音楽に哲学を

~日本のみならず国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】Watson/アイスとセンチ この曲の意味とは?真の成功を哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

Watson
アイスとセンチ

について哲学的に考察していく。


 

Watson「アイスとセンチ」MV

www.youtube.com

 

アイスとセンチの歌詞

曲作り前進
何回かは検品
次乗るのベンゾーでも
見ていたのはレンジー
アイススパイスとセンチ
みたい俺ら顔が名刺
いいホテルすこし多め
先に渡す現金
食べた肉のことじゃない
まじ思う素敵
好きと言われる事
慣れただけど嬉しい
俺が選んだ衣装を
着て上がっているステージ
ベットでしてるキス
その後のことは言えんし
していたぜイメージ
2人あるきゃバレる平日
会うたびかかるエンジン
出して終わらないよ精子
トイレで出した元気
君からすりゃ逃げる便器
熱狂的なファンに
君が言ってるあれは変人
メッセージ冷たくても
会えばデコの温度確かめる
矯正してるだから
君は言葉少し間違える
何か手に入れようとすると
いつも何か減る
俺が君のシャツを汚したし
プラダ買い替える
もう経済的に無理しない
これを覚ます薬はない
この曲に必要無い
誰かの曲をパクったライン
君と僕のカップル、
聴かれてるが別に悪くない
君がいても遅いペースで
俺はキャリア歩まない
ye
曲作り前進
何回かは検品
次乗るのベンゾーでも
見ていたのはレンジー
アイススパイスとセンチ
みたい俺ら顔が名刺
いいホテルすこし多め
先に渡す現金
食べた肉のことじゃない
まじ思う素敵
好きと言われる事
慣れただけど嬉しい
俺が選んだ衣装を
着て上がっているステージ
ベットでしてるキス
その後のことは言えんし
地元を背負っても
できない神輿タコ
わかる今がいい時だと
連絡返信するの
早い俺は1人だと
舐め合いしなくたって
いいね俺ら光るキズ
俺は全く飲めないけど
君は飲めるビール
連絡きてるビッチ
今は無視でいい首にダイヤに金
ベンゾーを乗ってもロイヤリティ
電話中に来た地震
1人スマホ見てて
笑ってたらキモイやろ
近所歩いてたら
見つけたから撮った白い鳩
デート中に金のことで困りはしない
1人会いに行くが実は都会は嫌い
いつも分からせる為に
使う宅録機材
君がいても俺は名誉獲得したい
曲作り前進
何回かは検品
次乗るのベンゾーでも
見ていたのはレンジー
アイススパイスとセンチ
みたい俺ら顔が名刺
いいホテルすこし多め
先に渡す現金
食べた肉のことじゃない
まじ思う素敵
好きと言われる事
慣れただけど嬉しい
俺が選んだ衣装を着て
上がっているステージ
ベットでしてるキス
その後のことは言えんし


序論

「アイスとセンチ」は、

現代の都市生活や

自己表現、愛、

そして成功への道を描く詩である。

 

この歌詞には、

成長の過程での葛藤や、

周囲の目を意識しながらも

自己を表現することの意味が込められている。

 

新人ラッパーとメロディウスは、

この歌詞を通じて、

現代における「真の自己」について探求する。

 

新人ラッパー:
「この曲の冒頭、

『曲作り前進』とか

『何回かは検品』って

歌ってるところだけど、

これはアーティストが

進化し続けるって意味かな。

 

けど、ただ進むだけじゃなくて、

自分の作品をチェックして、

研ぎ澄ます必要があるんだ。」

 

メロディウス:
「興味深いね。

君が言う『検品』は、

まるでソクラテスの問答法を

思い出させるよ。

 

ソクラテスは対話を通じて

相手の考えを引き出し、

深く考えさせた。

 

自分の内面を検品することで、

人は真の自己に近づけるんじゃないか?」

 

新人ラッパー:
「そうだな、確かに俺の中にも

そんな気持ちがある。

 

自分の作品や生き方に向き合って、

ちゃんと問うことが必要だと思う。

 

あと、『次乗るのベンゾーでも』

ってところは、

俺の目指す成功の象徴だな。

 

だけどそれって、

本当の意味での成功なのかどうか、

わからなくなることもある。」

 

メロディウス:
「まさに哲学的な問いだね。

 

君が言う『ベンゾー』は、

世間的な成功や富の象徴だ。

 

でも、それを持つことで

真の充実感が得られるかは別問題だよ。

 

これはアリストテレスの『最高善』、

つまり人間が追求すべき

最も価値のある目標に通じる。

 

