諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
Chilli Beans.
cyber
について哲学的に考察していく。
Chilli Beans.「cyber」MV
cyberの歌詞
Hey ちょっと待って
感動のゴミも掴み
全て体験とトントン
珍装備終わってんね
ったく使命感で
生き抜いてんの?
トントン
ちょっと待って
今度の土曜
君とのデートで
油断していたい
痛い 居たい抱く
温度はガラスの上
ヘドロstory
人助けッテ 勘弁
マジぬくぬく居たい
だいたい全員夢で泣く
カラスのくせに
強くなれ忘れるな
踏ん張れよ早くだ
あの子の為
現実というcloudy
See you tomorrowで背を
強くなれ忘れるな
今度の土曜はデートの日だ
そーだgetで無念信念
撃退-宇宙亡霊軍
きっとそうだ メガネboy
姿くらまし 皆わかんだ
君を守る究極バディー
超coolさ
「今行くよ!花ちゃ〜ん」
人助けで恩返す
ah イチャイチャしたい
だいたい全部夢のせい
大したもんで
強くなれ忘れるな
はみ出せ早くだ あの子の為
現実というcloudy
See you tomorrowで背を
強くなれ忘れるな
今度の土曜はデートの日だ
そーだgetで無念信念
撃退-宇宙亡霊軍
あの子の為
立ち上がれ傷を作ってでも
終われば最高なムードで
You can fly.
yea comeback !
I am your hero
序論
少年:
メロディウス、この歌詞、
めちゃくちゃカオスだけど、
どこか引き込まれるんだよね。
特に、「人助けッテ勘弁」とか
「現実というcloudy」ってフレーズ。
なんだか、現代を生き抜く
人間の感情が詰まっている気がする。
メロディウス:
確かに、少年。
この歌詞には、現代の人間が直面する
複雑な葛藤や矛盾が
散りばめられているようだ。
感情、使命感、夢と現実、
自己犠牲、そして自己実現。
それらが絡み合いながら、
一種の「英雄譚」として表現されている。
少年:
英雄譚っていうと
壮大すぎる気もするけど、
確かに「君を守る究極バディー」とか
「撃退-宇宙亡霊軍」とか、
それっぽいフレーズもある。
じゃあ、この歌詞を深掘りしていこうよ!
メロディウス:
よかろう。では、第1章から始めよう。
第1章 感情のカオスと自己矛盾
少年:
まず、「感動のゴミも掴み」って
どういうことだろう?
感動って普通、ゴミ扱いされないよね。
掴むっていうのも、
無理矢理手に入れようとしている感じがする。
メロディウス:
ここで語られているのは、
無秩序な感情や経験の洪水だろうな。
人は感動を追い求めるが、
そこに含まれる不純物
つまり、自分にとって
不快な経験や雑念さえも
受け入れなければならない。
人生そのものが「ゴミ」も含む
総体的な体験として捉えられている。
少年:
「全て体験とトントン」ってフレーズも、
それを肯定しているのかな?
いいことも悪いことも、結局は同じだよって。
メロディウス:
そうだ。
「トントン」とは、
バランスを取る行為の暗喩だ。
だがその裏には、
「使命感で生き抜いてんの?」
という自己疑問がある。
これは、感情や使命感に縛られつつも、
真の自己を探している葛藤だと言えよう。
第2章 夢と現実の曖昧さ
少年:
「だいたい全員夢で泣く」って部分、
切なくない?
夢が理想だとしても、
そこですら人は泣いているんだ。
メロディウス:
このフレーズには、
人間の根源的な孤独が見える。
夢とは通常、現実からの
逃避でありながらも、
理想の到達不可能性を
思い知らされる場だ。
つまり、夢と現実の
どちらにおいても
完全な安息は得られないのだ。
少年:
でもさ、「現実というcloudy」って部分、
ちょっと曖昧な感じがする。
雲っている現実を指しているのかな?
メロディウス:
その通りだ。
「cloudy」は、現実が不透明であり、
不確定であることの象徴だ。
さらに、「See you tomorrowで背を」
というフレーズは、
曖昧な現実を受け入れつつ、
未来へ進む希望を示唆している。
背を向ける行為は一見逃避だが、
実は新たな可能性への歩み出しでもある。
第3章 使命感と愛の狭間で
少年:
歌詞には「君とのデート」とか
「イチャイチャしたい」みたいな、
すごく個人的な願望も出てくる。
でもその一方で、「人助けで恩返す」
みたいな社会的な使命感もあるよね。
これって、どういう関係なんだろう?
メロディウス:
それは、個人的幸福と他者への
奉仕の二律背反だ。
人は自己満足を求めながらも、
社会的責任を果たす存在だ。
歌詞は、この矛盾を抱えながら
生きる現代人の姿を描いているのだろう。
少年:
「あの子の為」とか
「君を守る究極バディー」って部分、
結構ヒーロー的な役割を
自分に課してるよね。
自己犠牲の精神も感じる。
メロディウス:
その通りだ。
しかし、それは純粋な
自己犠牲というよりも、
自分の存在意義を
確立するための行為だと言える。
誰かを守ることで
自分の価値を証明しようとしているのだ。
第4章 英雄と自己実現
少年:
「撃退-宇宙亡霊軍」とか
「I am your hero」って
急にスケールが大きくなるけど、
これはどういう意味?
メロディウス:
宇宙亡霊軍は、
現実の象徴として捉えられる。
つまり、個人が直面する困難や不安、
あるいは社会的なプレッシャーを
擬人化しているのだ。
そして、「I am your hero」
という宣言は、
自己実現の頂点を示している。
困難を乗り越えることで、
自己の価値を確立するというメッセージだ。
少年:
「終われば最高なムードで」
「You can fly」って部分も、
達成感や解放感が伝わってくるよね。
メロディウス:
そうだ。
ここには、全ての苦難を
乗り越えた先にある
希望と喜びが描かれている。
しかし、それは一時的なものであり、
また新たな困難が訪れる
という暗黙の了解も含まれている。
結論
少年:
なんか、この歌詞って結局、
矛盾だらけの人間の姿を描いてる気がする。
使命感とか愛とか、
現実とか夢とか、全部ごちゃごちゃで。
メロディウス:
その通りだ、少年。
この歌詞が提示するのは、
矛盾や混沌を受け入れながら、
それでも前に進むという生き方だ。
人生は「現実というcloudy」で
ありながらも、
「You can fly」という
希望を持つことができる。
これが、現代の「英雄」の姿なのだろう。
少年:
じゃあ僕らも、
ゴミだって掴みながら進むしかないのかな。
メロディウス:
そうだ。そしてその過程こそが、
人生を生きるということなのだよ、少年。