諸君、ごきげんよう。
我は音楽を哲学的に考え思考する
メロディウスである。
今回は
tuki.
アイモライモ
について哲学的に考察していく。
tuki.「アイモライモ」MV
アイモライモの歌詞
もしもし今何してた
髪を乾かしてたとこ
特に用はないんだけれど
声が聞きたくて
そっちは何してたのさ
ベットでゴロゴロしてたよ
俺も話したいなって
思ってたとこ
何気ない会話ひとつで
心晴れること
僕らは違う人間だ
これは奇跡だろう
今だけ今だけしかない愛を
明日明後日その先もって
咲かせ続けんだよ
愛もlieも全てが
君を作ってきたんだろう
でもねちゃんと
僕を愛して欲しいのです
2人繋いだラインも
どちらかが切れば終わるから
赤い糸ほどかないで
ずっと
もしもし今何してた
ごめん今ちょっとしか話せない
特に用はないんだけど
声が聞きたくて
そっちは何してたのさ
ちょっと嫌なことがあって
ねぇ最近会えてないよね
何気ない返事ひとつで
心曇るよに
僕らは違う人間で
かけ違うボタンで
それでもそれでも
なんで信じて
明日明後日その先はって
不安になるんだよ
愛もlieも全てが
君を作ってきたんだろう
でもねちゃんと僕を
愛して欲しいんだよ
2人繋いだラインも
どちらかが切れば終わるから
赤い糸ほどかないで
100年後なんてないし
10年先だってわからない
1年もたってないし
一月は会えてない
1日だってかまわない
1時間、1分、1秒で
ちゃんと好きって
面と向かって
一言でいいんだよ
愛もlieも全てが
君を作ってきたんだろう
でもねちゃんと君を
愛して欲しいんだよ
2人繋いだラインも
どちらかが切れば終わるから
赤い糸ほどかないで
今だけ、今だけしかない愛を
明日明後日、
その先もって
咲かせ続けるよ
序論
ある日の夕暮れ、
若き少年が川辺に座り、
手元のスマートフォンに
目を落としながら何かを考え込んでいた。
その様子を見つけた
哲学者メロディウスは、
彼の隣に静かに腰を下ろし、
ふと話しかけた。
メロディウス:
「何か思い悩んでいるのかい?」
少年は顔を上げ、少し照れくさそうに答える。
少年:
「この詩を読んでて、
何となく心が揺れるんですけど、
意味がよく分からなくて……」
メロディウスは微笑み、
「どんな詩だい?」と尋ねる。
少年はスマホを手渡し、
メロディウスに詩を見せた。
その詩の題名は「アイモライモ」。
メロディウスはしばし詩を読み、
静かに頷いた。
そして、少年の目を見て話し始めた。
メロディウス:
「これはとても興味深い詩だね。
愛と嘘について語られている。
そしてそれらが人と人とを
どう結びつけたり、
引き離したりするのかということが
描かれているよ。
君が感じた揺れ動く感情、
それは詩の意図するところかもしれないね。」
ここから二人は、
この詩の奥深い意味について
語り合い始めるのだった。
第一章 「愛」と「嘘」の関係性
メロディウス:
「『アイモライモ』という
タイトルから、
愛と嘘が同じラインの上で
語られているのが分かる。
この詩では、愛も嘘もどちらも
人間関係における重要な要素として
描かれているよね。」
少年は少し首を傾げて、問いかける。
少年:
「でも、嘘って悪いことじゃないんですか?
