音楽に哲学を

~国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】Awesome City Club(オーサムシティークラブ)/雪どけ この曲の意味とは?一瞬で消える雪の美しさが恋愛と相関する理由を哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

Awesome City Club
雪どけ

について哲学的に考察していく。


 

Awesome City Club「雪どけ」MV

www.youtube.com


雪どけの歌詞

乾風さえぬくもり求め
彷徨ってる恋人たちが
寄り添って囀れば
街路樹の葉は落ち切らずに
終わりの気配
心模様描いたようなワンシーン
最後のバスを見送って
手と手が雪を溶かした
愛のうたは今夜僕らを乗せ
どこまで届くだろう
乾いた心も癒えるだろう
雪が降る夜は
「今年ももう終わるね」と
照れくさそうに君は笑った
冬の匂いがした
帰れない理由を探してた
真っ白く染まる世界で
愛のうたは今夜僕らを
乗せどこまで届くだろう
繋いだ心確かめよう
雪が降る夜は
「時を止めれたらいいのに」と
冗談ぽく僕も笑った
君の匂いがした
眩しく見える昨日より
限りある今が愛しい
やわらかい思い出に
そっとさよなら告げたら
愛のうたは今夜僕らを乗せ
どこまで届くだろう
乾いた心も癒えるだろう
雪が降る夜は
街は眠りの中積もる
雪は僕らを急かすように
遠回りの帰り道を照らし続けた
照らし続けた
君との愛のうた

 

序論

少年: 
「雪が降る夜の歌だよ。

この詩、なんだか心が温かくも少し切なくなるんだ。

 

愛や時間について

何か深い問いかけがある気がする。」

 

メロディウス:
 「確かにこの歌詞には、

時間の有限性や愛の普遍性、

そして人間の心の変化が

織り込まれているようだね。

 

では、これを共に考察しよう。

まずはモノクローム

空と乾いた風から始めるとしよう。」


 

第1章  「モノクロームの空」と人間の感受性

少年: 
「歌詞の最初にある

モノクロームの空』って、

なんだか寂しさを感じる。

 

色がない世界って、

人の心もそんなふうに

感じることがあるのかな。」

 

メロディウス:
 「その通りだ、少年。

モノクロームという言葉が示すのは、

感情の乏しい、

あるいは無機質な状態かもしれない。

 

だが、それは同時に、

人間の感受性が何かを

求めている状態でもある。

 

乾いた風にぬくもりを求めるように、

人は冷たさの中で

温かさを渇望する存在なのだ。」

 

少年:
 「つまり、この空は

人間の心そのものを映しているんだね。

 

だから、彷徨っている恋人たちが

寄り添うことで、

温かさが生まれるのかな。」

 

メロディウス:
 「そうだ。

 

そして、彼らの囀りが

街路樹の葉を落としきれないのは、

終わりの気配すら愛によって遅れる、

という象徴的な意味かもしれない。」


 

第2章 愛と時間の交錯

少年:
 「次に出てくる

『最後のバスを見送って、

手と手が雪を溶かした』

っていう部分、

すごく情景が浮かぶよ。

 

だけど、時間が限られている感じもするね。」

 

メロディウス: 
「実に鋭い。

最後のバスは、時間の象徴だ。

 

人間の一日は限りがあり、

その終わりを意識することで、

かけがえのなさが浮かび上がる。

 

愛のうたがどこまで届くかは、

時間に逆らおうとする人間の願いでもあるのだ。」

 

少年: 
「でも、冗談めかして

『時を止められたらいいのに』

と言うけど、時間は止まらない。

 

それが悲しいようでもあり、

美しいようでもあるね。」

 

メロディウス:
 「まさにその通り。

 

愛と時間は、

常に矛盾しながらも

調和している。

 

限りある時間の中で、

愛の瞬間を輝かせることこそ、

人間の生きる意味の一部なのだ。」


 

第3章 雪が象徴する癒しと別れ

少年:
 「この歌詞の中では雪がよく出てくるね。

 

雪って冷たいけど、

癒しの象徴みたいにも感じるよ。」

 

メロディウス: 
「鋭い指摘だ、少年。

 

雪は冷たさを象徴する一方で、

その白さと静けさは、

心の浄化や癒しを意味することが多い。

 

この詩では、

雪が二人の愛を包み込む一方で、

帰れない理由を探す迷いも表している。」

 

少年: 
「確かに、

『やわらかい思い出に

そっとさよなら告げたら』

という歌詞からも、

雪が何か終わりを導いている感じがするね。

 

でも、それが寂しいだけじゃ

ないように思える。」

 

メロディウス:
 「そうだ。

この詩は、別れや終わりを

完全な喪失としてではなく、

次の一歩を踏み出すための

区切りと捉えている。

 

雪が積もり街を照らすように、

遠回りの帰り道もまた人生の一部なのだ。」


 

結論 愛のうたの行方

少年: 
「最後に『君との愛のうた』で

締めくくられるね。

 

この歌は、結局どんな結論に

たどり着いているのかな?」

 

メロディウス:
 「この歌の結論は、

愛そのものが終わりではなく、

次の始まりへの架け橋であることを示している。

 

愛のうたは、

どこまで届くか分からないけれど、

その響きは確実に人の心を癒し、温める。

 

そして、雪が降る夜は、

その愛を深く感じる特別な時間だ。」

 

少年: 
「そうか。愛は時間に縛られるけど、

心に残るものなんだね。

 

限りある今を大事にすることが、

愛を永遠にする方法なのかもしれない。」

 

メロディウス:
 「その通りだ、少年。

この詩が語りかけるのは、

雪のように一瞬で消えるものの中にこそ、

美しさと真実があるということだ。

 

そして、その中で紡がれる愛のうたこそ、

人間の生きる証だろう。」