音楽に哲学を

~日本のみならず国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】野田愛実/明日 この曲の意味とは?生きる事の矛盾や深い青の理由を哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

野田愛実
明日

について哲学的に考察していく。


 

野田愛実「明日」MV

www.youtube.com


明日の歌詞

何故人は叶わなかった夢に
執着してしまうの
今を愛することも
出来るのにいつまでも
考えてしまうの
あの日あの瞬間が
生きる意味になった
このまま進むのが
罪と言うなら
明日 これからも
ずっと先もたった一つ
大切なもののために
明日
誰かを傷つけてしまっても
痛みも怖さも抱きしめて
生きていくから
明けていくのか 
暮れていくのか
その深い青の中に
もうそこにはないと
わかってていつまでも
探し続けるの
あの空の色を
どう名づけたらいいのだろう
美しいと想うのが罪と言うなら
明日 
これからもずっと先も
たった一つ大切なもののために
明日
たとえ迷い挫けそうになっても
痛みと怖さを抱きしめて
生きていくから
散り乱れ空に残された光が
深い青に染まっていくように
明日 
これからもずっと先も
たった一つ大切なもののために
明日
誰かを傷つけてしまっても
痛みも怖さも抱きしめて
生きていくから


序論

少年: 
「この歌詞さ、なんか深いよね。

 

未来に進む覚悟と、

過去への執着が

ごちゃごちゃに絡まってる気がする。」

 

メロディウス: 
「その通りだ、少年。

 

この歌詞は、我々が抱える

“生きることの矛盾”を描いている。

 

未来に向かう力を得るには、

過去とどう向き合うかが重要だ。

 

この問いを一緒に解き明かそう。」


 

第1章 叶わなかった夢と過去への執着

少年: 
「“何故人は叶わなかった

夢に執着してしまうの”

ってところ、めっちゃ刺さるよ。

 

今を生きようって思っても、

どうしても過去を振り返っちゃうんだよな。」

 

メロディウス: 
「それは自然なことだ。

過去の夢や失敗は、

自分のアイデンティティの一部だからな。

 

それに、叶わなかった夢は、

我々にとって“未完の物語”だ。

 

人は未完成なものを嫌う。

 

だから過去を繰り返し思い出しては、

“もしこうだったら”と考えてしまうのだ。」

 

少年: 
「でも、それって意味あるのかな?

 

結局叶わなかったことなんて、

どうにもならないのに。」

 

メロディウス: 
「確かにそうだ。

 

しかし、執着は必ずしも悪ではない。

 

過去を振り返ることで学び、

新しい選択肢を生むこともできる。

 

問題は、それに縛られて前に

進めなくなることだ。

 

この歌詞では、過去が

“生きる意味になった”とある。

 

それは、過去が未来を形作る

原動力にもなるという視点だ。」

 

少年: 
「そっか…じゃあ、

執着も時には力になるんだね。

でもどうしたら前に進めるんだろう。」


 

第2章 痛みと怖さを抱きしめる勇気

少年: 
「“痛みも怖さも抱きしめて

生きていくから”って、

めっちゃ強い言葉だよね。

 

でも、そんな簡単に受け入れられるもんかな。」

 

メロディウス:
 「痛みや恐怖は、

誰にとっても避けたい感情だ。

 

しかし、それらを拒絶することは、

自分自身の一部を拒絶することでもある。

 

この歌詞が語るのは、

受け入れることでしか

強くなれないという真実だ。」

 

少年: 
「でも、怖いよ。

未来を選ぶことで、誰かを傷つけたり、

自分が傷ついたりするかもしれないって考えると。」

 

メロディウス: 
「その恐怖は、

選択する自由の裏返しだ。

選択するということは、

責任を持つことを意味する。

 

この歌詞では、

“たった一つ大切なもののために”

生きる覚悟が描かれている。

 

大切なもののためなら、

恐怖を抱えたままでも

進むべきだと歌っているのだよ。」

 

少年: 
「抱きしめるって、

具体的にはどうすればいいの?」

 

メロディウス: 
「それは、感情を否定せず、

自分に正直になることだ。

 

そして、痛みを糧に変える意思を持つこと。

 

たとえ挫けそうになっても、

歌詞のように

進み続ける力を得るためには、

それしかない。」


 

第3章 美しいものを追い求める罪

少年:

「“美しいと想うのが

罪と言うなら”って、

ここが一番謎だった。

 

美しいものを見て何が罪なんだろう?」

 

メロディウス:
 「それは、“失ったもの”や

“叶わぬもの”を美しいと

感じることへの葛藤だろう。

 

たとえば、過去の輝かしい瞬間や、

もう手に入らない夢に美を見出すとき、

人はそこに執着しがちだ。

 

その執着が、

新しい未来を阻むこともあるからな。」

 

少年: 
「ああ、なるほど。

過去の美しさを追い求めることで、

進むべき未来を見失うのか。」

 

メロディウス:
 「そうだ。しかし、

それでも人は美を求めずにはいられない。

 

この歌詞が問いかけるのは、

矛盾した心の中でどう生きるかということだ。」

 

少年: 
「じゃあ、“その深い青”っていうのは、

未練とか迷いの象徴なの?」

 

メロディウス: 
「その通り。

そして“あの空の色を

どう名づけたらいいのだろう”

という問いかけは、

感情に名前をつけることの

難しさを示している。

 

我々が抱く複雑な感情を

言葉にするのは簡単ではないからな。」


 

結論

少年: 
「この歌詞って、

すごく矛盾だらけだけど、

それが人間らしいよね。

 

過去を振り返りながら

未来に進むって、

簡単なようで難しい。」

 

メロディウス: 
「その通りだ、少年。

 

この歌詞が語るのは、

人間が抱える葛藤と

矛盾を受け入れることの大切さだ。

 

過去をただ忘れるのではなく、

それを糧にしつつ、

痛みや恐怖を抱えたまま進む。

 

そして、“たった一つ大切なもの”を

見つける旅が、

人間の本質なのだろう。」

 

少年: 
「大切なものか…

それを見つけるのもまた難しいね。」

 

メロディウス: 
「だからこそ、

歌詞のように問い続け、

進み続けることが求められる。

 

明けていくのか、

暮れていくのか。

 

未来を決めるのは、

君自身の覚悟だ。」

 

少年: 
「わかった。

俺も、自分なりの“深い青”を

抱えて進んでみるよ。」