愛しているなら、
嘘は必要ないんじゃないかと思うんです。」
メロディウス:
「確かに、理想的な愛の形は、
すべてが正直であることかもしれないね。
しかし、時には人を
傷つけたくないという理由で、
あるいは自分自身を守るために
嘘が必要になることもある。
それに嘘には様々な形があるんだよ。」
彼はさらに続ける。
メロディウス:
「例えば、君が大切な人に
元気でいてほしいと思って、
少しだけ安心させるための
言葉をかけることは
嘘に含まれるかもしれない。
しかしその嘘は、
相手を守りたいという
愛の表現だとも言えるだろう。」
少年はその言葉に目を見開き、
納得したように言う。
少年:
「なるほど、
愛のための嘘もあるんですね。
それって、やっぱりお互いに
分かり合えない部分があるからこそ、
愛が成り立つってことなんでしょうか?」
メロディウス:
「その通りだ。
人間はそれぞれ異なる存在であり、
その違いこそが愛を形作る要素になりうる。
そして、愛は相手を完全に
理解することではなく、
理解できない部分をも含めて
受け入れることなのかもしれないね。」
第二章 「一瞬の愛」と「永遠の愛」
詩の中には「今だけ、
今だけしかない愛」というフレーズがある。
それは一瞬の愛が美しいものである一方で、
儚さも含んでいることを意味しているようだ。
少年:
「愛って、一瞬だけのものだと思いますか?」
少年は少し困惑した様子で尋ねる。
メロディウス:
「一瞬だけの愛もあれば、
一生続く愛もあるだろうね。
大事なのは、どれだけ長く愛が続くかではなく、
その瞬間瞬間に
どれだけ真剣であるかだろう。
この詩の中でも、
愛がいつか終わってしまうかもしれない
という不安が語られている。
それでも『咲かせ続ける』という
意志が示されている。」
少年:
「だから、未来の不安や結末を
気にしすぎることなく、
今ここにある愛に集中することが大切なんですね。」
メロディウス:
「その通りだ。
未来のことは誰にも分からない。
しかし、今の瞬間に咲かせる愛が、
未来にも影響を与え、
永続するかもしれないんだよ。
結局、愛は一瞬の連続によって
形成されるものだと言えるね。」
第三章 愛と不安、そして信頼
詩の中には
「不安になるんだよ」という一節がある。
愛することによって生まれる不安と、
それを越える信頼の大切さについて
二人は話し始める。
少年:
「愛していると、
不安になることが多いですよね。
相手が自分をどう思っているか、
未来がどうなるか、色々と考えちゃいます。」
メロディウス:
「愛には不安が付き物だね。
しかし、不安があるからこそ、
信頼を築く意味があるとも言える。
人は愛することで孤独を感じ、
同時に相手と繋がりたいと
思うようになる。
そのために信頼が必要なんだ。」
少年:
「信頼って、どうやって
築くものなんでしょう?」
メロディウス:
「それは、時間と経験、
そして互いの理解と受容によって
築かれるものだよ。
この詩の中でも、
二人が違う人間であること、
そしてその違いによって
かけ違いが生じることが描かれている。
しかし、
それでも相手を信じていく
決意がある。
愛と不安の間で揺れながらも、
お互いを受け入れる
努力が信頼の根底にあるんだ。」
結論 愛と嘘が作り出す人間関係
メロディウスと少年は
詩の最後の部分について語り合う。
「愛も嘘も全てが
君を作ってきた」という言葉に、
二人は深く考えさせられる。
メロディウス:
「この言葉は、
過去の経験が私たちを
形成していることを
表しているんだろうね。
嘘や過ちも含め、
あらゆる経験が今の私たちを
作り出している。
愛の中で生まれる嘘や不安、
それらを含めたすべてが私たちを成長させ、
より深い愛へと導くものだと言えるね。」
少年は頷きながら、静かに言葉を続けた。
少年:
「今だけの愛でも、
永遠の愛でも、
その瞬間瞬間が大事なんですね。
愛は完璧ではないけれど、
その不完全さが逆に人間らしくて、
だからこそ愛おしいんですね。」
メロディウス:
「その通りだよ。
愛は完璧を求めるものではなく、
不完全なものをどう愛せるかということなんだ。」
少年はその言葉に微笑みながら、
メロディウスに静かに感謝を伝えた。
そして、二人は穏やかな夕暮れの光の中、
しばしの沈黙を楽しんだ。