君にとって、その『ベンゾー』が

ただの一つの象徴なのか、

それともそれ以上の

意味を持つのか考えてみるといい。」

 

 

第1章 アイデンティティと社会的なイメージ

新人ラッパー:
「そう考えると、

『顔が名刺』っていう

ラインにも深い意味があるかもな。

 

見た目や表現方法が、

自分の一部じゃなくて、

他人に見せるための

何かになってる気がするんだよ。

 

アイデンティティって

一体なんなんだろうな?」

 

メロディウス:
「それは、まさに現代人が

抱えるジレンマだね。

 

君が言う『顔が名刺』とは、

自己を商品化しているようにも聞こえる。

 

哲学者ジャン=ポール・サルトルは、

他者の視線が自己の存在を

決定づけると述べた。

 

私たちが『顔が名刺』になるのは、

他者に自己をどう見せるかが

強く意識される現代の特徴とも言えるね。」

 

新人ラッパー:
「つまり、他人の視線で作られる

『顔』を名刺のように

使ってるってことか。

 

でも、それじゃあ

自分自身って何なんだろう?」

 

メロディウス:
「まさにその通り。

 

自分と他者が作り出す

『顔』の間で、真の自己が揺れ動くんだ。

 

サルトルの考えでは、

真の自己とは他者の目から

解放された自由な存在であり、

自らを形成していくものだ。

 

しかし現実では、

完全に他者からの

視線を無視することは難しい。」


 

第2章 愛と関係の意味

新人ラッパー:
「この曲では愛や

恋愛のテーマも出てくる。

 

特に『好きと言われる事

慣れただけど嬉しい』って部分は、

複雑な気持ちを表してるんだよ。

 

愛されることには慣れてるけど、

なんだか満たされない感じもする。」

 

メロディウス:
「それは興味深い視点だね。

 

君が言う『慣れたけど嬉しい』は、

哲学者エーリヒ・フロム

『愛する技術』にも

通じるかもしれない。

 

彼は、真の愛は自己の成長と

他者の成長を含むものであり、

ただの承認欲求を

満たすためのものではないと言った。

 

君が感じる複雑な感情は、

真の愛とは何かについての問いを

投げかけているんじゃないかな?」

 

新人ラッパー:
「確かに、ただ『好き』って

言われるだけじゃ物足りない時もある。

 

俺が本当に求めてるのは、

表面的な愛じゃなくて、

もっと深い繋がりなのかもな。」

 

メロディウス:
「それは素晴らしい気づきだね。

 

愛の中には、他者に対する

理解や共感が必要だ。

 

フロムによれば、

愛は他者を無条件で

受け入れることだと言われている。

 

君が求める深い繋がりとは、

そのような愛の理想かもしれない。」


 

第3章 成功と成長の葛藤

新人ラッパー:
「この歌詞には

『ベンゾー』や『レンジー

といった象徴的な成功が出てくるけど、

ただそれを追い求めることに

意味があるのかって思う時があるんだよ。」

 

 

メロディウス:
「それは人類の普遍的なテーマだね。

 

成功とは何か、

そしてそれが自分にとって

本当に価値があるのかという疑問。

 

アリストテレスは『幸福』

という概念を、

人間にとっての究極の目的だと考えた。

 

彼にとっての幸福は、

単に物質的な成功ではなく、

心の充足にある。

 

君にとっての『ベンゾー』は、

真の幸福への道を示すものなのか、

単なる道具なのか、

再考する余地があるかもしれない。」

 

新人ラッパー:
「確かに、物質的なものだけじゃ

満たされないって感じる。

 

俺が本当に欲しいのは、

音楽を通じて自分を表現し、

聴いてくれる人に

影響を与えることなんだろうな。」


 

結論

メロディウス:

「今日、私たちが話したことから、

君の歌詞には深い自己探求が

含まれていることがわかった。

 

この曲を通じて、自分が求めるものが

何かを模索し続ける姿勢が伝わってくる。」

 

新人ラッパー:
「ありがとう、メロディウス。

 

俺が音楽を通じて探してるものが、

ただの成功や物質的な満足じゃないって

改めて気づかされたよ。

 

これからも、音楽で自分自身を

表現し続けたいし、

それがどんな形であれ、

俺にとっての真の成功なんだ。」

 

メロディウス:
「その通りだ。真の成功は、

外側の評価に左右されるものではなく、

自分自身が何を大切にし、

どう成長していくかにある。

 

君の音楽がその道を照らし、

他者に影響を与え続けることを願っているよ。」

 

この対話を通じて、

新人ラッパーとメロディウスは、

自己表現、愛、

そして成功の本質について深く考察し、

現代の若者が抱える

葛藤や夢を浮き彫りにしていった。