諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
について哲学的に考察していく。
神はサイコロを振らない「火花」MV
火花の歌詞
走馬灯のよう流る冥土で
溺れまいと掻き分ける運命
命乞いし腰抜けの様なら
一矢報いて果てよう
旅の終わりは極楽浄土
ならばいっそ
咲かせてみせよ大輪の花
威風堂々
火花舞い散って漂よう
疾風の如し時代で
身を任せて何処へ往こう
春が吹雪いている
財も宝も名もかなぐり捨てる
地図にない園
這ってでも往け
志した同士達の血溜まり
屍の山を越えて
何者の子で何処の国で
生い立ちの
幸か不幸かじゃなく
果たすべき大義
何の為に咲いて朽ちるか
正体不明能面の声明
皮ごと剥がしてくれよう
丸腰で迎え討つ狂気は
死せど増してゆくばかり
化けてでも生に縋っていたい
惜しくないなんて思ってた
この痛みも色付いてゆく
諸行に無常ならば
尚更くたばるつもりはない
猟奇的運命に抗いたい
そう易々と溺れまいと
舌先で繋ぎ止める蜘蛛の糸
あの世で待つ彼奴には
未だ逢えない
踏み締める諸行無常
序論
少年:
この歌詞には
運命、死、そして生きる意義
についての深いテーマが
隠されているように思えます。
「火花舞い散って漂よう」という表現は、
何か儚いものを感じさせますが、
それでも抗う姿勢が描かれているようです。
どう解釈すればいいのでしょう?
メロディウス:
少年よ、君が感じた通り、
この歌詞は生と死、運命への抗い、
そして自己の意義についての
問いを投げかけている。
人間は時に、運命という名の
「走馬灯」に流される存在でありながら、
その中で「大輪の花」を
咲かせようとするものだ。
この歌詞を通して、
人生の儚さと不屈の意志について考えてみよう。
第1章 運命と生への抗い
少年:
最初の「走馬灯のよう流る冥土で」
という部分は、
人生が過ぎ去る様子を
走馬灯に例えているのでしょうか?
それとも、死後の世界を
指しているのでしょう?
メロディウス:
どちらの解釈も可能だが、
重要なのはその動きだ。
人生も死後も、
時は絶え間なく流れ、
私たちはその中で
「掻き分ける」ように
進まねばならない。
「溺れまい」という意志は、
流れに抗おうとする
人間の姿勢を表している。
君はどう思う?
人間は抗うべきなのか、
それとも受け入れるべきなのか。
少年:
僕は、抗うことが
人間の本能だと思います。
たとえ無力でも、
ただ流されるだけでは
存在意義がないように感じます。
メロディウス:
その通りだ。
しかし、歌詞の
「命乞いし腰抜けの様なら、
一矢報いて果てよう」
という部分には、
抗うことが単に
生き延びるためではなく、
何らかの「意味」を持つためであることが
示されている。
抗いの中で、人は自らの
存在価値を見出すのだろう。
第2章 生きる目的と大義
少年:
でも、「咲いて朽ちる」という表現は
少し矛盾しているようにも感じます。
咲くことが成功や
生きる目的を象徴しているなら、
どうして朽ちる運命にあるのでしょう?
メロディウス:
儚さが含まれるからこそ、
咲くことの意味が増すのだよ、少年。
「咲いて朽ちる」ことを知りつつも、
「咲かせてみせよ大輪の花」という意志が、
この歌詞の核心だ。
この意志は、
どのような形であれ
「果たすべき大義」に繋がっている。
つまり、咲くことは
単なる自己満足ではなく、
他者や世界に影響を与える行為だ。
少年:
それが「大義」ですね。
でも、歌詞の中には
「志した同士達の血溜まり」や
「屍の山を越えて」といった
過酷なイメージもあります。
目的のためには犠牲が
避けられないということでしょうか?
メロディウス:
そうだ。
それは人生が
「何の為に咲いて朽ちるか」という
問いに直面する場面だ。
犠牲や苦難を通してこそ、
人間は己の「使命」を自覚する。
だが、それが幸せを
保証するわけではない。
「地図にない園」へ進むことは、
未知と危険への挑戦だ。
第3章 無常と生の価値
少年:
でも、もし「諸行無常」であるなら、
すべてが変化し、
いつか失われるなら、
抗うことに意味はあるのでしょうか?
メロディウス:
君の疑問は核心を突いている。
「諸行無常」とは、
すべてが変わりゆく
真理を示している。
しかし、この歌詞は
むしろその無常を受け入れつつ、
「尚更くたばるつもりはない」
と語っている。
無常だからこそ、
刹那の輝きが意味を持つのだ。
少年:
それが「火花」ですね。
すぐに消えてしまうけど、
その瞬間は鮮烈で美しい。
メロディウス:
その通りだ、少年。
だからこそ、
この歌詞の主人公は
「猟奇的運命に抗いたい」と願う。
そして、
「舌先で繋ぎ止める蜘蛛の糸」に
希望を託す。
わずかな希望がある限り、
人は生に執着し続けるのだ。
結論 人生の抗いと輝き
少年:
この歌詞を通して僕は、
たとえ儚い存在であっても、
生きる中で自分の花を
咲かせることが大切だと感じました。
たとえ朽ちる運命でも、
それが「果たすべき大義」につながるなら、
意味があるのですね。
メロディウス:
その通りだ、少年。
この歌詞は、
無常の中に輝きを見出し、
抗い続ける人間の意志を象徴している。
君もまた、
自分の花をどこで
咲かせるべきかを考える
旅に出るだろう。
そしてその旅路で、
君自身の「火花」を
舞い散らせる瞬間が来るのだ。
少年:
僕もその時を迎えるために、
今を全力で生きてみます!