諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
ONE OR EIGHT
KAWASAKI with Big Sean
について哲学的に考察していく。
- ONE OR EIGHT「KAWASAKI with Big Sean」MV
- KAWASAKIの歌詞/和訳
- 序論 カワサキの疾走と哲学的探求
- 第1章 スピードと自由の哲学
- 第2章 カワサキという象徴
- 第3章 悪魔と葛藤の表現
- 第4章 一体性と自己の探求
- 結論 疾走の向こう側にあるもの
ONE OR EIGHT「KAWASAKI with Big Sean」MV
KAWASAKIの歌詞/和訳
Woah Woah Woah
One or eight
1か8か
Yeah
イェー
Yeah we just touched down in Japan You already know man it’s up
イェー、日本に着いたばかりだ もうわかるだろ、盛り上がるぞ
Let’s go
行くぞ
ZOOM!
ズーム!
Everybody move (yeh)
みんな動け (イェー)
Who want to battle me?
誰が俺と戦いたい?
I’m doing tricks in the party just give me some room (Watch Out)
パーティーでトリックを決めてる ちょっとスペースをくれ (気をつけろ)
I don’t got nothing to lose
失うものなんてない
Somebody cut off the lights
誰か明かりを消してくれ
Torque it, bend it, speed it (fast)
回して、曲げて、スピードアップ (速く)
Somebody cut off the lights
誰か明かりを消してくれ
Who wanna party let’s bring out the bikes ! (Let’s go)
パーティーしたいやつはバイクを出せ! (行こう)
You can hear the engine purring this ain’t silence of the lamb (SSSHHHH)
エンジンの音が聞こえる これは「羊たちの沈黙」じゃない (シーッ)
Put this thing in motorsport
これをモータースポーツに変えて
I love to swerve it with no hands (Crazy)
ハンドルなしで曲がるのが好きだ (クレイジー)
Taking over with the gang I’m riding til’ the wheels burst (BOOM)
仲間と一緒に突き進む 車輪が壊れるまで走る (ボン!)
BMX the Kawasaki I might let you see it first
BMXやカワサキ 最初に見せてやるかも
My demons riding don’t show em’ mercy (No Mercy)
俺の悪魔が走る 容赦はしない (ノー・マーシー)
I might start a fire with no windows (Cut off the roof)
窓なしで火をつけるかも (屋根を切り落とせ)
Kawasaki (Go faster)
カワサキ (もっと速く)
Kawasaki (Go faster)
カワサキ (もっと速く)
Kawasaki (Go faster)
カワサキ (もっと速く)
BREAK THE DASH
メーターをぶっ壊せ
Kawasaki (Go faster)
カワサキ (もっと速く)
Kawasaki (Go faster)
カワサキ (もっと速く)
Kawasaki (Go faster)
カワサキ (もっと速く)
BREAK THE DASH
メーターをぶっ壊せ
Beat knocking only time you knock me
ビートが鳴る時だけ俺を止められる
And I’m crashing out no point in trying to stop me
クラッシュしても止める意味なんてない
And I’m out of pocket going Tamagotchi
枠から外れてタマゴッチみたいに動き回る
I’m with one or eight somewhere in Miyazaki
1か8のやつらと宮崎のどこかにいる
She wanna ride me like a what?
彼女は俺に乗りたい、何みたいに?
She wanna ride me like a KAWASAKI
カワサキみたいに俺に乗りたいって
When I slip inside she had an out of body
俺が入ると彼女は魂が抜けたみたいになった
And I’m one of one you just a carbon copy
俺は唯一無二 お前はただのコピー
Money and the power had a surge
金と力が急上昇した
Gotta pay me what I’m worth
俺の価値分だけ払え
Kill my old habits had a purge
古い習慣を捨てて浄化した
She met me now she saying swerve
彼女が俺に会った後「曲がって」と言う
Stay inside your lane you can’t merge
自分のレーンにいろ 合流なんてできない
I wake up I’m ready no preparation
目が覚めたら準備万端 何も準備しなくても
If I want it it’s mine ain’t no separation
欲しいものは手に入れる 分ける必要なんてない
Check a bitch for the check at the destination
目的地で金のために女を調べる
My demons riding don’t show em’ mercy (No Mercy)
俺の悪魔が走る 容赦はしない (ノー・マーシー)
I might start a fire with no windows (Cut off the roof)
窓なしで火をつけるかも (屋根を切り落とせ)
Kawasaki (Go faster)
カワサキ (もっと速く)
Kawasaki (Go faster)
カワサキ (もっと速く)
Kawasaki (Go faster)
カワサキ (もっと速く)
BREAK THE DASH
メーターをぶっ壊せ
Kawasaki (Go faster)
カワサキ (もっと速く)
Kawasaki (Go faster)
カワサキ (もっと速く)
Kawasaki (Go faster)
カワサキ (もっと速く)
BREAK THE DASH
メーターをぶっ壊せ
序論 カワサキの疾走と哲学的探求
少年:
今日は「KAWASAKI」という
曲について話し合いたいんだ。
この歌詞には、スピード、自由、
そして自己を追求する
テーマが見えるけど、
それ以上に何か深い意味が
隠れている気がするんだ。
メロディウス:
良い着眼点だ、少年。
この曲は一見、
スピードやパーティーの快楽を
謳っているように思えるが、
その背後には自己実現や
内面的な葛藤、
そして現代社会の速さへの
欲望が見え隠れしている。
歌詞を通して、
疾走するバイク「カワサキ」を
中心に語られる
この物語を哲学的に探っていこう。
第1章 スピードと自由の哲学
少年:
「KAWASAKI (Go faster)」と
繰り返されるフレーズからは、
スピードへの渇望が伝わるよね。
でも、それって単に速さを
楽しんでいるだけじゃなくて、
何かを超えたいという欲求を
表しているんじゃないかな?
