音楽に哲学を

~日本のみならず国境を超えた音楽哲学がそこに~

【歌詞考察】AKASAKI/今夜は君と この曲の意味とは?自身が作曲した夜と音楽のハーモニーを哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

AKASAKI
今夜は君と

について哲学的に考察していく。


 

AKASAKI「今夜は君と」MV

www.youtube.com


今夜は君との歌詞

深夜午前二時 
階段をステップして歩いて
つまづきそうな
君を見てさ 
二人で微笑んで
街頭の下雨上がりの匂い
スイングしよこの街の中で
ビニール盤がスピンして回る
レトロな音楽が響き渡る
ランウェイの上を歩く
モデルのように
君が見えた
ビニール盤がスピンして回る
レトロな音楽が響き渡る
君は今何色なの
今夜の君の唇はさ
こんなに彩ってるみたい
今夜の月夜は綺麗で
貴方に奪われてしまいそう
ルールールー
深夜午前二時螺旋階段登って
懐かしいねと見つめながら
二人で微笑んで
閉店後のカフェ
点滅してる街灯
君の長い まつ毛が目立つな
ビニール盤がスピンして回る
レトロな音楽が響き渡る
ビンテージギターを使って
君のことを歌にしたい
ビニール盤がスピンして回る
レトロな音楽が響き渡る
君は今何色なの
今夜の君の唇はさ
こんなに彩ってるみたい
心に染み込む瞬間
貴方に溶け込む瞬間
そうさ
今夜は君と踊りたいのさ
二人で彩ってみたい
月夜のスポットライトが
いい感じじゃん
このまま踊りあかそう
今夜の君の唇はさ
こんなに彩ってるみたい
今夜も貴方は綺麗で
月夜に奪われてしまいそう
今夜に奪われてしまいそう
ルールールー

 

序論

AKASAKIの「今夜は君と」は、

深夜の街でふたりの人物が共に過ごす、

幻想的でロマンチックな時間を描いた歌詞です。

 

この歌詞には、

レトロな音楽や夜の匂い、

月光の下で彩られた非日常的な情景が描かれ、

ただの恋の歌以上に

夜と音楽」の哲学的な

テーマが漂っています。

 

以下では、「少年」と

「メロディウス」が歌詞に

ついて語り合いながら、

ふたりにとっての夜の意味や、

音楽の中で感じる「今」という

瞬間の特別さを探っていきます。


 

第1章 夜の魔法とふたりの世界

少年
「この歌詞、

深夜の二時って始まり方が

なんか特別な気がするよね。

 

どうして夜遅い時間って、

こんなに不思議な気分になるんだろう?」

 

メロディウス
「それは、夜が昼間とは違う

‘時間の魔法’をかけているからだよ。

 

特に深夜二時は、

静寂の中にある音がいつもより響いて、

ふたりだけの世界が生まれるんだ。

 

ほら、歌詞にあるような

『雨上がりの匂い』とか、

『微笑むふたり』の情景も、

夜の空気が作り出している。」

 

少年
「なるほどね。

昼間は人も車もいっぱいで、

自分のことや相手のことを感じにくいけど、

深夜の静かなときって、

何かが違って見える気がする。

 

だから歌詞の主人公たちも、

夜にふたりきりでいると

特別な気分になれるのかな。」

 

メロディウス
「そうだね。夜は音も、

匂いも、見えるものも、

全部が違って感じられる。

 

だから、彼らにとってこの夜の時間は、

ふたりだけの ‘秘密の空間’に

なっているんだと思うよ。」

 

第2章 レトロな音楽の魅力と時間の感覚

少年
「それで思ったんだけど、

この歌詞には『ビニール盤がスピンして回る』

とか『レトロな音楽』って出てくるよね。

 

なんでわざわざレトロな音楽なんだろう?

普通の音楽じゃダメなのかな?」

 

メロディウス
「いい質問だね。

レトロな音楽には、

その時代特有の

‘温かさ’や ‘ノスタルジー’が

あるからじゃないかな。

 

デジタルの音と違って、

レコードの音は少しざらついていて、

過去の思い出や懐かしさを

呼び起こす力があるんだよ。」

 

少年
「確かに、

昔の音楽って不思議と

落ち着く感じがあるよね。

 

まるで ‘時間が逆戻りする’ みたいな…。

 

だからこの歌詞も、過去の記憶や、

今は存在しない ‘誰か’のことを思い出させてくれるのかも。」

 

メロディウス
「そうかもしれないね。

 

特にビニール盤は、

一曲一曲が ‘物理的に存在している’ から、

ただ音を聴く以上に、

その一枚に込められた

‘時の積み重ね’ も感じるんだ。

 

だから、ふたりが聴いているこの音楽も、

彼らの心をつなげる

特別な存在なんじゃないかな。」

 

