諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
乃木坂46
それまでの猶予
について哲学的に考察していく。
乃木坂46「それまでの猶予」MV
それまでの猶予の歌詞
午前0時過ぎの古い体育館
耳をつんざくようなクラブミュージック
誰かが持ち込んだ巨大なスピーカー
コンピューターが操る照明
Why don't we?
Why don't we?
Why don't we?
Why don't we?
大人たちに隠れて
We wanna dance
We wanna dance
We wanna dance
We wanna dance
夜が明けるまで踊りたい
企んだのは誰?
参加したのは誰?
帰ったのは誰?
恋をしたのは誰?
眠るように
僕たちは生きていたいだけ
どんな夢を見ていても
いつか必ず覚める
若さとは目を瞑ること
それまでの猶予なんだ
NaNaNa NaNaNa NaNaNa NaNaNa
NaNaNa NaNaNa NaNaNa NaNaNa
フローリングの上で
ステップを踏んで
床が鳴いているような靴の音
昼間の顔と違う集団の心理
優等生でいられない抵抗
Wanna be an adult
Wanna be an adult
Wanna be an adult
Wanna be an adult
学校の監獄で
What do you think?
What do you think?
What do you think?
What do you think?
どうやればあっと驚くと思う?
首謀者は誰だ?
さあやったのは誰だ?
逃げたのは誰だ?
楽しんだのは誰だ?
踊るように
君たちも生きたいだけだろう?
一度きりの人生だ
堕落とは悪じゃなく
快楽を知ることかい?
いつまでが猶予なんだ?
NaNaNa NaNaNa NaNaNa NaNaNa
NaNaNa NaNaNa NaNaNa NaNaNa
踊っているのは誰だ?
止めていたのは誰だ?
眠るように
僕たちは生きていたいだけ
どんな夢を見ていても
いつか必ず覚める
若さとは目を瞑ること
それまでの猶予なんだ
NaNaNa NaNaNa NaNaNa NaNaNa
序論
少年:
この歌詞を読むと、
不思議な感覚になるんだ。
「若さとは目を瞑ること」なんて、
意味深だよね。
でも、どうして目を瞑ることが
若さを象徴するんだろう?
メロディウス:
確かに、興味深いテーマだね。
歌詞全体から感じるのは、
若者たちの自由への渇望と、
その裏に潜む儚さだ。
この「目を瞑る」という表現には、
一種の哲学的洞察が
含まれているように思える。
では、この歌詞を通して、
若さ、自由、
そして人生の猶予について考えてみようか。
第1章 若さとは目を瞑ること
少年:
若さを「目を瞑ること」と
表現しているけど、
どういう意味だろう?
僕には、「現実を見ない」っていう
消極的な意味に感じるんだ。
メロディウス:
興味深い解釈だね。
だが、別の見方もある。
「目を瞑る」ことは、
現実から逃げるだけではなく、
むしろ目の前の瞬間に
集中することでもあるのではないか?
例えば、踊りに夢中になる若者たちは、
未来や過去を考えることなく
「今」を生きている。
少年:
つまり、「目を瞑る」ことで、
余計なものを排除して
純粋な若さを表現しているんだね。
でも、そんな瞬間も
「いつか必ず覚める」って
歌詞にあるから、
永遠には続かないのかな?
メロディウス:
そうだ。
その「目を瞑ること」が
若さの特権であり、
同時に時間的な制約を伴うのだろう。
この「猶予」という言葉が示すのは、
若さが一時的なものであり、
そこに込められた刹那的な輝きなのだ。
第2章 自由と抵抗としてのダンス
少年:
次に、「体育館で踊る若者たち」
という描写について話したい。
これは単なるパーティーの話じゃなくて、
何か深いメッセージがあるように思えるんだ。
メロディウス:
面白い視点だね。
この歌詞では、
昼間の抑圧された学校生活と対比する形で、
夜の解放的なダンスが描かれている。
ここにあるのは、
若者たちが社会の規範や期待から
一時的に解放される瞬間だ。
少年:
「優等生でいられない抵抗」って
歌詞もあるし、
確かに学校や大人への
反発心が表現されているよね。
でも、踊ることで何かを得られるのかな?
メロディウス:
ダンスそのものが抵抗の象徴だ。
規範に従う日常から抜け出し、
身体を通じて自己を表現する行為だね。
また、共同体の中で自由を感じる
という点でも重要だ。
「床が鳴いているような靴の音」には、
若者たちの生命力や連帯感が感じられる。
第3章 人生の猶予と快楽の意味
少年:
歌詞の中で
「堕落とは悪じゃなく快楽を知ることかい?」
というフレーズが気になる。
堕落と快楽ってどう違うんだろう?
メロディウス:
これは非常に哲学的な問いだね。
「堕落」とは一般的に
否定的な意味を持つが、
この歌詞では快楽を求めることが
否定されるべきではない、と
示唆しているようだ。
若者たちにとって、
快楽を知ることは自己発見の一環とも言える。
少年:
でも、それがいつか
「覚める」ものなら、
追い求める意味はあるのかな?
メロディウス:
そこにこそ人間の矛盾がある。
「快楽」や「自由」を
追い求めながらも、
それが永続しないことを知りつつ、
なお踊り続ける。
これは、人生そのものを
象徴しているのではないかな。
私たちは一度きりの人生で、
何かに夢中になりながら、
終わりを受け入れる準備をしている。
結論 若さと人生の有限性
少年:
最後に、「若さとは目を瞑ること」の
本当の意味が少しわかった気がするよ。
それは、現実の重みから解放され、
一瞬の輝きを享受することなんだね。
メロディウス:
その通りだ。
若さは一時的な猶予期間であり、
その中で私たちは自由や快楽を体験し、
人生の儚さを学ぶ。
この歌詞は、若者たちの瞬間的な幸福と、
それを超えた
普遍的な人間のテーマを見事に描いている。
だからこそ、多くの人の心に響くのだろう。