メロディウス:
その通りだ、少年。
スピードは古代から人類にとって
自由の象徴だった。
飛ぶ鳥に憧れるように、
速さは束縛からの解放を意味している。
しかし、ここで重要なのは、
その速さがただの快楽か、
それとも深い精神的追求かという点だ。
この歌詞では
「失うものなんてない」と
歌われている。
これは、恐れを捨てた存在が
スピードという行為を通じて
自己を確認しているようにも読める。
だが、その背後には危険や破壊が伴う。
「車輪が壊れるまで走る」という描写には、
無限の自由が持つリスクが象徴されている。
第2章 カワサキという象徴
少年:
歌詞の中で「カワサキ」は
単なるバイクとして描かれているようで、
もっと大きな象徴にも思える。
例えば、カワサキは何を意味しているの?
メロディウス:
カワサキは単なる乗り物以上の存在だ。
それは行動、速さ、そして力の化身だ。
カワサキを乗りこなすことは、
自分の限界を乗り越えることを意味している。
また、「手放しで曲がる」
という部分には、
完全なコントロールを放棄し、
自然や流れに身を委ねる態度が見える。
哲学的に言えば、
これは「非二元論」や
「流れの哲学」に通じる。
私たちの生き方も同様に、
すべてを制御しようとせず、
ある種の無意識や直感に頼ることが
重要だと教えているのだろう。
第3章 悪魔と葛藤の表現
少年:
歌詞には
「俺の悪魔が走る 容赦はしない」
ともあるけど、
これは何を意味しているんだろう?
単に過激さを強調しているのかな?
メロディウス:
いや、これは
もっと深い内面的な葛藤を
表していると解釈できる。
悪魔とは私たちの中の
破壊衝動や欲望の象徴だ。
スピードと快楽を追求する一方で、
それがもたらす
自己破壊的な側面をも認識しているように見える。
さらに、「火をつける」
「屋根を切り落とす」というイメージは、
既存の枠組みや制約を壊す行為だ。
哲学的には、これはニーチェの
破壊は単なる終わりではなく、
新たな創造の始まりを意味する。
歌詞の中の悪魔も、
単なる敵ではなく、
自己実現のための原動力と見なすべきだ。
第4章 一体性と自己の探求
少年:
歌詞の中で
「俺は唯一無二 お前はただのコピー」
と言っている部分も興味深いよ。
ここには自己肯定の強い
メッセージが込められているよね。
メロディウス:
その部分は、
個の独自性と
自己探求の重要性を強調している。
しかし同時に、
それは現代社会における
他者との比較や模倣の問題をも
浮き彫りにしている。
誰もが個性を求める一方で、
真に「唯一無二」であることは難しい。
この歌詞の「カワサキ」は、
独自性を象徴している。
乗り手である自分が
その速さや力を完全に支配し、
一体化することで「俺は俺だ」
という感覚を得るのだろう。
しかし、この独自性は
他者との対比によって確立されるため、
ある種の孤独や競争も伴う。
哲学的に見れば、これは存在論的な問いかけだ。
「自分とは何か?」
「他者の中で自分をどう定義するのか?」
というテーマがこの部分に含まれている。
結論 疾走の向こう側にあるもの
少年:
最後に、「KAWASAKI」という
曲全体を通して何が伝えられているのか、
先生の考えを教えてほしいな。
メロディウス:
この曲は、一見するとスピードや
快楽の賛美のようだが、
その奥には哲学的な問いかけが隠されている。
スピードは単なる刺激ではなく、
自由への渇望や自己超越の象徴だ。
しかし、それと同時に破壊や
葛藤、孤独を伴うものでもある。
カワサキに乗り、
風を切り裂き、
限界を超える行為は、
私たちが日々直面する
人生の挑戦そのものだ。
この曲は、制約や恐怖を乗り越え、
真に自由であるためには
何が必要かを問いかけている。
そして、それを手に入れるには、
破壊と創造、快楽と苦痛、
自己と他者の間で揺れることを
恐れない勇気が求められる。
少年:
深い話だね。
スピードや楽しさだけじゃなくて、
人生そのものの象徴なんだね。
「KAWASAKI」を聴くたびに、
今日の話を思い出すよ。
メロディウス:
良い気づきだ、少年。
哲学はどこにでも潜んでいる。
次に疾走感を味わうとき、
そこにどんな問いが
隠されているかを見つけてみるといいだろう。