諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
Da-iCE
オレンジユース
について哲学的に考察していく。
- Da-iCE「オレンジユース」MV
- オレンジユースの歌詞
- 序論
- 第1章 自己と表現の葛藤
- 第2章 表現とアイデンティティの重さ
- 第3章 アイとライの交差:自己と他者
- 第4章 自己探求と未来への挑戦
- 第5章 ノンフィクションの青春とオレンジジュース
- 結論
Da-iCE「オレンジユース」MV
オレンジユースの歌詞
台本に書いてないセリフ
溢れこんがらがった
自分を演じる意味が
分からず今日も依怙サーチ
きっとネガもポジも
見方次第でしょう
そりゃ分かっちゃいるけど
簡単じゃない
曇ったレンズの向こう側
見えないまま
ママゴトから急に
プロフェッショナルに
なれるほど甘くはない
その上で飛び込んだ
超ハードな世界にバンザイ
誰かになるより
何かを伝えるほうが
何倍も何百倍も
難しいだけど進んでいたい
ララライララライ
ララライララライ
アイとライが複雑に交差して
嗚呼 藍色の空が歯色に染まる
「ほら言わんこっちゃない」とか
「教科書ではそうじゃない」とか
凝り固まった、
いやゴミが溜まった
思考には NO
徹底的に自分で
リサーチしたものが
正義だったわ
タワゴト並べるのやめちゃって
綺麗事ばかりじゃ味気ないね
採れたて搾り込んだ
フレッシュな理想にカンパイ
誰かになるより
何かを伝えるほうが
何倍も何百倍も
難しいだけど進んでいたい
ララライララライ
ララライララライ
アイとライが複雑に交差して
嗚呼 奏でる旋律を
青い春と呼ぼう
まだ知らないばかりで楽しいな...
見たことない景色が眩しいな...
只々駄々こね真実を見ないフリ
ト書きなしじゃ
動けなくなるより
前例ないノンフィクション
飛び込んで探せ正解
誰かになるより
何かを伝えるほうが
何倍も何百倍も
難しいだけど進んでいたい
ララライララライ
ララライララライ
アイとライが複雑に交差して
嗚呼藍色の空が茜色に染まる
嗚呼 キミのこれからは
そう何色にも染まる
序論
この歌詞は、
「自己と表現の探求」と
「アイデンティティの模索」に
焦点を当てた奥深いテーマを持っています。
歌詞中で語られる
「何かを伝えること」の難しさや、
自己の中にあるネガティブと
ポジティブの両側面をどう見つめ、
表現するかについて考えさせられます。
第1章 自己と表現の葛藤
少年:
「僕は台本に書いてないセリフを
探しているんだ。
でもどうして、
こんなに溢れかえった
自分を演じなきゃいけないんだろうって
疑問に思うことがあるんだ。」
メロディウス:
「それはとても
興味深い問いだね。
私たちは皆、ある程度の
『台本』のもとで生きている。
社会の期待や周囲からの
役割が私たちに
『こんな自分でいなさい』と
台本を提示するんだ。
しかし、君がその台本にとらわれず、
自分自身の声を探そうとするのは
重要なことだと思う。」
少年:
「わかってはいるんだけどさ…
やっぱり簡単じゃないんだ。
いつも物事の見方次第だって
考えてみても、
どうしても曇ったレンズ越しにしか
見えない時もあって。」
メロディウス:
「それは人間にとって
普遍的な悩みだよ。
ネガティブとポジティブの二面性、
曇ったレンズというのは
私たちの心のフィルターであり、
そのフィルターがクリアにならなければ、
真実を見るのは難しい。」
第2章 表現とアイデンティティの重さ
少年:
「歌詞の中に
『誰かになるより、何かを伝えるほうが難しい』
ってあるけど、本当にそう思う。
僕は他人を真似るのが
楽だと思うこともある。
でも、何か本当に大切なものを
伝えようとすると、
言葉に詰まってしまうんだ。」
メロディウス:
「それは、『自己表現』と
『他者模倣』の違いを
意識している証拠だね。
他人の真似は、
ある意味で安全で、
容易にできる。
しかし、自己の内面から何かを
表現することは、