第3章 ふたりの色と今という瞬間

少年
「歌詞の中で『君は今何色なの』って

言葉が出てくるのが気になるんだ。

 

なんで色なんだろう?ふつうなら、

どんな気持ちかとか、

何を考えてるかって聞くんじゃない?」

 

メロディウス
「『色』というのは、

感情や雰囲気を柔らかく伝える表現だよね。

 

きっと、彼は『君』がどんな色で

輝いているかを感じ取りたいんだと思う。

 

色って言葉は、感覚的で曖昧だからこそ、

その瞬間の ‘美しさ’ を伝えるのにぴったりなんだ。」

 

少年
「なるほど。

それに ‘今の君’ っていうのも

ポイントなのかもね。

 

夜がもたらす一瞬の変化を見逃さないように、

今の君の ‘色’ を感じたいってことかな。

 

だから、深夜二時のこの瞬間が、

ふたりにとって特別な意味を持っているんだ。」

 

メロディウス
「そうだね。

 

そして、この夜が終わると

また現実に戻ってしまうから、

‘今’ に集中しようとしているんだろうね。

 

彼にとって ‘今の君’ とは、

時間が止まったような奇跡的な瞬間なんだと思う。」


 

第4章 踊り続ける夜と失われていくもの

少年
「『このまま踊りあかそう』って

歌詞が、まるでふたりが

時間を超えようとしてるみたいで、

すごくロマンチックだよね。

 

でも、夜が明けたら ‘今’ は

失われちゃうのかな?」

 

メロディウス
「その通りかもしれない。

夜が永遠に続くわけじゃないし、

‘今’ は常に流れていくものだからね。

 

だからこそ、ふたりは ‘今夜’ の

魔法を逃さずに、

最後まで楽しもうとしているんだと思う。」

 

少年
「そう考えると、

ふたりにとってこの夜は

本当に ‘一度きりの瞬間’ なんだね。

 

いつかは消えてしまうからこそ、

今を大切にしようとしてるのか…。

 

なんか、切なくもあるな。」

 

メロディウス
「うん、まさにその通り。

この夜がふたりにとって

永遠に続くものではないと

知っているからこそ、

ふたりは ‘心に染み込む瞬間’ を感じているんだ。

 

この瞬間は過ぎ去ってしまうけど、

その感覚や思い出は心の中に残る。

 

それが、音楽と夜の ‘美しい儚さ’ なんだ。」

第5章 終わりゆく夜の余韻

少年
「最後に、

『今夜も貴方は綺麗で月夜に奪われてしまいそう』って

歌詞があるけど、これはどういう意味なのかな?」

 

メロディウス
「これは、彼が ‘今夜’ に

取り込まれていくような感覚を

表しているんじゃないかな。

 

ふたりの時間は現実を離れて、

夜の魔法に引き込まれていく。

 

それと同時に、夜の終わりが近づくことで、

儚さがいっそう感じられているんだと思う。」

 

少年
「そうか…。彼にとって

‘今夜’ は、ずっと続くわけじゃないけど、

その瞬間を夜に溶け込むように、

ふたりで過ごすことで輝きを

増しているのかもしれないね。」

 

メロディウス
「その通り。

そして、その輝きは消え去るけれど、

‘今夜’ に共に過ごした時間や

感じた気持ちは彼らの心に残る。

 

これが、夜と音楽がもたらす

‘儚い美しさ’ だよ。

 

さあ、ふたりもどこかで

この続きを見つけられるといいね。」

 

少年
「うん、夜と音楽の魔法って、

こんなにも素敵なものなんだね。」


 

結論

AKASAKIの「今夜は君と」は、

夜と音楽がもたらす

特別なひとときを描き出した

詩情あふれる歌詞です。

 

少年とメロディウスが

語り合う中で浮かび上がったのは、

深夜の「二時」という時間が、

ふたりだけの特別な空間を生み出し、

その中で「今」を感じ合うことの尊さでした。

 

この歌詞に描かれる夜の世界は、

時間が止まったような奇跡の瞬間であり、

夜明けとともに消えてしまう

「儚い美しさ」を含んでいます。

 

また、ビニール盤のレトロな音楽や

雨上がりの匂いは

夜の魔法をさらに強め、

ふたりの心を繋ぎます。

 

特に「君は今何色なの」という表現は、

感情や存在を言葉で捉えきれない

「今」だからこその一瞬の美しさを感じさせ、

ふたりの間に流れる

夜の魔法のような感覚を表現しています。

 

この夜が永遠ではないことを

ふたりは理解しています。

 

しかし、今この瞬間の輝きは

彼らの心に残り、

音楽と共にその思い出は続いていくのです。

 

この歌詞が伝えているのは、

いつか消え去る瞬間であっても、

心を込めてその「今」を

感じ合うことの大切さです。

 

夜の静寂の中で奏でられる音楽のように、

儚くも美しい瞬間にこそ

真の輝きが宿るのです。