諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
B'z
イルミネーション
について哲学的に考察していく。
- B'z「イルミネーション」MV
- イルミネーションの歌詞
- 序論
- 第1章 光の色が象徴する人生の多様性と希望
- 第2章 壊れた物の再生と再生の意味
- 第3章 個の光と全体の輝きの調和
- 結論 イルミネーションが語る人生の再生と調和
B'z「イルミネーション」MV
イルミネーションの歌詞
君の1番好きな
歌を聴きながら進もう
暮れ残る空の下
浮かぶ山並み
曲がりくねった道をハモリ
進む君と僕のハイビーム
ホントにあるよね
ウソじゃないよね
夢で見たイルミネーション
誰かが誰かのために灯す
愛まぶしたセレブレーション
Lights on, shine on
はずむ息
震えたっていいよ
ここは何処なのか
わからないのが
なんか嬉しい
君だけがただ一個の
僕の知ってるもの
心細さが勇気になる
君と一緒にいるならね
ホントにあるんです
ウソじゃないんです
息を呑むイルミネーション
透き通る風の中
僕らの頬を染めてくでしょ
Lights on, shine on
うるわしき
花は開く
ガッカリもションボリも丸めて
噛み締めて飲み込んで
ずっと諦めないでいられたら
クライマックスは続く
ホントにあるんです
ウソじゃないんです
ユメが萌えるイルミネーション
生まれてきたこと誇れるように
その心飾るでしょう
Lights on, shine on
狂おしき
鐘が響く
序論
B’zの「イルミネーション」は、
歌詞が人生の旅路や
光の象徴性を通じて
希望と再生を描く作品です。
その歌詞に対応するMVは、
視覚的にも深いメッセージを
投げかけています。
特に「三原色の赤、青、緑の
光が重なり白・黄色が生まれること」
「壊れた物が再生され、
イルミネーションとして輝くこと」
という特徴は、
歌詞のテーマと密接に結びついています。
これを通して、
本楽曲が持つメタファーを解釈してみましょう。
第1章 光の色が象徴する人生の多様性と希望
疑問
歌詞には「君と僕のハイビーム」
「透き通る風」
「息を呑むイルミネーション」など、
光や色彩に関連する表現が頻出します。
これらの表現が、
MVでの光の描写と
どのように結びつくのでしょうか?
考察
赤、青、緑は光の三原色であり、
それぞれが別々の性質を持ちながらも、
重なり合うことで新たな色
(黄色や白など)が生まれます。
この現象は、「個々の存在や
体験が交わることで新たな価値が生まれる」
という人生観を象徴していると考えられます。
歌詞の「君と僕」が互いの存在を
光として捉えていることは、
この三原色が重なり、
イルミネーションとして輝く
MVのビジュアルと響き合います。
また、赤は情熱や愛、
青は冷静や理性、
緑は調和や生命力を
象徴すると解釈できます。
これらが交わることで
人生の複雑さ、
そしてその中に見いだせる
美しさが表現されているのです。
歌詞にある
「ホントにあるよね、ウソじゃないよね」
という言葉は、
こうした多様な経験が交わり、
唯一無二の瞬間が
現実のものとして輝く感動を
示していると言えるでしょう。
第2章 壊れた物の再生と再生の意味
歌詞とMVの関連
歌詞には、
「ガッカリもションボリも
丸めて噛み締めて飲み込んで」
「ずっと諦めないでいられたら」
というフレーズがあります。
これらは、悲しみや失敗を
糧として未来に進む力を暗示しています。
このテーマは、壊れた瓶や物が再生され、
イルミネーションとして輝く
MVの描写に深く結びついています。
考察
壊れた物が再生されるという描写は、
人生における挫折や喪失、
さらには傷ついた経験
そのものを象徴していると考えられます。
歌詞の「心細さが勇気になる」や
「生まれてきたこと誇れるように」
というフレーズは、
この再生のプロセスを歌っているように思えます。
再生されて輝き出す物たちは、
ただ元の形に戻るだけでなく、
新たな価値を持ったものとして
生まれ変わっています。
これは、失敗や痛みを通じて人が成長し、
より輝きを増す姿を
表現しているのではないでしょうか。
歌詞の「イルミネーション」は、
こうした再生後の新たな輝きを
象徴していると解釈できます。
さらに、再生された物が
イルミネーションとして
輝くという点から、
「壊れる」という経験が人生の本質であり、
それを経てこそ得られる
光があるというメッセージが
込められていると感じます。
この光は、単なる外的な装飾ではなく、
人の内面から生まれる
真実の輝きなのでしょう。
第3章 個の光と全体の輝きの調和
歌詞とMVの関連
歌詞の中で
「誰かが誰かのために灯す」
「君だけがただ一個の僕の知ってるもの」
といった表現が、
個々の存在の光と、
それが全体の調和を
生み出す重要性を語っています。
このテーマは、
MVにおける
「光が重なり合い、全体を輝かせる」
というビジュアルに直結します。
考察
MVでは、個々の色の光が
それぞれ独立して存在する一方で、
重なり合うことで新たな輝きを放ちます。
これは、個々の存在が
独立して尊重されつつも、
それらが交わり合うことで
大きな調和や美しさが生まれる
というメッセージと捉えられます。
歌詞の「君と僕」は、
ただの二人ではなく、
人間関係全般を
象徴しているのかもしれません。
人と人が出会い、
関わり合うことで、
新たな価値や輝きが生まれる
という普遍的なテーマが
込められているように思えます。
また、「狂おしき鐘が響く」
という歌詞は、
個々の存在が共鳴し合い、
大きな一つのハーモニーを生み出す
瞬間を表しているのではないでしょうか。
人生の中で、
こうした瞬間こそが、
イルミネーションとしての
最高の輝きを放つのだと解釈できます。
結論 イルミネーションが語る人生の再生と調和
B’zの「イルミネーション」は、
歌詞とMVが緻密に絡み合い、
人生の本質的なテーマを描き出しています。
MVにおける
赤、青、緑の光の重なり
や壊れた物の再生は、
人生の中で起こる多様な経験、挫折、
そしてそこから生まれる
希望と調和を象徴しています。
歌詞の中で繰り返される
「ホントにあるよね、ウソじゃないよね」
というフレーズは、
こうした輝きが単なる夢や幻想ではなく、
現実の中で確かに存在するものだと
私たちに訴えています。
この歌とMVが伝えるのは、
人生の中で壊れた瞬間や
困難な経験こそが、
私たちを再生させ、
より大きな光を放つ存在へと導く
というメッセージです。
最後の「狂おしき鐘が響く」は、
その集大成としての
人生のドラマ性を象徴しています。
個々の色や存在が混ざり合い、
一つの輝きとなって全体を照らす。
それこそが、この作品が示す
「イルミネーション」の
真髄なのではないでしょうか。