その人の魂の声を外に出すことであり、
恐れや葛藤を伴うものなんだ。
だからこそ、伝えるという行為は尊く、
時に孤独にも感じる。」
少年:
「でも進みたいって
気持ちはあるんだ。
たとえ難しくても、
僕はその先の景色が見たい。」
メロディウス:
「素晴らしいね。
その『進みたい』という意志は、
哲学的には『自己探求』の始まりでもある。
表現とは、自己を知り、
外に発信するプロセスであり、
まさに自己と世界の間での対話なんだ。」
第3章 アイとライの交差:自己と他者
少年:
「ララライ…
この歌詞の繰り返しには、
アイ(I=私)とライ(Lie=嘘)が
交差しているように感じるんだ。
僕は僕でありたいけど、
他者が求める僕と
どう交わっていいのかわからなくなることがある。」
メロディウス:
「君の解釈はとても鋭い。
『アイとライが複雑に交差する』というのは、
自己の中にある真実と虚偽、
または自己と他者の間での
自己認識が揺らぐことを示しているかもしれない。
私たちは社会的な存在であり、
他者との関わりの中でしか
自己を認識できない。
しかし、その中で本来の自分を
見失わないことが重要だ。」
少年:
「僕が見ている
『藍色の空』が『茜色』に
染まっていくのも、
周囲の影響なんだろうか。」
メロディウス:
「そうかもしれないね。
しかし、自己の色は混ざり合っても
消え去ることはない。
アイデンティティというのは、
変化し、他者や環境と影響を
受け合いながらも、
最終的には個々人の中で確立されるものだからね。」
第4章 自己探求と未来への挑戦
少年:
「歌詞には、
『タワゴト並べるのはやめて、
綺麗事ばかりじゃ味気ない』とも書かれてる。
僕は何か本物を探しているんだ。
僕だけの、搾りたてのフレッシュな
理想みたいなものが欲しい。」
メロディウス:
「本質的な探求というのは、
そのようなリアルさや新鮮さを
求めることなんだろうね。
哲学でも、表面的な答えや
きれいな言葉ではなく、
根源的な問いに対する
真実を見つけることが重視される。
君の感じている『リアルな理想』を
見つけることが、真の自己探求への道だよ。」
少年:
「でもそのためには、
ト書きのない人生を歩く
覚悟が必要なんだよね。
過去の例に頼らず、真実を探し出す
ノンフィクションの人生って、
すごく勇気がいる。」
メロディウス:
「確かに。
だが、その勇気こそが人間らしさであり、
自分の人生を生きることの意味でもある。
君の中にあるその意志が、
未来への道を切り開いてくれるはずだ。」
第5章 ノンフィクションの青春とオレンジジュース
少年:
「あっあと、
オレンジユースって
オレンジジュースと似てるよね?
青春ってさぁ甘くて苦いけど、
まるで搾りたての
オレンジジュースのように、
新鮮でリアルなんだ。」
メロディウス:
「興味深いね。
『オレンジジュース』のように、
自分の経験や感情を搾り出して
表現することは、
人生の中で大切な一瞬一瞬を
味わうことにもつながる。
青春の中で感じる自己探求の甘さと苦さ、
成功と失敗はすべて、
君の『ノンフィクション』として刻まれていく。」
少年:
「過去の例や台本に縛られるより
、僕は真実を探すための冒険をしたい。
『ノンフィクション』の人生を歩みたいんだ。」
メロディウス:
「それは素晴らしい決意だ。
人生はまさに搾りたての
オレンジジュースのように、
鮮烈であり、酸味も甘みも感じるものだ。
自分が本当に感じ、考え、
表現したことこそが、
君にとっての青春であり、
人生の『フレッシュな理想』なのかもしれないね。」
結論
この歌詞は、
自己の表現と他者との関係、
そして自己探求の旅について
深く考えさせられる内容です。
少年と哲学者メロディウスの
対話を通して浮かび上がるのは、
他者の期待に応えるのではなく
真の自分を見つけ、
その上で何かを伝える難しさ、
そしてその尊さです。
自己を知ること、
他者とどう関わるかを考えること、
そして未来を恐れずに進むことが
重要なkeyとなる歌詞ですね。