距離が関係ない、
もっと深いレベルのつながりみたいな。
メロディウス
そうだな。
この歌詞が示唆しているのは、
現実の世界を超えた領域、
つまり「本質的なつながり」が
存在するという考えかもしれない。
物理的な距離は単なる現象に過ぎず、
心と心が交わるところに
本当の実在があるのだろう。
少年
「薄暗いレストランに遅れてきた君」
が現れると、
その場だけが「違う惑星みたい」って。
これって、ある特定の人との
出会いが世界の認識を
一変させる力を持っているってこと?
メロディウス
確かに。
「違う惑星」という比喩は、
愛や関係性が現実の枠組みを
超えたものだと伝えているのかもしれない。
これは、マルティン・ブーバーの
「我と汝」の関係に通じるね。
「汝」との関係において、
私たちは世界を新たに見つめ直す。
君が言うように、
特定の相手との出会いが世界を変えるのだ。
第2章 Electricityの正体
少年
サビの「Electricity between us」って
具体的に何を指しているのかな?
電気みたいなエネルギーが流れているってこと?
メロディウス
それは象徴的な表現だろう。
「Electricity」はおそらく、
人と人との間に流れるエネルギーや、
相互作用によって生じる
感覚的な力を指している。
たとえば、神秘主義者が語る
「魂の共鳴」に近い概念だ。
互いの存在が刺激し合い、
新たな次元を開く力とも言える。
少年
そう考えると、
この「Electricity」は
物理的な現象を超えていて、
精神的なつながりを象徴しているんだね。
でも、それって誰にでも感じられるもの?
メロディウス
必ずしもそうではない。
例えば、カントが言う
「崇高(Sublime)」の感覚は
誰にでも訪れるものではないように、
このElectricityも、
特定の人や状況において
初めて感じられるものだろう。
それは個々の魂の状態によるのかもしれない。
第3章 愛と宇宙のつながり
少年
「あなたはどの銀河系出身ですか?」
ってフレーズ、なんだか面白いよね。
相手を宇宙的なスケールで
捉えている気がする。
これってただのロマンチックな比喩?
メロディウス
それ以上の意味があるように思える。
「銀河系出身」という表現は、
人間が持つ多様性や
未知の存在感を象徴しているのではないか。
私たちは皆、星の塵から
生まれたと言われるように、
宇宙の一部である。
つまり、この歌詞は相手を宇宙規模で捉え、
同時に自己をも宇宙の一部として再認識させる。
少年
なるほど。
でも、「解明できないものを恐れたり」って
部分が出てくると、
愛やつながりが必ずしも
簡単に理解できるものではないっていう
ニュアンスがあるよね。
メロディウス
そうだね。
人間は未知を恐れる傾向がある。
しかし、歌詞はそれを乗り越え、
愛という「解明できないもの」を
受け入れることを勧めている。
「アインシュタインが娘に宛てた手紙」に
言及することで、
愛が科学や哲学を超えた
普遍的な真理であることを示しているのだろう。
結論 愛は光、そして祝福
少年
最後に「愛は光、愛は僕らの真髄」
ってあるけど、
これは結局、
この歌詞全体を通じて何を伝えたいの?
メロディウス
この歌詞は、
愛が私たちの存在そのものに刻まれた
根本的な力であることを伝えている。
愛はただの感情ではなく、
宇宙的な原理であり、
存在の核だと言える。
「この星から文字が消えても終わんない」
という言葉は、愛が言葉や形を超えて
永続することを暗示している。
少年
だからこそ、
「I just wanna celebrate with you」って
締めくくるんだね。
愛やつながりを恐れるのではなく、
むしろその存在を祝福しようってことか。
メロディウス
その通りだ。
この歌詞は、
私たちがどのように世界を感じ、
他者と関わるべきかを示唆している。
そして、愛やつながりという
テーマを通じて、人生そのものを
「祝福」するよう呼びかけているのだよ。