諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
LEX
この世界に国が無かったら
について哲学的に考察していく。
- LEX「この世界に国が無かったら」MV
- この世界に国が無かったらの歌詞
- 序論
- 第1章 「国」という枠組みの役割
- 第2章 「言語の統一」とその光と影
- 第3章 優しさと贖罪の哲学
- 第4章 「変わり者」としての価値
- 結論 新しい世界のビジョン
LEX「この世界に国が無かったら」MV
この世界に国が無かったらの歌詞
ありがとう
ママの背中追いました
泣いたら一緒に
泣いてくれました
貧乏な家庭で育ちました
母親は私に謝りました
父親を憎んでいました
でもこの寝顔を
ずっと見ていたね
この世界の国がなかったら
この世界の言語が
同じだったら
どれだけの涙が
減ったんだろうか
どれだけの団結力が
生まれたんだろうか
あなたにひどいこと
してしまいました
素晴らしい心に
泥を塗りました
それでもあなたは
告げ口もせず
さよならと手紙を
残しました
優しさを今は覚えました
私の過ちを認めましょう
あなたに届けと
これを書きました
あなたに俺がいることを
別に今は離れ離れでもいい
10年後20年後
また会いましょう
ここにいるよ
頑張れ頑張れ俺
頑張れよ
頑張れ私
みんな頑張れ
本当に頑張れ
ほんとう頑張れよ
がんばれ
この世界に国がなかったら
この世界の言語が
同じだったら
どれだけの涙が
減ったんだろうか
どれだけの団結力が
生まれたんだろうか
顔立ちも体型も年齢も
肌の色も
どうでもいいでしょう
俺たちは地球の子供たち
それだけで幸せだと思うのよ
ロクデナシの俺が思うこと
ロクデナシの俺が願うこと
他人に笑顔与えましょう
変えてここの日本を
幸せになりましょうよ
お母さんからもらった
宝物が一つあります
変わり者っていうのは
なによりも
自慢できる事です
そこの男も
そこの女もみんなで
この世界に国がなかったら
この世界の言語が
同じだったら
どれだけの涙が
減ったんだろうか
どれだけの団結力が
生まれたんだろう
序論
少年:
「メロディウス、
LEXの『この世界に国が無かったら』
を聞いたよ。
歌詞がすごく心に響いたんだ。
でも、この世界に本当に
国が無かったら、どうなると思う?」
メロディウス:
「少年よ、それは興味深いテーマだ。
国が無い世界というのは
一見すると争いもなく、
人々が一つにまとまる理想のように思える。
しかし、それは同時に
多くの問題も孕む概念だ。
この歌詞を基に、私たちは
その可能性を探求してみよう。」
第1章 「国」という枠組みの役割
少年:
「歌詞では
『この世界の国がなかったら、
どれだけの涙が減ったんだろうか』
って言ってた。
確かに国同士の争いが無くなれば、
戦争も無くなるかもしれないよね。」
メロディウス:
「その通りだ。
しかし、国は争いを生む一方で、
人々にアイデンティティや
帰属意識を与えてきた。
国という枠組みがなければ、
今度はどんな単位で人々が
団結するのかを考える必要がある。」
少年:
「でも、国があることで
人種や文化の違いが
強調されてしまうんじゃないかな。
それが偏見や差別に
つながることも多いよね。」
メロディウス:
「それは否定できない。
しかし、差異そのものが
悪いわけではない。
問題はその差異をどう捉え、
他者との関係性を築くかだ。
国が無ければ、
むしろ新たな枠組み――
例えば経済や思想――
で争いが生まれる可能性もある。」
第2章 「言語の統一」とその光と影
少年:
「じゃあ、言語が
同じだったらどうかな?
『この世界の言語が同じだったら、
どれだけの団結力が生まれたんだろうか』
とも言ってたよ。」
メロディウス:
「言語が統一されれば、
確かにコミュニケーションが容易になり、
誤解も減るだろう。
しかし、言語は単なる
意思疎通の道具ではなく、
文化や歴史を体現するものだ。
統一が進むことで
失われる多様性も
考慮しなければならない。」
少年:
「でもさ、みんなが
同じ言葉を話せたら、
きっともっと平和になれる気がするよ。」
メロディウス:
「確かにそうかもしれない。
しかし、言葉が同じでも、
人間の心に潜む感情や
価値観の違いは消えない。
むしろ、同じ言葉を使うことで
対立が表面化することもあるだろう。」
第3章 優しさと贖罪の哲学
少年:
「歌詞の中で、
『あなたにひどいことを
してしまいました』と
謝罪している部分があるよね。
でもその後、『優しさを今は覚えました』
って言ってて、それがすごく救いに思えた。」
メロディウス:
「その部分は、
人間の本質的な罪と
贖罪の物語を思い起こさせる。
人は過ちを犯しながらも、
そこから学び成長することができる。
それが個人だけでなく、
集団や世界規模で起これば、
真の平和に近づくかもしれない。」
少年:
「でも、過ちを認めるのって
難しいよね。
歌詞みたいに誰も責めずに
手紙を残して去るなんて、
普通はできないよ。」
メロディウス:
「確かに難しい。
しかし、過ちを認めることは
弱さではなく、むしろ強さだ。
それを可能にするのは、
やはり人間同士の優しさや
信頼関係だろう。
だからこそ、
互いに許し合う心が重要なのだ。」
第4章 「変わり者」としての価値
少年:
「『変わり者っていうのは
なによりも自慢できる事です』
って言葉が印象的だったな。
普通じゃないことが宝物だなんて、
なかなか言えないよね。」
メロディウス:
「その一節は、
個性と多様性の価値を謳っている。
少年、君が言ったように、
国や言語が人々を
分け隔てることがある。
しかし、逆に個人の違いを
認め合うことで、
新しい価値や可能性が生まれるのも事実だ。」
少年:
「じゃあ、変わり者であることって、
社会にどう影響を与えるんだろう?」
メロディウス:
「変わり者は時に
社会の常識を打破し、
新しい道を切り開く存在だ。
それは一人ひとりが
持つ独自性を肯定し、
共存の可能性を広げる行為だ。」
結論 新しい世界のビジョン
少年:
「じゃあ結局、
この歌詞が伝えたいのは、
国や言語の壁を越えた
新しい世界の形ってことなのかな?」
メロディウス:
「その通りだ。
しかし、それは国や言語を
完全に無くすことではない。
むしろ、違いを認め合いながらも、
共通の目標を持つ世界だ。
『ロクデナシの俺が思うこと』
という謙遜の中にも、
深い願いが込められている。」
少年:
「そうか。みんなが
『地球の子供たち』として
一つになるってことだね。」
メロディウス:
「そうだ、少年。
最終的に、私たちが目指すべきは、
争いを減らし、
違いを乗り越えた団結力を築くことだ。
この歌詞はそのための希望と、
行動を促すメッセージなのだよ。」