諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
鈴木鈴木
望みと願い
について哲学的に考察していく。
鈴木鈴木「望みと願い」MV
望みと願いの歌詞
サンタに望みを一つ願うなら
君に届けこの愛を...
突然、雪に降られた
街が賑わいた
恋の音は聴こえない
忽然、不意に振られた
胸が騒いだ愛の言葉
白になる
100円のコーヒー
この心にホッとさせようか
赤数字のビンゴ揃えるくらいの
それなりの運は付けれるかい?
サンタに望みを一つ願うなら
君に届けこの愛を
僕には君しかいないのさ
何もかも全て捨てても
そんなこと言える
僕はずっと思い馳せている
one love
互いのストーリーすれ違い
吐かなくとけて
2人の旋律
ズレてエンディング
不揃いでも奏でたかった
伝えたい 伝わらない
守りたい守れない
見ていたい
もう見れない愛したい
愛する人をずっと
サンタに願いを
一つ望むなら
僕にもし運があるなら
代わりにこの気持ちだけ
身体は本当気をつけて
ちゃんと温めてもらうんだよ...
でも
サンタに望み一つ願うなら届け、
君への愛を僕には
君しかいないから
何もかも全て捨てても
そんなこと言ってる僕はずっと
想い続けてる
one love
Ahありがとう 愛した人
序論
恋愛とは、
私たちが生きる中で
避けて通れない感情のひとつです。
この歌詞
「サンタに望みを一つ願うなら」は、
愛する人への想いと、
その愛に対する切実な望みが描かれています。
第1章 愛の定義と願い
少年:
「サンタさんに一つだけ願うとしたら、
僕の愛が相手に届くようにってお願いするよ。
だって、それ以外に
欲しいものなんてないんだ。
愛ってそれだけで特別だし、
大切だと思うんだ。」
メロディウス:
「少年よ、
君が言う『愛』とは何だろう?
多くの哲学者が愛について考えてきたが、
皆が納得する明確な定義はない。
プラトンは、
愛とは不足感を満たすために
他者を求める心の動きであると言った。
君も、愛が『届く』ことを
望んでいるということは、
心のどこかで『不足』を
感じているのかもしれないね。」
少年:
「不足?
いや、僕はむしろ満たされてるんだよ。
彼女のことを思うと胸が暖かくなるし、
何かを補うために好きでいるわけじゃない。
ただ、彼女に僕の気持ちがちゃんと届いて、
わかってもらえるだけでいいんだ。」
メロディウス:
「なるほど、
君にとっての愛は純粋で、
ただの充足ではないのだね。
しかし、望みや願いは
人間の欲望に密接に関わっている。
君が『届けたい』という
思いを抱いているのも、
ある種の自己実現や安心感を
求めているのではないだろうか?
そうであるなら、
その望みは君自身を
満たすためのものかもしれない。」
少年:
「でも、それは愛を
自分のためだけに
使っているってことなのかな?
僕は、相手を思う気持ちが
純粋に相手のためであってほしいんだ。」
第2章 愛と不確実性
少年:
「恋の音は聴こえない…って
歌詞があるけれど、
僕の気持ちが伝わってるか
どうかが不安なんだ。
確かなものが何もなくて、
彼女がどう感じているかもわからない。
だからサンタに頼んでいるんだ。
願いを叶えてもらえれば、
僕の愛は確かになるから。」
メロディウス:
「少年、君の不安は理解できる。
だが、恋愛とは本質的に不確実なものだ。
哲学者ジャン=ポール・サルトルは、
愛は自由な選択の連続であり、
相手の心を完全に把握することは
不可能だと考えた。
私たちが他者の心を
完全に知ることはできず、
そのためにこそ愛には不確実性が伴うのだ。」
少年:
「でも、不確実なままじゃ苦しいよ。
僕は確かさが欲しいんだ。
愛する人と一緒にいることが、
どうしてこんなに難しいんだろう?」
メロディウス:
「確かさを求めるのも理解できる。
だが、愛はあくまで
二人の異なる存在が交わる関係であり、
それゆえに不確実性を含む。
だからこそ、
愛とは一方的に所有するものではなく、
変化し続けるものであると
考えたほうが良いのかもしれない。
サンタに願いを
叶えてもらうことに依存せず、
君が自分の愛をどう育むかも大切だろう。」
第3章 自己犠牲と一途な愛
少年:
「歌詞には『君しかいないのさ、
何もかも全て捨てても』とあるけど、
僕も彼女のためなら
何だってできる気がする。
全部投げ出しても、
彼女さえいればいいんだ。」
メロディウス:
「君のその一途な思いは美しいが、
自己犠牲に近いものを感じるね。
自己を犠牲にしてでも
愛するという姿勢は、
尊い反面、危うさも伴う。
スピノザという哲学者は、
自分を愛し、自己の成長を促すことが
最も純粋な愛であると考えた。
彼にとって、他者への愛も
自己成長の延長上にあるべきだとされる。」
少年:
「でも、僕は彼女のためなら
自分を犠牲にするのも構わない。
だって、それが愛じゃないの?」
メロディウス:
「自己犠牲が愛の一部であると
感じるのは自然なことだが、
自己を捨ててまで愛することは、
時に自己を見失う原因にもなり得る。
愛とは、自己を犠牲にしてまで
成り立つものなのか、
あるいは互いを尊重し、
共に成長するものなのか。
君の愛が相手にとっても
心地よいものであるなら、
それはさらに深まるはずだ。」
第4章 願いと現実のギャップ
少年:
「サンタに頼むっていうのも、
現実では届かないかもしれないからなんだ。
願いを叶えるのが難しいから、
サンタに頼りたくなるんだよ。」
メロディウス:
「確かに、理想と現実のギャップを
埋めるために、
神秘的な存在に願うことは
昔からの人間の心情だ。
人は自分で解決できない問題に対して、
超越的な存在に望みを託すことがある。
だが、もしそのギャップを
自ら埋めることができるならば、
それは本当の意味での『願い』ではなく、
自分の成長の一環となるだろう。」
少年:
「じゃあ、サンタに頼らずに、
僕が自分で彼女に気持ちを伝えたり、
行動したりすることが一番なのかな?」
メロディウス:
「そうだろう。
願うだけでは現実は変わらない。
愛する人への思いを
具体的に行動に移すことが、
最も確実に愛を届ける方法かもしれない。」
結論
愛とは、
私たちの心に喜びをもたらすと同時に、
深い不安や葛藤を引き起こすものです。
少年がサンタに願いを託すように、
私たちはしばしば自分の力を
超えた存在に頼りたいと考える瞬間があります。
しかし、愛の本質は相手を
思い行動することであり、
願いだけではなく自分の成長や変化によって、
相手にその想いを届けることができるでしょう。